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宝仙理数インターが「リベラルアーツ入試」を増設し「グローバル入試」も新設

動き出した2017年入試。宝仙理数インターが「リベラルアーツ入試」を増設し「グローバル入試」も新設!

宝仙学園共学部理数インター〈東京都中野区。共学校〉が、来春2017年入試では中学募集を90名から135名に拡大し、今春新設した「リベラルアーツ入試」を2回に増設、「グローバル入試」も新設することを先に公表しました。

宝仙学園共学部理数インター2017年募集要項

本日6月30日(木)に同校Webサイトの「中学校ページ」コーナーの「募集要項」のページに掲載された「2017年度募集要項(案)」には、下記のように紹介されています。

グローバル入試の新設!リベラルアーツ入試の増設!

①.募集定員を90名から135名に増員しました。

②.英語に秀でている受験生のための、グローバル入試を新設しました。(2月1日午後・2月4日午後。日本語リスニングと英語プレゼンテーション)

③.4科入試を6回から4回にしました。(2月2日午前・2月3日午前は実施しません)

④.公立一貫対応入試を2回から3回に増やしました。(2月1日午前に追加)

⑤.リベラルアーツ入試を1回から2回に増やしました。(2月1日午後を追加、2月4日午前を午後に変更)

※正式には8月頃発行する生徒募集要項をご覧ください。

2016年、新風を吹き込んだ宝仙学園共学部理数インター

今春2016年入試では、首都圏の中学入試にはおそらく初めて導入された「自己アピール入試(=プレゼンテーション入試)」ともいえる「リベラルアーツ入試」を新設して注目された宝仙学園共学部理数インター(以下、宝仙理数インターと省略表記)。同じく「ポテンシャル入試」という名称で「自己アピール入試」を新設した中村中学校〈東京都江東区。女子校〉と並んで、中学入試に新たな風を吹き込んでくれた存在です。

「これからの10年」を創造していく教育改革・入試改革

戦後まもなくから宝仙学園高等学校、同中学校として存在した学園に、中高一貫の共学部「理数インター」を新設し、宝仙学園高等学校女子部と並列する形で、その名称「理数」と「インター」が示す通り、新たにグローバルな中高一貫教育をめざしたのが2007(平成19)年。

創立から9年目を迎えた昨年、新校長に就任した富士晴英先生は、もともと宝仙理数インターの立ち上げ時から教頭~副校長として、同校の発展を支えてきた先生です。

その宝仙理数インターが創立から10年を迎えたこの節目に、同校のこれまでの10年の歩みの上に、「これからの10年」を創造していく教育改革・入試改革の一環として、先の「公立一貫対応入試」や「リベラルアーツ入試」が新設されたものと私たちは理解しています。

それ以前から宝仙理数インターは、公立中高一貫校を志望する受検生の併願が多い私立中学校のひとつでした。
「理数教育」「グローバル教育」に力を入れる新しいタイプの共学進学校であったことや、都内に公立中高一貫校が多く新設された西南部に位置したこととも関係があるかもしれません。

仏教に基づく心の教育を柱に「人を造る」教育

真言宗の開祖であり、日本で最初の私立学校といわれる綜藝種智院を設立した弘法大師(空海)の意思を継ぐ、真言宗豊山派の名刹、宝仙寺の第50世住職 「冨田斆純」によって1926(昭和元)年に設立が発願され、翌1927(昭和2)年に幼稚園、1928(昭和3)年に高等女学校が設立された宝仙学園は、これまで一貫して仏教に基づく心の教育を柱に「人を造る」教育を標榜してきました。

そうした教育理念と背景を持つ中高一貫校である宝仙学園共学部理数インターが、中学入試にこうした新たな入試形態(公立一貫対応入試、リベラルアーツ入試、グローバル入試)を次々に導入し、多様なバックボーンを持つ意欲的な生徒を迎え入れようとしていることには、同校の壮大なビジョンと懐の深さを感じます。

児童数の減少と長引いた不況によって、多くの私立中学校が生徒募集に苦心するこの時期に、あえて中学募集を男女90名から135名に増員し、さらなる入試の多様化を推し進める同校は、変わりつつある小学生の受験準備スタイルや保護者の意識の変化を最も早く的確につかみ、同時にそういう家庭の子どもたちを迎え入れることで、時代を切り拓くとともに、多くの小学生に希望を与えてくれる私学なのかもしれません。

新たな入試のコンセプトとは

校長の富士先生は、今春の「リベラルアーツ入試」の新設にあたり、昨秋から同校Webサイトで、この新たな入試のコンセプトと詳細を語ってくれています。関心のある保護者の皆さまと、小学校時代にそれぞれ好きなこと(学習や活動)に打ち込んできたお子さんには、ぜひご覧になっていただければと思います。