受験生マイページ ログイン
受験情報ブログ

横浜雙葉に脈々と受け継がれる"優しく温かな"校風と文化遺伝子

横浜雙葉に脈々と受け継がれる"優しく温かな"校風と文化遺伝子

前回の小6・小5「統一合判」が行われた10月13日(月・祝)の翌日、台風一過の10月14日(火)に、神奈川・横浜のカトリック系女子校、横浜雙葉中学・高等学校をお訪ねする機会がありました。

雙葉ファミリーのなかで長女的存在といわれている"横浜雙葉"

「幼きイエス会(サンモール会)」を設立母体とする日本国内の姉妹校である雙葉(東京都千代田区)静岡雙葉(静岡県静岡市)福岡雙葉(福岡県福岡市)のなかでも最も長い歴史を持ち、雙葉ファミリーのなかでも長女的存在といわれている横浜雙葉は、同時に国内のカトリック校の先駆的存在といってもよいでしょう。

横浜・山手エリアの観光名所でもある「港の見える丘公園」からも徒歩3分。現在では、東急みなとみらい線「元町・中華街駅」が最寄りとなった高台の学園キャンパスは、系列の横浜雙葉小学校や、インターナショナル・スクールと隣接する、“横浜雙葉スポット”でもあります。

カトリック系の女子校には、中学・高等学校のほか、小学校や幼稚園を併設する学校が多いのですが、横浜雙葉中学校へは、併設小学校から毎年約90名が進学し、その一方、中学入試で合格を得た約90名が入学してくる、いわば小・中・高一貫教育校です。

横浜雙葉に入学した生徒はもう家族と同じ

「他の私立中高一貫校では、入学した生徒が学校の雰囲気に馴染み、溶け込めるように、さまざまな工夫をしていると思います。本校の場合は、併設小学校から進学した生徒の日常の振る舞いや言葉遣い、お祈りする姿勢などが、中学から入学してきた生徒にも、新しい学校の雰囲気に溶け込みやすい影響を自然に与えてくれますので、それも大切な財産だと思います」と校長の千葉拓司先生。

来春2015年入試では、6~7年に一度巡ってくる“サンデー・ショック”の年の通例として、入試日を従来の2月1日から2月2日に移動する横浜雙葉中学校。志願者も例年より増えることが予想されています。

同じ横浜エリアのミッション・スクールであるフェリス女学院、横浜共立学園とは同日入試の形がキープされるため、それらの女子校との人気競合(分散)状態は大きくは変わりませんが、来春も2月1日入試を実施する姉妹校の雙葉や、桜蔭などの人気校との併願も可能になるため、併願のパターンは例年とは少し違ってきます。

そうした変化の激しい中学入試状況のなかにあっても、横浜雙葉には、一貫して変わることのない理念があり、教育姿勢があります。そのひとつが、「ひと度、横浜雙葉に入学した生徒はもう家族と同じです。たとえ在学中に家庭状況の変化や成績の不振など様々な事情があったとしても、学校が責任を持って最後まで預かり“雙葉ファミリー”として卒業させます」(千葉校長)という温かな姿勢と確たる信念です。

こうした、それぞれの私学独自の教育姿勢(理念)を知り、あるいは文化的な遺伝子(ミーム)を感じ、それに賛同したり魅力を感じて、わが子の受験校を選ぶことができることも、中学受験の特徴のひとつでしょう。

「徳においては純真に 義務においては堅実に」を校訓とする教育姿勢のもと、長い伝統を築き、横浜エリアで根強い人気を集めてきた横浜雙葉中学・高等学校。その変わることのない教育姿勢と、優しく温かな校風、文化遺伝子を感じさせていただいた一日でした。