品川女子学院が「4科目・表現力総合型入試」を新設!
「4科目・表現力総合型入試」に!
品川女子学院中等部〈東京都品川区・女子校〉が、来春2016年入試では、これまで2月4日に4科目で実施してきた第3回入試を「4科目・表現力総合型」の入試に変更することを先に公表しました。
2月4日の第3回入試が「4科目・表現力総合型入試」に!
同校では早くから、公式Webサイトの「入試情報」コーナーの「広報部長より」というBlogページのなかで、「2016年度の入試について」(4/11)というタイトルで、次のように発信していました。
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2016年度の入試について変更がありますのでお知らせします。
日程と募集人数は、2月1日(100名)、2日(70名)、4日(30名)で変わりません。
試験科目は、2月1日、2日は従来通り4教科の試験(国語100点、算数100点、社会60点、理科60点の320点満点)です。
2月4日(30名)は、4教科ですが、表現力をより重視した総合型の問題に変更する予定です。
考えた過程を表現する問題は例年出題しておりますが、さらにその部分をクローズアップしたような試験となります。
最初の説明会までにはサンプル問題でお伝えできるようにと計画しております。今までの受験勉強で身につけてきたことも活かされる試験問題となる予定ですので、ご安心ください。
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サンプル問題から読み取る「考えた過程を表現する力」
そしてその後、先週末の7月4日(金)に、予告されていた「サンプル問題」を、「入試情報」→「入試要項」のなかに掲載し、受験生への指針として示しています(このページは同校Webサイトの「新着情報」からもリンクされていますので、すぐ見つけられます)。
この「入試要項」に掲載されている「2016年【平成28年度】入試要項(抜粋)」の表中では、この第3回の「4科目・表現力総合型」入試について、
・試験Ⅰ〈4科目総合〉 120点 60分(予定)
・試験Ⅱ〈読解・論述〉 40点 50分(予定)
と紹介されています。
この「サンプル問題」は、上記(4月11日)の発信にも、「考えた過程を表現する問題は例年出題しておりますが、さらにその部分をクローズアップしたような試験となります」とあるように、品川女子学院の過去の入試問題をベースに作成されています。
ですので、同校が求める「考えた過程を表現する力」とはどのようなものかを知ることができますし、品川女子学院を志望し、第1回、第2回の入試に挑む受験生にとっても参考になるのではないでしょうか。関心のある方は、ぜひご覧になっていただくとよいでしょう。
同校ではさらに、6月に行われた学校説明会で、漆紫穂子校長が語った多岐にわたる話を、「広報部長より」のBlogのなかで、親切なメモにまとめて掲載してくれています。こちらも参考になることと思います
学校説明会における校長の話メモ
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学校説明会での校長の話は内容が多岐にわたりメモをとるのが大変だと思います。こちらに載せておきますので参考にしてください。
<校長の話>
☆世界の潮流・・・非認知能力、課題解決型、個別と協働
☆非認知能力を伸ばす子育て
・嘘をつかない、他人に親切に、ルールを守る、勉強をする、あいさつをする、ありがとうと言う、親のいうことを聞く、大きな声をだせる(話せる)、中高時代に生徒会や運動部など 。
☆日本の教育改革・・・変わる大学入試
★未来に必要な力・・・1,志・使命感 2,問題解決力・内省力・共感力 3,コミュニケーション能力、英語力、プレゼン力、ITスキル
★品女のマルチタスク・・・学習と行事と部活動
★問題解決力を付ける・・・デザイン思考→「正解」から「最適解」へ
★中3企業コラボ総合学習(例)パンで焼きたてアップルパイ
★起業体験プログラム・・・文化祭(高1・高2)
★海外の高校とwebを活用した共同研究→「集合知」の時代へ
★自国のアイデンティティを確立する・・・礼法、茶道、華道、着付け
★世界に社会に視野を開く特別講座
★「私立中高一貫校の価値はプライスレス」
★品女で育つ「一生を支える自分軸」・・・チャレンジする姿勢、チームで取り組む
★卒業後も続くネットワーク・・・成人を祝う会→就職情報交換会→28歳ホームカミングデー
《後略(その他、補足あり)》
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校長が語るこれからの教育改革。そのキーワードは
やはりここでも、「日本の教育改革・・・変わる大学入試」と、「未来に必要な力・・・1,志・使命感 2,問題解決力・内省力・共感力 3,コミュニケーション能力、英語力、プレゼン力、ITスキル」といったことが、漆校長からしっかりと語られていることがわかります。
この品川女子学院中等部が、来春2016年から導入する「4科目・表現力総合型入試」の導入も、5年後の「2020年大学入試改革」を見据えた、私学としてのメッセージの込められた「中学入試改革」と考え、大いに注目したいと思います。