麹町女子中が、みらい型学力を育成する3つのコースを導入!
みらい型学力を育成する3つのアクティブコースを導入!
麹町学園女子中学校〈東京都千代田区・女子校〉が来春2016年度から、“VIVID Innovations”を合言葉に、2020年からの新大学入試にも対応する「みらい型学力」育成のために、3つのコースを新設。いずれのコースでもアクティブラーニング型の授業を積極的に行っていくことを公表しました。
7月5日、麹町学園女子中学校の教育改革が公表!
昨日7月5日(日)に各地で行われた、首都圏模試センターによる小6第2回・小5第1回「統一合判」模試の会場のひとつ麹町学園女子中学校では、父母会後の会場校説明会の際に、今春から同校の校長に着任している山本三郎先生から、「2016年度生より麹町学園が変わります」というテーマで、上記の教育改革が力強く公表されました。
改革の3つの柱
山本校長から伝えられた麹町学園女子中高の改革「VIVID Innovations KOJIMACHI」は下記の3つの柱による改革(Change)です。
①.2020年導入新大学入試に対応した「みらい型学力」を育成する「みらい科」「アクティブラーニング」。
②.2020年東京オリンピック開催。変革する時代のニーズに応え、個性を輝かせる国際派女性を育てる「グローバル教育」。
③.一人ひとりの個性を伸ばすきめ細かい対応と進路に合わせた「3コース制」新設。
3つの柱で育成する力
①の「『みらい型学力』育成授業」では、これまで重視されてきた力、基礎学力=「見える学力(受験学力)」に加え、これからの社会で必要になってくる力=「見えない学力(グローバル対応力・活用力)」を育てるために授業を展開。ICTを積極的に取り入れ、アクティブラーニング型の授業を積極的に行います。
そこで育てることをめざす「見えない学力(グローバル対応力・活用力)」とは、「考える力(クリティカルシンキング、問題解決能力など)」、「表現する力(コミューニケーション能力、プレゼンテーション能力など)」、「自ら学ぶ力(主体性、協調性、自らの進路をつかみとる力など)」と位置づけています。
②の「次代を見据えた『グローバル教育』」では、2020年からの新大学入試でも重視される英語の4技能(読む・書く・聞く・話す)を重視した「使える英語」の力を身につけるために、「英語によるアウトプットを目指した授業」「インターナショナルラウンジ」「インターネット英会話教室」といった授業内容と学習環境・システムと、新たな「海外研修プログラム」によって、「慣れる」→「楽しい」→「「身につく」ステップで、徹底的に英語をマスターします。
③の「新たな3つのコース(『GA』『SA』『A』コース)制」では、グローバル次代をいきいきと生きる女性の育成のために、海外大学進学までを視野に入れたコースを中3から設置し、個人の希望に合わせ、コース選択をすることが可能(高2までコース変更が可能)になります。
グローバル教育の3つのコースとは?
「GA(グローバルアクティブ)コース」は、国際的な場で働くことも視野に入れ、英語力をより一層磨きたい生徒を対象にしたコースで、中3から高3までネイティブがコースをサポートし、難関大学国際系学部・海外大学への進学を目標にします。
「SA(スペシャルアクティブ)コース」は、グローバルを意識しながらも、高い学力を見につけ、多様な分野で活躍したいという生徒を対象にしたコースで、高校以降は授業・講習をさらに充実させ、高い受験目標に対応できる学力を育成し、国公立・最難関私立大学(早慶上理)への進学を目標にします。
「A(アクティブ)コース」は、グローバルを意識しながらも、多様な分野で活躍したいという生徒を対象にしたコースで、高大連携プログラムなどにより自身の進路を確立します。
これらの3コースは高校段階から本格的に導入されますが、「GAコース」「SAコース」は、中3より「GA・SAプレコース」となり、全員が3学期に3ヶ月の海外〈英語圏〉へのホームステイをします。
「ぬくもり、つながる、麹町」。変わらぬもの、変わるべきもの
今春2015年4月の校長着任から、わずか3ヶ月でこれらの改革を決断~公表した山本先生は、これまで関西の私立中高一貫校で、教頭・校長・法人理事を務めてきたベテラン教育者。その山本先生が麹町学園女子中高での3ヶ月間で強く感じたことは、同校の生徒と先生の間に、いつも変わらずに流れる、何ともいえない柔和で温かな空気感だったといいます。
関西地区の私立中高の校長会の会長も務め、多くの私立中高を見てきた山本先生にとっても、それは麹町学園ならではの大きな魅力に感じたといいます。これを山本先生は「ぬくもり、つながる、麹町」と簡潔に表現してくれました。
そして、そうした温かな雰囲気、空気感は、同校の長い伝統のなかで受け育まれてきたものであり、それがいまも変わらぬ同校の特色として受け継がれているのは、現在もその良さを守り育てていく仕組みがあるからだと強調し、その良き「伝統」と、先の新たな麹町学園の「変革」とを、「私学の不易と流行」にたとえて、「変わらぬもの」と「変わるべきもの」を明確に対比して、保護者にわかりやすく伝えてくれました。
New麹町学園女子!これからの発展、生徒たちの成長に注目!
その「麹町学園女子の伝統」にあたるものと、それを支える仕組みや具体的なプログラムが、①「経験に基づく女子教育」→麹町学園独自の「2人担任制」、②「自分の『みらい』を考える教育」→「みらい科(みらい論文)」、③「『女性』としての資質を磨く教育」→華道、茶道、創作ダンス、芸術鑑賞会、だということを丁寧に説明してくれました。
なかでも、麹町学園のオリジナルキャリア教育プログラムである「みらい科」の取り組みとして、中高6年間の「充実期(中3・高1)」に「(同校の教員によるゼミナール)こうじまちセミナアル」を通して行われる「みらい論文(研究論文)」では、質・量とも大学ゼミの卒業論文にも近い力作が生徒自身の手で作成されるといいます。
来るべき「2020年大学入試改革」を見据え、さらにその先の「みらい」で求められる力を見通して、新たな「変革」へと踏み出した麹町学園女子中高。来春2016年入試に向けて、これらの「変革」のコンセプトを反映した入試改革も行われるかもしれません。そんなアクティブなNew麹町学園女子の発展と、生徒の皆さんのさらなる成長がいまから楽しみになってきました。