桐朋中が2回入試に! これからの桐朋教育を伝える入試改革へ
新校舎完成を期に、これからの桐朋教育を伝える入試改革へ
桐朋中学校〈東京都国立市。男子校〉が、来春2016年入試では、これまでの2/1の1回のみの入試から、①2/1(定員110名)、②2/2(定員70名)の2回入試に変更することを、5月27日に同校のWebサイトで公表しました。これは、男子の受験生にとっては、かなり大きなニュースといえるでしょう。
新校舎へ引越し!あわせて「次の学びプロジェクト」始動!
2005年から計画が検討され、2012年からスタートした新校舎建築と国立キャンパスのリニューアルは、2013年6月の教科教室棟の完成、2014年6月の共用棟・新高校棟の完成を経て、今夏2015年6月には、新中学棟も完成し、この6月末には中学生が真新しい校舎に引越しをして、7月からは新たな環境で中高すべての生徒が過ごせる形になります。2016年に迎える創立75周年に向けて、素晴らしい教育環境が整いました。
そして桐朋中学・高等学校では、この新校舎建築を期に、2013年から「次の学びプロジェクト」を始動。次世代の子どもたちに必要な力を育てるための新たな教育のあり方を再検討し、その実践のために必要な環境や設備を、新校舎の設計に反映してきたといいます。
そして、中学・高校とも完成した新校舎に中高生すべてが移り、新たな学校生活をスタートさせたこの期に、「これからの桐朋教育」を世に伝え、そこへの評価を問うために、来春2016年の中学入試では、大きな改革に踏み切りました。
桐朋の教育改革!校舎も教育も新たなステージへ!
この「次の学びプロジェクト」では、これまで桐朋中高が大切にしてきた「自由闊達・自主性尊重の校風」と「豊かな心と高い知性を持つ創造的人間の育成」を変わらぬ教育目標に掲げつつ、5年後に控えた「2020年大学入試改革」はもとより、その先のグローバルな社会で求められる新たな力を、独自の教育の工夫で育てていくといいます。
現在、同校のWebサイトでは、そうした桐朋の新たな環境や教育内容について、「次の学びプロジェクト」や「桐朋の本物、実体験主義」というコーナーでその一部が紹介され、新校舎の設計や工事の進捗状況は、「桐朋学園男子部門創立75周年記念サイト」のなかに詳しく紹介されています。関心のある方はぜひご覧になってみるとよいでしょう。
もともと武蔵野の自然を豊かに残す広大な校地と環境を持っていた桐朋中高に、この夏、さらに素晴らしい新校舎・キャンパスが整いました。そしてこの「次の学びプロジェクト」による「新たな桐朋教育」のあり方が、多くの受験生と保護者、進学塾や受験関係者に評価されると、再び中学入試における同校の人気と難度を高めることになりそうです。その可能性と、今後の同校の志望動向の変化に大いに注目したいと思います。