共立女子が月4日C日程を「記述型入試」に!
2月4日C日程を「記述型入試」に
これまでの入試では、①A日程:2/1、4科。②B日程:2/2、4科。③C日程:2/4、4科の3回入試を行ってきた共立女子中学校が、来春2016年入試では、3回目の2月4日「C日程」入試を「記述型入試(合科型論述テスト+算数)」に変更することを先に公表しました
C日程の変更は2020大学入試改革を意識したものに!
この「C日程(2/4)」入試の変更は、昨今の教育改革、とくに2020年度に始まる大学の新入試制度(2020年大学入試改革)を視野に入れたもので、「記述型入試(合科型論述テスト+算数)」によって、将来の大学入試で問われる「思考力・判断力・表現力」を問い、合わせて多面的に受験生を見るために「面接」も実施します。
共立女子中高が育てることを重視してきた「4つの力」のうち、従来の一般入試では「考える力」(情報活用力)を中心に出題してきましたが、新たな「C日程(2/4)」入試では「解く力」(問題解決力)や「関わる力」(人間関係力)も確認できる内容にするということです。
そして、この「C日程(2/4)」入試は、特別な受験準備などの対応を求めずに済む内容を前提に、知識・技能の活用能力を記述・論述を中心とした回答形式のなかで測ります、と同校の「C日程入試変更のお知らせ」には記載されています。
「C日程(2/4)」入試の実施形態と内容
そうした「C日程(2/4)」入試の実施形態と内容は、下記のように示されています。
■「合科型論述テスト」
・理科や社会の資料などを読み取り、知識と思考を結びつけて指定された字数で表現する問題を数問(40点分を想定)と、指定の課題について自分の意見や考えを400字程度で述べる小論文的な問題(60点分を想定)を出題します。
・時間は60分、100点満点とします。
■「算数」
・基本問題のほか、推論・計算などの解答に至る途中式を採点対象とする問題や、グラフや作図を用いた問題など、思考の過程を記述する問題も出題します。
・時間は60分、100点満点とします。
■「面接」
・一人5分程度の個別面接で、小学生が日常で経験する話題を中心に行います。
・質問に対する理解力や回答の論理性、表現力等を測り、選考評価の対象とします。
このほか、「A日程(2/1)」と「B日程(2/2)」入試については、これまで通りの4科(国・算・社・理)の形式と内容で実施され、帰国生入試の面接形態を集団から個別に変更するほかは、ほとんど今春2015年入試と変更はありません。
創立130周年!共立女子の伝統的な人気と新たな試み
こうした新たな入試の導入の背景にある、共立女子中高のめざす教育については、首都圏模試センターWebサイトのWeb限定版「私学の魂」のコーナーでも4月からご紹介しています。関心のある方はぜひご覧ください。
来年2016年には学園の創立130周年を迎える、この共立女子という伝統的な人気校が、5年後の「2020年大学入試改革」を視野に入れ、いち早くそれにつながる新たな入試形態を導入したことは、すべての受験生にとっても注目すべきことでしょう。同時に、他の私学に与える影響も少なくないと思われます。今後の人気動向に注目していきたいところです。