国学院久我山が全国高校サッカーで準優勝!
今年も年末の12月30日(水)から1月11日(祝・月)にかけて開催されてきた第94回「全国高校サッカー選手権大会」。
強豪校を打ち破り初のベスト4進出!
国学院久我山のユニークな特色と評価
この国学院久我山は、首都圏でも数少ない、都内では唯一の「男女別学(併学)校」(同じキャンパス内でも男子部と女子分で校舎が分けられている)として、ユニークな特色をもつ私立中高一貫校です。
昨年2015年春の大学入試では、東京大学6名(うち現役6名)の合格をはじめ、国公立大学に計103名(うち現役83名)、早・慶・上智・東京理科大に計271名(うち現役男子190名、現役女子38名)という大学合格実績をあげている、首都圏でも評価の高い進学校です。
2008(平成20)年からは、特進クラスとしての「STクラス」を中学から開設し、東京大学や一橋大学など最難関大学への現役合格をめざす進学校として、その成果と実践を着実に伸ばしつつある、中学受験生にもお馴染みの私立中高一貫校です。
スポーツの世界でもトップレベルの活躍をする国学院久我山
その国学院久我山が、スポーツの世界でもいまも全国レベルの活躍を見せていることは、学校関係、受験関係者の間でも高く評価されてきました。全国でもトップレベルの活躍をしているラグビー部、甲子園にも出場している野球部をはじめ、サッカー部、バスケットボール部、陸上部などが東京都大会~全国大会でハイレベルの戦績を残しています。
その国学院久我山高サッカー部が、サッカーに打ち込む高校生の目標であり憧れでもある「全国高校サッカー選手権大会」に、今回は3年連続7回目の出場を果たし、しかも同校としてはこの大会では過去最高の成績であるベスト8を上回る準優勝を果たしたことは、首都圏でサッカーに励む小学生と中学受験生にとっても、大いに励みになる活躍だったといえるでしょう。
「文武両道」の進学校、学業と練習の両立
大会期間中、接戦を次々に勝ち上がっていった国学院久我山サッカー部は、各メディアでも話題に取り上げられ、全国屈指の「文武両道」の進学校として注目されると同時に、先のラグビー部や野球部とグラウンドを分け合いながら、また高校からの(スポーツ推薦での)入部者もわずか数名に限られるという限られた条件のなかで、強豪ひしめく今大会への出場権を勝ち取り、しかも上位まで勝ち上がっていったことに賞賛の声が贈られました。
他の全国的な強豪校とは違って、特別優秀な選手を集めることをしていない環境と条件のなかで、このレベルの活躍をするには、相当の工夫と努力が必要であったことはいうまでもありません。しかも学業と練習との両立を前提としての部活動ですから、体力的にも精神的にもかなりの強さが求められることになります。
課題を乗り越えて掴み取った準優勝!
そうした課題を乗り越えての今大会での準優勝という戦績は、まさに堂々たる活躍といえるでしょう。この日の試合後に、同校Webサイトの「久我山の四季ブログ」コーナーに掲載された「『まだまだ私たちには可能性がある』ということ@第94回全国高校サッカー選手権大会〈準優勝〉」というメッセージからは、同校サッカー部の謙虚で爽やかな“心意気”がひしひしと伝わってきます。
昨日、埼玉スタジアムで行われた決勝戦では、相手の東福岡に前半に1点、後半に4点を奪われる大差をつけられましたが、終始攻め気を忘れることのない、闘志あふれる戦いぶりでした。「美しく勝て!」というスローガンで知られる、国学院久我山の伝統でもあるパス・サッカーを展開しようとしましたが、東福岡の固いディフェンスに阻まれ、最後まで決定打に至るシュートを放てなかったことは、選手も悔しさが残るところかもしれません。
例のない「全校応援」。健闘をたたえる大きな拍手とかけ声も
この大会中、1月9日(土)に青森山田を相手に行われた準決勝には、同校としては例のない「全校応援」できる体制が取られ、日常の学校生活ではほとんど(食堂と図書館のある学習センター、一部の文化部の活動と文化祭などの学校行事の準備以外では)接点のない女子部の生徒も含め、多くの在校生が応援にかけつけたといいます。
大差で敗れた決勝戦の後、悔しさに肩を落とす選手たちでしたが、終始スタンドで声援を贈ってきた国学院久我山の大応援団は、表彰式の後まで選手たちを見守り、最後の挨拶にスタンドに向った選手たちを大きな拍手で迎え、彼らの健闘を讃える大きな声をかけていました。