受験生マイページ ログイン
受験情報ブログ

海陽中等教育学校の「本物を知る」工場見学プロジェクト!

海陽中等教育学校〈愛知。男子校〉では中1~中3を対象に毎年「工場見学」プロジェクトを実施しています。

海陽中等教育学校〈愛知・蒲郡市。男子校〉では、中学1年生から3年生を対象に、毎年「工場見学」プロジェクトを実施しています。この「工場見学」は約1年間をかけて取り組む、海陽学園における中心的な活動です。実際の生産現場などを見聞することにより「モノ」が製造されていく過程に対する理解を深めるとともに「働く」ことの目的・意義について考え、日本のモノづくりの現状を体感することを目的としたものです。

日本のモノづくりの現状を体感できる、企業6社への「工場見学」

海陽中等教育学校〈愛知・蒲郡市。男子校〉では、中学1年生から3年生を対象に、毎年「工場見学」プロジェクトを実施しています。この「工場見学」は約1年間をかけて取り組む、海陽学園における中心的な活動です。

実際の生産現場などを見聞することにより、「モノ」が製造されていく過程に対する理解を深めるとともに、「働く」ことの目的・意義について考え、日本のモノづくりの現状を体感することを目的としたものです。

2021年度の見学先企業は、同校の設立母体である3社を含む、トヨタ自動車株式会社、株式会社デンソー、日本車輌製造株式会社、パナソニック株式会社、中部電力株式会社、東海旅客鉄道株式会社、の計6社。いずれも日本を代表する、世界的な技術と開発力を有する企業です。

今回の記事では、そのうちトヨタ自動車株式会社での工場見学の様子を写真でご紹介しましょう。

調査⇒理解⇒現地実習⇒レポート作成という学びのプロセス

この工場見学の「学びのプロセス」は、下記のような流れになっています。

◆4~6月(1学期)
企業調査 (教員の方が用意した課題に沿って、実施。)
 ⇓
◆10月上旬
各出向元から派遣FMによる企業説明(FMから海陽科の時間にプレゼン)
 ⇓
◆11月中旬
現地学習(各工場にて実習)
 ⇓
◆現地学習後
レポート作成(企業に失礼のないようFMが徹底的に添削。見学先企業に送付。)

現地学習(工場での実習)を経験した生徒の生の声

こうした「学びのプロセス」のなかで、実際に現地学習(工場での実習)を経験した生徒の生の声は下記のようなものでした。

・「実際に現地へ出向いて、工場で働く人の緻密さ、そして技術力に感動した。漠然と工場のイメージはあったが、実際に行って肌で感じることができて良かった。」

・「効率さ、丁寧さを実感できた。働いている人が、皆、社会に貢献するためという気概をもって日々「モノ」を作っていることを学び、非常に良い経験となった。」

多感な成長期にある男子生徒たちにとって、実際に現地で「本物に触れ」、そこで働く人々の姿を見て、声を聴けたことは、非常に大きな刺激になり、今後の学びのモチベーションにつながったようです。

在校生の成長を願うフロアマスターの想い

この一連の「工場見学」の学びに寄り添い、サポートしてきたフロアマスター(賛同企業からの出向されたスタッフ)が感じたことは、次のようなことだったといいます。

・「現地現物で日本経済の一端を担っている、「モノ」づくりを肌で感じ、日本人の強みである緻密さ、勤勉さを学んで欲しい。また、日本が豊かな生活を送れているのも現場で「モノ」を作っている人のおかげだということを学んでほしい。」

・「生産現場だけでなく、歴史や未来ビジョンを見てもらうことにより、ものづくりを通して豊かな社会づくり、明るい未来づくりに貢献しているということを知ってほしい。また車の部品を作っている会社の為、ユーザーの安心・安全を第一に考えて生産活動をしていることも現地現物で学んでほしい。」

ユニークな設立母体を持つゆえの豊かな教育リソース

日本で初めて企業が中心となって設立された全寮制・完全中高一貫教育の男子校として、全国の数ある私立中高一貫校のなかでも異彩を放つ、同校ならではの本格的な「工場見学」プログラムということができるでしょう。

そうした、恵まれた教育リソースを活用できるプログラムを通じて、在校生の“気づき”と“成長”がどのように促されたのか、ぜひ注目していきたいと思います。

コロナ禍でも陽性者を一人も出さなかった同校の感染対策

2年続きのコロナ禍のもとでも、同校では対面による授業や企業訪問や工場見学など、感染症対策を十分に施した上で、すべて実施することが出来たといいます。学校生活やハウスの運営にあたっても、全教職員が力を尽くし、在校生も細心の注意を払って健康管理をしてきたことによるものです。

受験生の保護者のなかには「全寮の学校にはクラスターの心配がある」といった心配をお持ちの方もいると思われますが、海陽中等教育学校では、実際に1年10ヶ月の間、一人も陽性者を出さなかったことを、受験生の保護者の皆さんにお伝えしておきたいと思います。