栄光学園に713名が集結!新校舎完成で「みらいの学校」へ!
栄光学園に713名の精鋭が集結!
2017年2月2日、栄光学園(神奈川県鎌倉市・男子校)の中学入試が行われました。当日の朝は雲ひとつない青空が広がり、寒さは厳しいものの比較的穏やかな陽気となりました。栄光学園の最寄り駅であるJR大船駅から学校までは徒歩15分で、学校に近づくにつれ急な上り坂となっています。通称「栄光坂」と呼ばれる急坂ですが、受験生達は軽やかな足取りで学校へと向かいます。
ようやく辿り着いた舞台へ
校門を抜け試験会場へ向かう通路では、塾の先生方が列を作り受験生一人ひとりに挨拶や激励をしていました。自分の塾の先生を見つけると安心した表情を見せる受験生、先生方からは「落ち着いてね」「疲れてないか」「全力で頑張ろう」「問題をよく読んで」 など様々なアドバイスをもらい、勇気づけられ一段と気合いが入っているようでした。試験会場までの階段から先は、受験生と保護者しか入れません。計り知れないほどの努力を重ね、様々な困難を乗り越えてようやく辿り着いた舞台へと親子並んで歩を進める姿は我々の胸を打ちます。共に歩んできたからこそ強く結ばれる親子の絆こそが中学受験の最大の魅力といえるでしょう。
7時30分頃から受験生の数は増え始め、ピークは7時35から7時50分のあいだでした。8時を過ぎる頃にはほとんどの受験生が入場を終えました。栄光生のはつらつとした誘導も手伝い、大きな混乱もなく無事に試験開始の時を迎えました。国語、社会、理科、算数の順に進み、試験時間は合計4時間にも及びます。待機場所の講堂は保護者で埋まっていて、その姿はわが子の健闘を祈っているようでした。
大幅出願者増!新校舎完成で「みらいの学校」へ!
2017年入試で栄光学園は713名の出願者を集めました。これは昨年より77名も多い数字で、例年以上に厳しい入試になることが予想されます。これだけの志願者増の背景には新校舎の建築が挙げられます。昨年の記事でも取り上げたように同校の卒業生である隈研吾氏監修のもと、創立70周年事業として「みらいの学校」(詳しくは同校のHPをご覧下さい)というコンセプトで建設されていた校舎がまもなく完成します。2017年度の入学生は中学1年生から新校舎を使用できるということも人気に拍車をかけた要因といえるでしょう。
現在多くの私学が新校舎を建築しているなか、栄光学園は「高層化から、低層化へ。コンクリートから、自然素材へ。」「人が人らしく生きるために」という独自の校舎づくりを行いました。このように生徒の学ぶ理想の環境を追求している同校の姿勢は、今後も更なる求心力を生むのではないでしょうか。