2023年私立・国立中学受験者数は過去最多の52,600名、受験率も過去最高の17.86%に!《首都圏》
3年続きのコロナ禍のもとで行われたにも関わらず、首都圏模試センターの推定による今春2022年の首都圏中学入試の「私立・国立中学校の受験者総数」は、前年より1.500名増加の「52,600名(前年比102.9%)」、受験率は「17.86%」と、いずれも過去最多・最高となりました。
受験者数52,600名、受験率17.86%は過去最多・最高!
3年続きのコロナ禍のもとで行われたにも関わらず、首都圏模試センターの推定による今春2023年の首都圏中学入試の「私立・国立中学校の受験者総数」は、前年より1.500名増加の「52,600名(前年比102.9%)」、受験率は「17.86%」と、いずれも過去最多・最高となりました。
バブル景気の1991年と昨年のピーク時を上回る過去最多の受験...
過去37年間を振り返ってみても、1回目のピークとなった1991年(バブル景気のピーク時)の「51,000名」、2回目のピークとなった2007年の「50,500名」、過去最多となった昨春2022年の「51,100名」を上回り、またもや過去最多の受験者数を更新しました。
2023年は小学6年生のおよそ「4.65人に1人」が中学受験...
なお、この52,600名という「私立・国立中学校の受験者総数」には、公立中高一貫校の受検者のうち私立中学校を併願受験していない、「公立中高一貫校のみの受験者」は含んでいません。
首都圏の今年の公立中高一貫校の実受験者のうち、私立中も併願したと推定される約6,700名を除くと、「公立中高一貫校のみの受験者」はおよそ10,686名。これを先ほどの「私立・国立中学校の受験者総数」の52,600名を足すと、63,286名。この62,286名が、何らかの形で中学受験・受検をした小学校6年生の総数ということになります。
のべ応募者総数は再び増加、男女とも合格率は低下へ!
この表の画像では文字が小さく見えないかと思います(※内容は添付PDFの資料でご覧いただけます)が、先ほどの私立・国立中学受験者数「52,600名」の受験状況を見てみると、①昨年2022年入試でに続き「のべ応募者総数」が今年はさらに増加していること、②受験者数の全体的な増加により、男子・女子ともに(受験者総数を募集定員で割った)「合格率」が下がっています。
つまり受験生にとっては、昨年以上に厳しさを増した入試になったということです。
来春2024年入試も厳しいものになると考え、気を引き締めて!
こうして過去最多の受験者数と最高の受験率を記録した今春2023年の首都圏中学入試ですが、これから中学受験に挑んでいく小学生と保護者にとっては、来春2024年の中学入試状況がどうなるのかが気になることと思います。
昨年度2022年に実施された模試の小5受験者数の増加などを考え合わせると、来春2024年の首都圏中学入試でも、さらに受験生数が増加する要因も見て取れます。しかし、その一方では、世界的に不安定な状況下と、国内の物価の上昇など、実質的な景気後退の影響を受ける可能性も考えられます。「10年続きで増加」したことは、これまでにもなかったことを考えると、受験者数が微減に転じることも予想されます。
しかし、来春2024年入試で中学受験生がさらに増えるとしても、あるいは微減に転じるとしても、まだ厳しい入試状況が続くことは間違いないでしょう。
ただ、必要以上に心配したり、及び腰になることはありません。2020年度からスタートし、2024年度には第2期の本格的な改革が予想される新たな大学入試改革や、2020年度~2022年度にかけての、小・中・高校の新たな『学習指導要領』全面実施など、大きな“教育の変化”のもとで、多くの私立中高が自校の教育をブラッシュアップして、より良い教育を作り上げようと工夫を重ねています。
つまり、それだけ、いまの中学受験生(小学生)にとっての「良い学校」の選択肢は増加しているのです。
希望を持って前向きに、この春からの「受験勉強の新年度」の学習と受験準備に踏み出していただきたいと思います。