芝浦工大中は豊洲移転の2017年から3科入試!高校のみ共学化
同時に高校のみ共学化へ
芝浦工業大学中学校〈東京都板橋区。男子校〉は、2017年の4月から豊洲の新キャンパスへ移転となります。また、その年の中学入試から、試験科目を「国・算・理」の3教科に変更することを公表しました。
芝浦工大中が移転にあわせ名称変更!
芝浦工業大学中学校〈東京都板橋区。男子校〉は、現在の小学校5年生が中学受験に挑む2017年の4月から、豊洲の新キャンパスへ移転することを早くから公表していましたが、その年の中学入試から、試験科目を「国・算・理」の3教科に変更することを、先の塾関係者対象の学校説明会で公表しました。
これは、都内では数少ない理工系私立大学の附属校としての位置づけを強く打ち出し、学校法人芝浦工業大学のなかでの同校の性格と役割をより明確化することを目的とした校名変更です。
合わせてこの2017年4月から、学校名を「芝浦工業大学中学高等学校」から「芝浦工業大学附属中学高等学校」と変更します。これは、都内では数少ない理工系私立大学の附属校としての位置づけを強く打ち出し、学校法人芝浦工業大学のなかでの同校の性格と役割をより明確化することを目的とした校名変更です。
2017年度の移転より3教入試への変更や高校のみ共学化も
同様に、同校の教育目標の実現と教育内容の特色に適した生徒の入学を促すために、先の「国・算・理」の3教科入試への変更に踏み切り、それまで実施してきた「社会」の分の配点と試験時間を他の3教科に振り分け、「じっくりと時間をかけて受験生の能力と学習成果を判定する」形の入試へ移行するということです。
また、同じくこの2017年4月から高校のみ女子1クラス(25~30名)を設置するための募集を開始します。これは引き続きこれは高大一貫で女性研究者・技術者を育成できるのは芝浦工大だけという社会的使命に応えるもので「日本で唯一の試み」とされています。
そして現在25~30名の高校募集をしている男子クラスの募集は継続し、高校1年次は男女1クラスずつ別クラス体制での共学化をスタートします。高校2年次以降も男女別クラスとするか、高校入学生だけで共学クラスとするかは現在検討中です。また、この高校入学生は、高校2年次からのコース選択は「一般理系コース(芝浦工大推薦入学をめざすコース)となります。
芝浦工業大学附属の高校でのカリキュラム
なお、この高校のみ共学化にあたっても、中学からの入学生(一貫生)と高校からの入学生(高入生)は別カリキュラムとなり、ホームルームが交わることはありません。ただし高2以降の一部の選択科目で合同クラスになる可能性はあります。委員会活動や一部のクラブ活動では一緒に活動します。
中学からの入学生(一貫生)の高校2年次からのコース選択は「文系コース(早慶MARCHなど文系をめざす)」、「特別理系コース(国立早慶理科大など理系をめざす)」、「一般理系コース(芝浦工大推薦入学をめざす)」の3コースとなり、これまでと変わらず、他大学をめざす生徒の進路希望にも十分対応できる形が維持されます。
なお、豊洲キャンパスの新校舎では、中学は少人数クラス運営の体制を整え、現在の1学年4クラス体制から1学年5クラス体制にまで対応できる教室数が確保されるということです。
高大連携がさらにパワーアップ!グローバル教育にも力が入る!
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、ますます急速に発展する豊洲エリアへの移転によって、すでに近接地に豊洲キャンパスを持つ芝浦工業大学との高大連携もさらにパワーアップ。グローバル教育の分野では、大学院の英語授業への参加や、大学の留学生との交流なども実現する見通しです。
東京メトロ「豊洲駅」から徒歩7分、0東京臨海新交通ゆりかもめ「新豊洲駅」から徒歩1分の新キャンパス移転地の近くには、都心部からのバス通りも開通する計画があり、ますます交通も便利になっていくことでしょう。
新たな学びのスタイルを打ち出し注目の私立中高一貫校が揃う!
また、私立の男子校である芝浦工業大学附属中が豊洲に移転することによって、以前は江東区で唯一の私立中高一貫校であった中村中〈江東区清澄。女子校〉と、その後、2006年に江東区に移転し共学化した、かえつ有明中〈江東区東雲〉と合わせて、この江東区内に私立中高一貫の男子校・女子校・共学校が揃うことになります。かえつ有明中、中村中とも、新たな学びのスタイルの導入や意欲的な入試改革で注目を集める私立中高一貫校です
また、近隣の墨田区には2014年から共学化した安田学園中〈墨田区横網。共学校〉、中央区には今春2015年に共学化し、校名も変更した開智日本橋学園中〈中央区日本橋馬喰町。共学校〉という、新たな学びのスタイルを打ち出して注目を集める私立中高一貫校がいくつも揃い、この湾岸エリアは、多くの私立中高一貫校が存在する東京都のなかでも、急速に私学が発展を遂げる先進的な教育エリアとなっています。
現在の小学校5年生が中学受験に挑んでいく再来年2017年の中学入試が、ますます楽しみになってきました。