私学の魂『麻布中学校・高等学校』9月統一合判小6解答解説掲載
人間としての大いなる成長に期待する!
港区元麻布という都心の一等地に広い校地を有する。「自由闊達」という言葉に象徴される校風、中学入試問題にも反映されているアカデミックな伝統に憧れ、毎年多くの受験生が同校を目指す。
中高時代に失敗する経験からも「自由とは何か?」を考え、やがて自分を律する力を育んでいく。今回はご自身も卒業生である校長の平秀明先生に麻布中学校・高等学校の教育についてお話を伺った。
記事の見出し
・中高時代の失敗の経験から「自由とは何か?」を考え自分を律する力を育む
・「学年会」と「教科会」二つの大きな車輪で進められる、麻布の教育
・麻布なりに解釈して実現した「総合的な学習の時間」とグローバル教育=「教養総合」と「国際交流」
・『教養総合』の授業をはじめ、部活や友人関係を通してシャワーのような刺激を受ける!
・「考えて書く」力と、麻布流「A モード」「C モード」の切り替えができる力を育む!
・戦前の旧制・麻布中学校のOB がいまでも入試問題の記憶を語り合う、伝統・校風・授業・進路
・シンボルである校舎の周囲には図書館棟や新体育館など、新たな歴史をつくる設備も!
校長の平秀明先生が、麻布中学校を受験して入学したのは 1973(昭和48)年だったといいます。「私が入学する3 ~ 4 年前に学園紛争があり、中学1~ 2 年の頃は、まだ学校が荒れていました。しかし、間もなくして、中学3 年~高校1年の頃には学校も次第に落ち着いてきました」と平先生は当時を振り返ります。「在校時は化学部の部長を2年務め、将来は研究者になりたいと思い、高校卒業後、東京大学工学部で応用化学を専攻しました。そこで専門分野の勉学をしたり、夜遅くまで実験をしたりして、大学院進学も内定していたのですが、物を相手にするよりも人間に接する仕事がしたいと思うようになり、教員になろうと教育学部に学士入学しました。そこで2 年間修学して教員免許を取得しました。当初は都立高校の理科教員志望だったのですが、そんな時期に母校で数学教員の募集があり、高校時代の担任から『受けてみては』との後押しもあって面接に臨み、採用となりました。それ以来、母校の教員を勤めてきました」と平先生。
麻布着任後間もない頃、先輩教員に言われたのは、「授業は任せるし、自分のペースでやれば良いけれど、職員会議はきちんと出席するように」ということだったそうです。
「隔週水曜日の放課後に職員会議があるのですが、最初は衝撃を受けました。麻布の教員は、こんなに生徒と教育のことを真面目に話し合っているのだなと…。自分が生徒のときには分かりませんでした。互いの教育観をぶつけ合い、徹底的に話し合っていました。会議は15 時過ぎから始まるのですが、19 時過ぎまで続くこともしばしばでした。会議後も学校の近くで夕食を食べながら、また議論が続いたり…。そんなときに、麻布は単なる進学校ではなくて、生徒をいかに育てるかということを真剣に考えている学校なのだと初めて認識しました」と平先生は述懐します。
記事ではさらに、麻布中学校・高等学校の教育、取り組みについて、詳しく掲載しています。
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