日本工業大学駒場、新図書館オープン
日本工業大学駒場中高等学校の図書館が生まれ変わりました。場所も100周年記念ホール地下から本館正面へ移動。1月から本格的に稼働すべく、現在は、来年度の蔵書の充実も視野に入れ書架の整理と生徒へのお披露目を同時進行中。2022年入試で新設されるプレゼンテーション入試の会場にも使用する予定です。
生徒も興味津々
これまでの図書館は別棟(100周年記念ホール地下)にありました。今回の新図書館は、正面玄関から入ってすぐ、校舎の“へそ”にもあたるような場所に移動。本館正面へ移動し、明るく開放的な空間へ衣替えしました。閉架式だったシステムを開架式に変更し、とおーーい存在だった本が手の届くところに出てきただけでなく、コーヒーマシンを設置するなどして、居心地の良さも加わりました。「談笑OK」「こんなところでかしこまっていてはいかんでしょう」「図書委員に活躍してほしい」と案内の先生方の声も弾みます。周囲は窓に囲まれているので見通しもよく、生徒も興味津々だそう。休み時間にコーヒーを飲みにきた生徒に感想を聞くと、「どんな本があるのか、これから探すのが楽しみ」「真ん中にあって明るいのがいい」と答えてくれました。
同校の先生が製作した案内板や、新エンブレムも彫られた柳澤章理事長揮毫の大理石の石板。
カウンターの壁には「読書する少女」(ジャン・オノレ・フラゴナール)の絵。
新図書館への熱い思いがそこここに。
活用をさまざまに構想中
総合学習との連携、デジタルツールの活用、ネット社会だからこそ良書を揃えたいと、新図書館プロジェクトのリーダー、教頭の藤森 啓先生はさまざまな構想を練って計画を進めてこられたそうですが、これからいよいよ具体的な形になっていくことでしょう。司書教諭の甲斐政秀先生の「社会科学、自然科学、言語の分野の蔵書を充実させたい。文学も更新したい」という言葉には、生徒の注目、期待に応えたいという思いが滲み出ているようです。
適性検査型入試1期生、ICUに合格
中高一貫の現高校3年生は、適性検査型入試導入1期生。そのうちの一人の生徒は都立志望でしたが、「入試を通して、好きな部活のある日駒が好き」になり、入学手続き最終日に手続きしての入学。この度ICUに総合型選抜入試で合格しました。中学入試の適性検査型が、受験生の潜在的な力を見抜く入試であることの一つの証左でしょうか。