暁星中が①2/2AM(4科)、②2/3PM(2科)の2回入試に!
暁星中学校〈東京・千代田区。男子校〉は、来春2020年入試では、一般入試の試験回を従来の1回のみから2回に増設し、第1回一般入試を2月2日(日)のAMに、第2回一般入試を2月3日(月)PMに実施することを、このほど同校のWebサイトで公表しました。
①2/2AM(4科)、②2/3PM(2科)の2回実施に!
暁星中学校〈東京・千代田区。男子校〉が、来春2020年入試では一般入試の試験回を従来の1回のみから2回に増設し、第1回一般入試を2月2日(日)のAMに、第2回一般入試を2月3日(月)PMに実施することを、このほど同校のWebサイトで公表しました。
同校からのお知らせによると、①2月2日の第1回一般入試は募集人員約65名、国・算・社・理の4科目、②2月3日PMの第2回一般入試は、募集人員約10名、国・算の2科目、ということです。
このほか、2019年12月2日(月)PMには、「海外帰国生(別枠)入試」を新設。募集人員は若干名、国・算+英語またはフランス語と面接試験(英語またはフランス語)で実施と紹介されています。
帰国生(別枠)入試も新設。男子校の併願に変化を及ぼすか?
従来は2月3日に4科目で実施されてきた暁星中学校の入試ですが、来春2020年入試では、2/2が日曜日にあたることから、青山学院をはじめとしたプロテスタント校のいくつか(東洋英和女学院など)が、その日に重なる入試日を2月3日に移行することなどの動きが、すでに公表されています。いわゆる中学入試の“プチ・サンデーショック”です。
それらの動きを含め、自校を志望する受験生の併願の傾向に対応し、第一志望者への配慮なども含めて、この2020年入試では、①2/2AM(4科)、②2/3PM(2科)の2回入試の実施に踏み切ったということでしょう。
この暁星中の入試改革によって、従来は2月1日に麻布中や駒場東邦中、慶應義塾普通部などの最難関校を志望する受験生の併願パターンにも変化が生じる可能性があります。
また、意味的には「新設」された形になる2月3日PMの第2回入試に、どのような受験生が志願(併願を含む)することになるか、こちらも今後の人気動向が注目されます。
都内では希少なカトリック系男子校の動向に注目を!
今春2019年入試では、暁星の姉妹校でもあるカトリック系女子校の晃華学園をはじめ、香蘭女学校、普連土学園などのプロテスタント系女子校が、午後入試の新設や「算数1科目入試」の新設などで話題を呼びましたが、来春2020年入試では、都内では数少ないカトリック系男子校である暁星も、いよいよ動き出したことが注目されます。
神奈川では、聖光学院〈横浜市・男子校〉、栄光学園〈鎌倉市・男子校〉、サレジオ学院〈川崎市・男子校〉といったカトリック系の男子進学校が変わらぬ高い人気と難易度を保っていますが、来春2020年入試では、湘南白百合学園、清泉女学院などのカトリック系女子校が、いよいよ独自の「新タイプ入試」の新設に踏み切るなど、カトリック学校の入試改革の動きが目立つようになってきています。
静岡では、聖光学院の姉妹校である静岡聖光学院〈静岡市・男子校〉が「21世紀型教育」の実践や教育環境の整備、海外の学校との交流や研修を中心にしたグローバル教育の展開など、急速に“進化”しつつあり、静岡県の中学入試に新しい風を吹き込んでいることが注目されています。
今回の暁星中の入試改革が、東京都内では希少なカトリック系男子校の“進化”に結び付くことを、大いに期待し、今後の動向に注目したいと思います。