公立中高一貫校志望者への併願お勧め入試実施校

先の11月23日（木･祝）に首都圏の各地19会場で実施された、「公立中高一貫校模試」の保護者向け入試説明会では、添付のような資料（◆11/23小6公立中高一貫校模試･説明会資料（首都圏模試センター）をご参加の皆さまに配布しました。

この資料を参照していただきながら、各講演者から、公立中高一貫校を志望する小学生の保護者に向けて、公立中高一貫校受検生にとって併願校として「受験しやすい」タイプの私立中学校の多様な入試をご紹介させていただきました。

この資料の表面には、そうした私立中学校の新タイプ入試の例と、前回9月24日（日）に実施された小6第2回「公立中高一貫校模試」の受検生が実際に志望校登録した私立･国立中入試の男子･女子別の「志望者数ベスト16」の表、そして首都圏模試の「思考コード」で見る公立中高一貫校の「適性検査」の配点割合（一部配点は首都圏模試センター予想）などをご紹介しています。

「思考コード」については、前回の「受験情報ブログ」記事でもご紹介させていただいた通りです。

そして資料の裏面には、来春2018の首都圏中学入試で実施される「新タイプ入試」の導入校一覧をご紹介しています。

ここには、「適性検査型入試」の導入校80校、「自己アピール･表現型入試」の導入校41校、「思考力入試」の導入校26校、「総合型･合科型入試」の導入校17校が掲載されています。そのほか、この資料ではご紹介していませんが「英語入試」の導入校も、すでに100校を超えています。

公立中高一貫校の志望者には、もともとは私立中学校の受験を考えていなかったご家庭が多いと思いますが、最近の中学入試では、そうした公立中高一貫校志望者のなかで、最終的には「私立中学校も併願する」受検（受験）生が、4,500人前後まで増えてきています。

そうした「公立中高一貫校＆私立中学校」併願者の多くは、もともとの第一志望である公立中高一貫校に思い切りチャレンジしていくために、これらの私立中学校の新タイプ入試を上手に選んで「力試し」や「入試（適性検査）体験」、「本番直前の課題発見」などの、いわばステップボードとして活用しています。

お子さんの小学校卒業を前に、公立中高一貫校という新たな進路を考え、「中高6年間一貫教育」の魅力やメリットに目を向けていただいた小学生の保護者だからこそ、この機会に私立中学校の多様な「新タイプ入試」や、私立中高一貫校の教育のあり方にも関心を持ち、こうした受験機会を、わが子のために選択していただいたということでしょう。

いま、中学入試では、3年後の「2020年大学入試改革」で問われる「思考力･判断力･表現力」はもちろん、小学生の「創造性･芸術性･協働性」などさえ問うような、多様･多彩な新タイプの入試が導入されるようになっています。

多様な才能や資質、意欲やバックボーンを持つ小学生に向けて、広く門戸を開き、そうした潜在的な能力を評価して、迎え入れてようとする私立中高一貫校が急速に増加しているのです。そして、これらの私立中高一貫校の教育では、そうした子どもたちの力を、いっそう大きく伸ばしてくれることが期待され、年々多くの保護者から、それらの私立中の新タイプ入試が選択されるようになっているといってよいでしょう。

すでに早いエリアでは、12月から公立中高一貫校の「適性検査」本番を迎えます。ただし、東京･神奈川など多くの公立中高一貫校の「適性検査」本番は、来年の2月3日。まだこれから、私立中高一貫校の多様な新タイプ入試に目を向けて、わが子にとって望ましい併願受験校を探し、選択するための時間は多くあります。

今後まだ、12月～年明け1月にも、こうした「新タイプ入試」についての説明会や体験会を実施する私立中学校が数多くあります。できれば、すべての公立中高一貫校志望者と保護者に、こうした私立中学校の多様な「新タイプ入試」に目を向け、その受験機会を、わが子第一志望校の合格のために上手に活用していただきたいと思います。

※11/23「公立中高一貫校模試」の保護者会で配布した資料の「適性検査型入試」欄の日本大学豊山女子の学校名に誤りがありました。日本大学豊山女子中学校は、来春2018年入試では「適性検査型入試」と「思考力型入試」を実施します。深くお詫び申し上げ、添付資料のように訂正させていただきます。