私学の魂『聖園女学院中学校高等学校』10月統一合判解答解説掲載
和やかに一歩ずつ進化するカトリック系女子進学校
藤沢市の中心部からほど近く、野鳥たちがさえずり、四季の草花が咲きこぼれる広大な緑の丘陵地に、聖園女学院のキャンパスがあります。湘南の風を身近に感じる高台で、「知る人ぞ知る」家族的で温かな校風の女子校としてファンや卒業生に親しまれてきた同校は、いま、静かな“進化”を遂げつつあります。
記事の見出し
・2016 年、学校法人南山学園と合併し、南山大学を34 年にわたり支えてきたミカエル・カルマノ司祭が校長に着任
・全学年の生徒が1 人1 台のiPad を持ち、学校生活のいろいろな場面でICT を活用。校内には通信キャリアのアンテナも!
・自然の風を感じられる緑豊かな環境と、居心地の良い校内のスポットで語り合い自身の“ミッション=生き方”を考える
・「生徒のハートに火を着ける」種まきと声かけを常に大切にして、あきらめない心を培う!
・いつでも、どこでも、誰とでもチームを組んでプロジェクトを成功させ、世界を、地元を、豊かにする力を!
・従来の「4 科・2 科」の入試に加えて「総合力入試」、「英語入試」も導入。多様な受験生に門戸を開く
まだ20 代のときにドイツから日本を訪れ、大学で学び、以来34 年にわたって名古屋の南山大学で教育に携わり、学長も務めてきたミカエル・カルマノ司祭が、2017 年4 月から、この姉妹校・聖園女学院の校長に着任しました。
「私自身は、アメリカで教育学を学んだ後に南山大学に赴任して、ドイツとアメリカの教育の共通点や、日本の文部科学省の定める『学習指導要領』の研究をしてきました。
日本の中学・高校の生徒はとても真面目ですが、ちょっと大人しいように感じます。たとえば最近の『PISA』の学力テストで、フィンランドは最も上位ですが、授業中はもっと騒がしい(笑)。日本の生徒は、もっと反応や発言をしたほうがいいですね。それが聖園女学院に来て感じたことです」とカルマノ先生。
現在、日本国内にあるカトリック系の大学には女子大が多く、共学の総合大学は、東京の上智大学(イエズス会系)と、愛知の南山大学(神言会系)の2 校のみですが、その付属中学校・高校である南山女子部は、東海地区では最難関校であり、南山男子部も人気校のひとつです。
そして、その南山大学の学長を長きにわたり務めてきたのが、新校長のミカエル・カルマノ先生です。2016 年に聖園女学院が学校法人南山学園と合併したご縁によって、翌2017 年にカルマノ先生はこの藤沢の地の女子校にやってきました。
「いまは授業では、高校3 年生の『宗教』の時間を担当しています。たとえば『自分は何を信じるか?』といった、正解のない問いを立てて、生徒に考えてもらっています。生徒自身が考えるには、答えがない問いがいちばん良いからです。
その一方で、生徒には『何を教えてほしいか?』アンケートを取っています。いろんな質問があって面白いですよ。キリスト教に関する素朴な疑問としては、『ミサって何ですか?』とか『シスターはどういう生活をしているのですか?』とか…。中には『進化論について』質問してくる生徒もいましたね。でも、他愛無いことであっても、疑問を持って考えてくれることが大切なのですね」とカルマノ先生はいいます。
こうした時間に、哲学的でもある問いや質問を交わしていくなかで、生徒一人ひとりが「どう生きるべきか?」という自身の“ミッション”=生き方に気づいてくれることを、同校の教育では大切にしているといいます。
記事ではさらに、聖園女学院中学校高等学校の教育、取り組みについて、詳しく掲載しています。
記事の続き、詳しい内容はPDFファイルをご参照ください。