私学の魂『関東学院中学校高等学校』9月統一合判小5解答解説掲載
体験的に課題解決の手法を習得する授業を展開
「人になれ 奉仕せよ」を校訓に、キリスト教の精神に基づいた全人教育を行う関東学院。「社会のため、人のために行動することが、もっとも人間らしい生き方である」という考えを実践するために、必要な知識や技術を身につけて、経験を積み重ねながら人格を磨くことを教育の指針としています。リーダーシップやフォロワーシップ、さらには問題を発見・解決する力を身につける関東学院の技術教育をご紹介します。
記事の見出し
・工夫が盛りだくさん『主体的・協働的に学ぶ授業』
・学び合い、助け合いの機会を作りたくて『主体的・協働的に学ぶ授業』を開始
・人の暮らしに役立つものづくり体験がかけがえのない力を育む
・未来の創り手を、より多く輩出したい
・コラム『エコランで活躍する技術部員も活動の記録を力に難関大を突破』
この日は中3の「技術」の授業を見学。前半はラディッシュの栽培記録、 後半は発電回路のはんだ付けが行われました。まずは班(4人1組)単位で栽培しているラディッシュの水替えと成長の観察。記録をとるために、各班の代表者(この日は安全係の生徒)が順番に写真撮影を行う一方、葉や茎にアブラ虫が寄生したため、駆除作業も同時進行で行われました。普段見慣れないアブラ虫に生徒たちからは「ワー」「キャー」の声が飛び交いましたが、先生が2つめの内容に入る時間を伝えると、駆除作業の合間に板書を写したり、気づいたことをノートに書き留めたりと、手際よく作業をこなす生徒たちの姿が印象的です。
寺島先生:技術はパソコンを使う「情報・制御」がクローズアップされがちですが、私はアナログ的な思考を養うことを大切にしています。真っさらな状態から、他の人が見てもわかるように情報をまとめる力をつけて欲しいので、ワークシートではなくクラシカルなノートを使って自由に書かせています。作業をしながらメモをとる習慣づけも、意識して行っていることの1つです。
続いて、2つめの課題である発電回路のはんだ付けが始まりました。部品などを入れておく木製の工具箱(中1の最初に自作)や、はんだごて、ニッパなどの工具が必要となるため、リーダーの技術係だけでなく、工具係や安全係の生徒が動いて、班員の作業をサポートします。
寺島先生:各自に責任を持たせるために、グループの進行や作品・ノートの管理を行う技術係、工具箱の整理(数や破損の確認)を行う工具係、はんだごてのように危険が伴うものを作業中も含めて管理する安全係、リード線やゴミの片付け、机・椅子の整理整頓に責任をもつ掃除係を設けています。最初は指示待ちの生徒が目立ちますが、中3にもなると自分の役割を理解して、先を見通して行動できるようになります。
記事ではさらに、関東学院中学校高等学校の教育、取り組みについて、詳しく掲載しています。
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