動き出した2017年入試。桐朋女子が2/2AMに「論理的思考力＆発想力入試」を新設！

もともと「準備授業＋口頭試問」という、私立中学入試のなかでも独特のユニークな入試を長らく実施してきた同校ですが、この数年は、2月1日AMに「国･算」2科目＋「口頭試問」で行われる「Ａ入試」と、2月3日AMに「国･算･社･理」4科目で行われる「Ｂ入試」の2回の入試で、受験生にとっての受験機会を広げてきました。

さらに来春2017年入試から、この「論理的思考力＆発想力入試」を新たに導入することで、受験生の潜在的能力を引き出し、評価してくれる機会（＝間口）を広げてくれたことになります。

桐朋女子中高Webサイトには「中学入試に新たなタイプの入試を増設します」と題したトピック記事が4月30日（土）に掲載され、そこには「5月16日（月）を目処に、各試験の名称、日程、募集定員など、詳細を公表する予定です」と紹介されていました。

その後、同サイトTOPページのバナーに「2017年度より中学入試が増えます」と題した、来春の中学入試の変更点の詳細が掲載され、その詳細が「桐朋女子中学校に新たな入学試験　論理的思考力＆発想力入試が加わります」というページに、その詳細とコンセプトが掲載されました。

その記載によると、桐朋女子中学校の来春2017年の入試は、

◇Ａ入試　2/1午前開始　募集人数140名　【筆記試験】国語･算数、【口頭試問】
◇論理的思考力＆発想力入試　2/2午前　募集人数約40名　【記述型試験】言語分野･理数分野
◇Ｂ入試　2/3午前　募集人数約40名　【筆記試験】国語･算数･社会･理科
となる模様です。

次回でちょうど50回目になるという、桐朋女子中学校の象徴でもあり、中学入試の歴史のなかでも異彩を放ってきた【口頭試問】。半世紀にわたる歴史のなかで、同校は「単に知識の量だけではなく、取り組む姿勢や思考力、発想力という点も見続け、それを通して、受験生の『潜在能力（ポテンシャル）』を見ることを常に大切に意識してきたといいます。

そうした変わらぬ入試選抜の意図（＝アドミッション･ポリシー）と、「桐朋教育は入試から始まる」という教育姿勢が反映されたものが、新たな「論理的思考力＆発想力入試」と理解してよいでしょう。

そして同校では、この新たな入試の導入の意図（拡充する2017年入試について）の説明を含む「教育関係者対象説明会」を5月30日（月）に実施し、続いて6月11日（土）には、「第1回学校説明会〈教育シンポジウム〉」を開催〈※要予約〉する予定です。また、時期は未定ですが、新しい入試の模擬問題も公表予定とのことです。関心のある方は、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

こうして、意欲ある小学生（中学受験生）との出会いを期待し、その機会を広げてくれた桐朋女子中学校の来春2017年入試のあり方に、ぜひ注目し、大きな期待を寄せたいと思います。