2/1(土) 晴れわたる青空のもと、384名の受験者がフェリス女学院中学に挑んだ!
東京・神奈川の中学入試解禁日の2月1日、天候は朝から晴れわたり気温も3月上旬並みの暖かさになりました。令和初の中学入試になった2020年フェリス女学院中学校の入試レポートをお届けします。
午前7時30分、予定通り開門
当日のフェリス女学院の開門時間は午前7時30分。7時過ぎから受験生の姿が見え始めました。土曜日ということで、JR石川町駅の改札口から出てくる人たちのほとんどが受験生と保護者の方です。入試当日のフェリス女学院中学校内へ入れるのは、受験生とその付き添いの方1名ですが、両親と一緒に歩いている受験生を例年より多く見かけました。
黒船来航から日本の玄関口を担ってきた横浜は、多くのミッション校があります。そして、その多くのミッション校が丘の上にあります。フェリス女学院中学校もそのうちの1校です。現在、中学校・高等学校の校舎がある山手の地は、1875年(明治8年)に校舎が建てられてから145年間、変わっていません。
入試日は、丘の上にある正門から入校します。
受験生たちはJR石川町駅からリセンヌ通りを通り、丘の上にある正門を目指して階段を上っていきました。
階段を上がりきると、多くの塾の先生方が受験生を出迎えてくれます。正面から太陽の日差しが降り注ぎ、受験生はまぶしそうに手で顔を覆いながら塾の先生を探しています。
塾の先生方は、「調子はどう?」、「昨日はよく眠れた?」などと受験生に声をかけていました。そして、「大丈夫だから、自信を持って行ってらっしゃい!」と受験生を送り出します。
「こっち、こっち」と塾の先生方が受験生を呼んでくれます。受験生は声がする方に近づき、やっと先生を見つけると、握手を交わします。きっと受験生にとって、塾の先生方は入試への不安を和らげてくれる存在だったのではないでしょうか。
フェリス生を目指して
2020年は、フェリス女学院の150周年にあたる節目の年です。1870年9月、メアリーE.キダ―女史が日本初の女子教育を始めたときから現在まで大事にされていることがあります。「どんなときでも他人の人たちのことを心にとめなさい」というキリストの教えです。その教えをもとに、他人のために何ができるのかを考え、「キリスト教信仰」・「学問の尊重」・「まことの自由の追求」を大切にしている女子校です。つまり他人のことを考えながら自主的に行動することは、相手の気持ちを思いやり、自分の気持ちや考えを相手に伝えることが必要になります。フェリス女学院中学校の入試問題には、このようなメッセージが毎年込められているように思えます。論理的・創造的な思考力や表現力が求められる出題が多いからです。
この難しい入試を突破して、フェリス生になれるように最後まであきらめずにここまで学んできた力を出しきって欲しいと思います。がんばれ、受験生‼