さいたま市立大宮国際中等教育学校が来春2019年に開校!
来春2019年入試では、埼玉県内に3校目の公立中高一貫校として、さいたま市立大宮国際中等教育学校〈母体はさいたま市立大宮西高等学校。埼玉・さいたま市大宮区。共学校〉が新たに中学を開校、中高6年間一貫教育を行う中等教育学校として誕生します。
世界への可能性を広げる学校~さいたま市から世界へ~
来春2019年入試では、埼玉県内に3校目の公立中高一貫校として、さいたま市立大宮国際中等教育学校〈母体はさいたま市立大宮西高等学校。埼玉・さいたま市大宮区。共学校〉が新たに中学を開校、中高6年間一貫教育を行う中等教育学校として誕生します。
さいたま市の公式Webサイトのなかに特設された「さいたま市立大宮国際中等教育学校」のWebページには、すでにかなり詳細な情報が掲載されています。
TOPページには、「世界への可能性を広げる学校~さいたま市から世界へ~」と題して、下記のメッセージが掲載されています。
大宮西高等学校の伝統を継承し、更に発展させ、「さいたま市から世界に飛躍するグローバル人材を育てる」ことを目的に、6年間の系統的・継続的な特色ある教育活動を実践することができる中等教育学校を平成31年(※2019年)4月に開校します。
首都圏の公立中高一貫校では初めての「IBスクール」に!
上記の「さいたま市立大宮国際中等教育学校」のWebページには、これまでの説明会日程が掲載されていて、今後の予定も順次掲載されるようですが、同中等教育学校の教育内容と適性検査について紹介されているリーフレットとスライドのPDFも掲載されています。
この大宮国際中等教育学校の後期課程にあたる高校段階では、3つのコース「Global Course(グローバルコース)」・「Liberal Arts Course(リベラルアーツコース)」・「STEM Course(ステムコース)」のうちのグローバルコースで、「IB-DP(ディプロマ)プログラム」による教育を申請予定と紹介されています。
この2~3年、全国の各地に開校している公立中高一貫校のなかには、「IB(国際バカロレア)プログラム」による教育展開をめざす学校もいくつか登場し始めていますが、大宮国際中等教育学校は、首都圏の公立中高一貫校では初めての「IBスクール」ということになります。
上記のスライドのなかでも、同校がめざす教育のコンセプトにも、「IBの学習者像」をはじめ、「より良い世界を築くことに貢献する人」など、「IB」教育のエッセンスをかなり多く反映した形で表現されています。
3つのG、「Grit、Growth、Global」の力の育成...
「IB(国際バカロレア)プログラム」の要素に加え、先のスライドのなかでは、「3つのGを大切にします」というキャッチで、「Grit(グリット)=やり抜く力」、「Growth(グロウス)=成長し続ける力」、「Global(グローバル)=世界に視野を広げる力」が掲げられ、そのなかで「未来の学力が備わった人」、「国際的な視野を持った人」、「より良い世界を築くことに貢献する人」という育成目標が謳われています。
新たな教育施設として、新校舎の完成予想図も紹介されており、完成すれば、非常に恵まれた教育環境が整うことが想像できます。
募集人数は男女160名、第1次適性検査日は1月12日(土)か...
募集人数は「160名(男女それぞれ80名程度)」、通学区域は「原則さいたま市全域」、出願資格は「保護者とともにさいたま市内に在住している者」と記されています。
選抜方法は、第1次選抜として「適性検査A」と「適性検査B」を課し、第1次選抜の合格者に対して「適性検査C」と「集団活動」を実施すると記されています。
開校初年度の来春2019(平成31)年入試における大宮国際中等教育学校の適性検査日は、同校のWebサイトでも未公表ですが、同じさいたま市立で既設のさいたま市立浦和中学校のWebサイトには、平成31(2019)年度の入学者選抜日程が公表されており、そこでは、第一次選抜の適性検査が1月12日(土)、第二次選抜適性検査が1月19日(土)と記されていますので、おそらくは同じ日程になると予想されます。
ただし、首都圏模試センターの4月度小6第1回「統一合判模試」の判定資料では、今春のさいたま市立浦和中学校の適性検査日だった1月13日に設定されています。次回7月度の「統一合判模試」では、確定~公表された適性検査日での設定ができる予定です。
埼玉の中学では最初の「IB校」昌平中・高への注目度も高まるか...
なお、先のスライドのなかには、一部「適性検査」のサンプル問題が紹介されていますが、そのなかには「英語」の出題も含まれていることも注目されます。
来春2019年入試での大宮国際中等教育学校の開校によって、同校が導入予定の「IB(国際バカロレア)プログラム」に象徴されるような、“世界標準”ともいえるグローバル教育のプログラムに対する関心が高まり、さいたま市内を中心に、埼玉県全域から注目を集めることになりそうです。
それによって、こうしたグローバル教育を実践する私立中高一貫校の教育に対する関心も高まり、広い範囲で小学生と保護者の認知度を高め、それに向けた意識や注目が喚起されることも予想されます。
そうなると、すでに私立も公立も含め、埼玉の中学校では最初の「IB(国際バカロレア)認定」を受けている昌平中学・高等学校(「IB-MYPプログラム」を導入)などの、いわば「IB先進校」への注目度もさらに高まることになるでしょう。