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「問い続ける学びの場」青山学院中等部の新校舎とは?

2017年4月より新校舎での学校生活を開始した青山学院中等部。教科センター型で注目を集める同校の新校...

2017年4月20日に青山学院中等部の塾説明会が行われ、2017年入試の報告や卒業生の進路、2018年の入試についてなどの説明がありました。最後に校内見学の場も設けられ、教科センター型の新校舎を見学することができました。

教科センター方式とは?

新校舎は地上6階、地下1階の7階立てで、床面積は全校舎の1.5倍、最も特徴的なのは教科ごとにゾーンを設ける教科センター方式を取り入れていることです。同校のHPでは、教科センター方式の採用による5つのメリットを掲載しています。

1.待つ姿勢から【向かう】姿勢への転換

2.環境の整備

3.展示物の充実

4.メディアスペースの活用

5.多くの出会いを生む校舎

教科センター方式は中等部にのみ採用されており、中学1年からの3年間の学習に適しているという説明がありました。

知的好奇心をくすぐる“学びの空間”

同校の新校舎は、○階は国語、○階は英語といったように教科ごとに専用のゾーンが設けられています。教科ごとの専門教室があり、教科に適した設備や教育機器などを完備することにより、これまでには実現できなかった授業内での仕掛けや演出が可能になりました。

新校舎の特徴は専用教室だけではありません。専用教室の扉を開けるとすぐそこには、メディアスペースと呼ばれる”教科の空間”が隣接しています。メディアスペースにはその教科に関する資料や展示物が並んでいて、生徒の知的好奇心を刺激します。

廊下があっという間に発表の場へ

メディアスペースにある発表用のボードを利用してプレゼンをしたり、テーブルでディスカッションをするなど校舎全体がアクティブラーニングの場となっています。テーブルの形一つを取ってもゾーンごとに違いがあり、その教科のコンセプトに沿った学びの空間が表現されています。今後、メディアスペースの展示物は充実していくそうで、”実物”に触れる機会が増えることで、生徒の学習に対する意欲が自然と湧きあがってくるのではないでしょうか。

開放的な空間が多様なコミュニケーションを生む

校内見学で感じたのは、廊下やメディアスペースの広さです。床面積が前校舎の1.5倍に増えたことにより、各所に十分な広さを確保しています。これらの空間にテーブルやイスなどを設置することで、他クラスの生徒との会話や先生への質問など、コミュニケーションの取りやすい環境づくりを行っています。

ホームベースはクラスの絆

新しい取り組みに目がいきがちですが、ホームルームなどのクラス単位の活動も従来通り行います。クラス活動の拠点であるホームベースは、学年ごとに各階に配置されています。それぞれのクラスの居場所であるホームベースがあるからこそ、教科センター方式というアクティブな授業形態が成り立つのでしょう。

今後は図書館やテニスコートの工事を経て、2019年9月に全てが完成する予定です。