2/3PM 関東学院六浦中学校が『自己アピール型入試』を実施
2/3(金)午後、関東学院六浦中学校の『自己アピール型』入試を取材しました。今年で5回目の『自己アピール型入試』は、11名が受験し、5名が合格しました。この自己アピール型はテストの点数だけでは測れない受験生の輝くところを大切にした入試で、自分の特技や、今まで一生懸命取り組んできたこと等をアピールする形式で行われます。〈取材・撮影・文/松本猛...
関東学院六浦中学校は、京急本線金沢八景駅から徒歩約15分の場所にあります。関東学院大学横浜・金沢八景キャンバスの敷地内にこども園から大学まであり、その中に中学校があります。大学が隣接していることもあり、充実した施設となっています。
試験開始までの様子 自己アピール型入試の当日の流れ
関東学院六浦中学校の自己アピール型入試の集合時間は15時です。14時すぎには保護者と一緒に来校する受験生が多く、かなり緊張をした面持ちで入場していきました。保護者は控室と試験が行われる校舎の1Fまでは入室可能です。当日の注意事項がまとめられたプリントが保護者に配付され、試験終了後のバスの案内などもされており、学校側の細かい配慮が感じ取れました。
校舎入口には「がんばれ!中学受験生」というポスターが掲示されており、校内の入口では学校の先生方が受験生と保護者を温かく迎えてくれていました。受験生・保護者は試験会場入口で手指消毒をしてから入場していきました。
当日の試験時間割は以下のとおりです。
集合時間 15:00
1限目 総合(40分)
2限目 自己アピール(1名約15分)
1限目は4Fで同じ教室、自己アピールは3Fと4Fに分かれて行われました。
1限目は「総合」筆記テスト
1限目の「総合」の筆記テストでした。
内容は記述式の問題が中心で、社会的課題に関する問題と数理的問題、理科的な問題が出題されました。
大問1ではジェンダーをテーマに、選択問題と記述式の問題、大問2はサイコロを題材にした数理的な問題、大問3は理科的な問題でグラフを作成するなどの問題が出題されました。
日頃からニュースなどを見て、社会問題を自分自身で考える練習をすることが大切です。
2時間目は「自己アピール(プレゼンテーション)」
「総合」テストが終わると別室へ移動し、16時10分から「自己アピール(プレゼンテーション)」が始まりました。
プレゼン時間は1名約15分間です。関東学院六浦中学校の「自己アピール(プレゼンテーション)」は、興味や関心のあることを継続的に取り組み、その取り組みからさまざまなことを学んだ経験について、「なぜその活動に取り組んできたのか」「その活動からどんなことを学んだか」などを自分の言葉でアピール(プレゼンテーション)する試験です。自分たちのプレゼン開始まで控室で待機している間、受験生はかなり緊張していましたが、本番に向けて、入念に準備をする姿が印象的でした。
自己アピール(プレゼンテーション)は受験生1名に対して、試験官2名で行われました。
活動報告書を事前に学校へ提出し、それをもとにプレゼンします。プレゼンでは、模造紙や作品、パソコンなどを持ち込みできますが、口頭だけでのプレゼンも可能です。
今年は自分のパソコンやタブレット端末を持ち込んで、プレゼンしている受験生が多い印象でした。アニメーションのプログラムを自分で作成した受験生、iPadで創作した絵を持ち込む受験生、スポーツ競技のジュニアチャンピオンになり獲得したメダルを持ち込む受験生など、様々なプレゼンがありました。
受験生からプレゼンテーションが終わると、試験官から「活動を通してどのようなことを学んだか」、「うまくいかなかったことがあるか」、「中学校に入ったら、どのように活躍にしていきたいか」など質問を受けていました。
今まで取り組んだことを評価してくれる『自己アピール型入試』
関東学院六浦中学校の自己アピール型入試は、従来とは違う評価軸で、受験生の長所や特技を評価してくれる入試です。
今年はプログラミングを勉強した成果をアピールする受験生や、スポーツに取り組んでいる受験生が多かった印象でしたが、過去には自分の特技をプレゼンをする受験生や、ボランティア活動や音楽活動をアピールした受験生もいました。
自己アピール型入試のような新タイプ入試は、首都圏の中学入試で年々増えています。受験勉強以外の様々な習い事をしてきた小学生が、自分の長所、特技を活かして中学入試にチャレンジできる入試となっています。
何かに熱心に取り組んでいて、そこで経験したことや得たことを生かしたい児童の皆さんはぜひ関東学院六浦中学校の自己アピール型入試にチャレンジしてみてください!