光英VERITAS中学校（千葉・共学校）「探究入試」レポート
▲写真：24年1月20日午後「探究入試」の様子
「答えを求める学び」から「問いを持つ学び」へ。光英VERITAS中学校では、全学年で“探究⽅法”を学ぶ｢探究科｣の授業を週1回実施し、探究的な学び｢ヴェリタス･トルネード･ラーニング｣を展開しています。探究学習が充実している同校だからこそ実施される「探究入試」の様子についてお伝えします。
いざ試験会場へ
1月20日午後に行われたのは、「探究入試」「理数特待選抜入試」です。14：30に入室完了のスケジュール。
▼1月20日は、千葉県私立中学入試のスタート日。午前中、光英VERITAS中学校「第1回入試（4科または2科）を受験しそのまま同校に残り、同日午後の「探究入試」または「理数特待選抜入試」を受験する受験生も多くみられました。同校では、受験生とその保護者の控室を準備し、丁寧な対応がなされていました。また、午前中に他の中学校を受験し、午後に同校での受験をする受験生もいました。自家用車での送迎は可能でキャンパス内の駐車場を利用することもできます。ただし、渋滞などの交通状況による遅刻は認められないので注意は必要です。
▼少し緊張した表情の受験生たちを、光英VERITASのスタッフの教員があたたかくお出迎えしていました。笑顔で一人ひとりに声をかけて誘導している姿がとても印象的でした。1月20日の午後は、小雨がちらつく天候で少し肌寒かったですが、入試会場は暖房があり、とても暖かかったです。
▼保護者控室も準備してあり、暖かい部屋の中で受験生が戻ってくるのを待つことができます。光英VERITASの保護者様への心配りも感じることができました。
探究入試とは
光英VERITAS中学校では、2024年度入試より【探究入試】を新設しました。この入試は、同校独自の探究的な学び「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」を体現したものです。試験内容は、試験当日の「SDGsに関するテーマの探究活動」を評価し合否判定をおこないます。
探究入試の様子
▼「探究入試」を受験する受験生は、14:30までに第３体育室に集合。時間まで緊張して待っていました。
▼14：35より説明の諸注意がありました。試験の進め方、筆記用具の使用などの留意点が説明されました。携帯電話（スマホ）は電源を切って机上に置くように指示がありました。学校が準備したiPadのみが使用可能となるためです。説明の中では、iPadで調べた際のスクリーンショットの提出方法などもあり、実際に画像を保存する練習もこの時間で実施されました。受験生は、諸注意から集中して取り組んでいました。
▼15：00より試験開始です。15：50までの50分間で【SDGsに関するテーマに即した調査とまとめ】を実施しました。まず、資料から現状を読み取ります。それを踏まえ、課題を発見します。その後、与えられた資料やiPadを使用して調べ、解決策をまとめる流れとなります。解決策にタイトルをつけ記入。文章や図、絵、グラフなどを用いて、提案する解決策が社会にどのような変革や影響を与えるか、SDGsへの貢献を含め表現。受験生は、試行錯誤しながら取り組みました。
▼16：00からは、【発表・質疑応答】となります。4名～5名のグループにわかれて実施しました。はじめに、グループのスタッフとなる教員より諸注意が説明されました。発表者は、前の時間にまとめた用紙を活用、他の受験生にむけて丁寧にプレゼンをしました。また発表内容についてだけでなく、他の受験生への質問内容についても評価されます。発表をききながらメモをする受験生の様子、積極的に質問する様子も印象的でした。
▼最後に、発表・質疑応答の【振り返り】をします。実施時間は5分。発表や質疑応答を終えて、解決策の改善点や今後さらに調べたいこと、実践しいことを記入しました。
光英VERITASとは
2020年度まで女子校として人気を博していた聖徳大学附属女子が、校名を光英VERITASに変更し、共学化して今年で３年目。同校独自の探究的な学び「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」を軸に展開する「理数・サイエンス教育」「英語・グローバル教育」「小笠原流礼法教育」を展開しています。「答えを求める学び」から「問いを持つ学び」への変換をはかり、「人・社会・自然に貢献する、地球を守る自覚と実践力のある次世代リーダー」を育成していきます。東京や埼玉から通う在校生も多いです。
