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聖学院が思考力+計算力入試、思考力ものづくり入試。過去問公表

聖学院が思考力+計算力入試、思考力ものづくり入試を実施
思考力入試ガイドと思考力入試の過去問を公表

聖学院中学校〈東京都北区。男子校〉は、同校の特色ある入試のひとつである「思考力入試」「思考力ものづくり入試」の日程を変更し、来春2017年入試では、ともに2月2日(AM)に実施することを先に公表しました。

聖学院入試情報!聖学院特有のユニークな試験も

同校Webサイトの「入試情報」のコーナーの「募集要項」のページには下記のように紹介されています。

●2017年度 中学入試募集要項
 ◆一般入試(Regular Class向け)2月1日(水)午前
 ◆思考力入試(思考力ものづくり、思考力+計算力)2月2日(木)午前
 ◆英語選抜(英語入試)(一般生)2月2日(木)午前
 ◆特待・アドバンスト入試(Advanced Class向け)
  2月1日(水)午後、2月2日(木)午後、2月3日(金)午後、2月4日(土)午前

(表をクリックするとPDFでご確認いただけます)

キリスト教精神に基づく「オンリーワン教育」

今春2016年入試では、2月2日PMに行われた「思考力ものづくり入試」と、2月3日PMに行われた「思考力+計算力入試」は、この2~3年続きで人気を高めている聖学院中学校の特色ある入試を象徴するユニークなもので、同校が学校説明会・体験授業の一環として実施してきた「思考力セミナー」と合わせて、聖学院の求心力を年々強めている理由のひとつとなっているものです。

この二つの「思考力入試」を2017年にはともに2月2日AMに実施することで、こうしたユニークな入試で力を発揮したいと願う「聖学院ファン」の男子受験生に、この日は同校集ってほしいというメッセージが込められた入試改革だと理解してよいでしょう。

聖学院中学・高等学校は、創立110年の歴史を持つ、一貫してキリスト教精神に基づく「オンリーワン教育」を実践し続けてきた男子校。キリスト教精神に基づく人間教育、学習指導、体験学習を3本柱としてきた聖学院の教育の中心にあるのは「Only one for others(他者のために生きる個人)」という同校の教育理念です。

一人ひとりが神からかけがえのない賜物を与えられているという確信に基づき、それぞれ固有な賜物を発見することを助け、個人の人格の完成へ導く教育。それが、ナンバーワン教育ではなく、聖学院のめざす「オンリーワン教育」であり、「オンリーワン・フォー・アザーズ(他者のために生きる個人)」の教育です。

子供達の豊かな才能や資質を見出し評価する

そして、インターナショナリゼーションからグローバリゼーションへと急速に向かう現代には、単なる国際化にとどまらず、高度情報社会を迎えた現代は地球規模での思考・認識が不可欠という考えのもので、グローバル化の波がますます巨大化していく現状を踏まえ、聖学院では時代を見据えさらにその先に視野を広げた教育を展開しています。

豊かな人間性、倫理観とともにコミュニケーション力を重視した英語教育および理数教育に力を注いで高い識見を育み、グローバリゼーションを乗り越える能力、かつ先頭に立って存在感を示せる若者に成長していけるように導いていくことが、聖学院の教育姿勢です。

そうした理念と考えに基づき、子どもたちの豊かな可能性を信じ、聖学院の中高6年間の教育で大きく育てたいという願いを反映して、同校では他の私立中学校に先駆けて「英語選抜」「思考力入試」という新たな形態のユニークな入試を導入してきました。

そういう「子どもたちの豊かな才能や資質を見出し、評価したい」という同校の願いを反映したのが、来春2017年入試では2月2日に実施される「思考力ものづくり入試」と「思考力+計算力入試」だと考えてよいでしょう。



過去問の公開!コンセプト、概要も要チェック!

そして聖学院ではこのほど、今春2016年入試で行われた「思考力入試」「思考力ものづくり入試」の問題を同校Webサイトの「過去問ダウンロード」のページに掲載し、このユニークな入試への理解と認知度を、より多くの小学生と保護者に広めたいという方向での情報発信に踏み切りました。

さらに7月2日(土)には、来春2017年入試では、2月2日(木)AMに実施される「思考力入試」のコンセプト、概要などを掲載した『2017年度 思考力入試ガイド』を同校Webサイトに掲載し、広く公開し始めています。

"ブロックで考える" "総合力で考える"

この『思考力入試ガイド』のなかでは、 “ブロックで考える”と題された「思考力ものづくり入試[1科]」と、“総合力で考える”と題された「思考力+計算力[2科]入試」の二つの思考力入試が、下記のように紹介されています。

●"ブロックで考える"=「思考力ものづくり入試」
 設問に対する自分なりの答えを、ブロックを用いて表現します。あわせて、なぜそれを作ったのかを説明文にまとめます。問題の読解力や物事への探究心、表現力を伝える能力を測るとともに、「国語」「算数」「社会」「理科」の能力も評価します。

●"総合力で考える"=@思考力+計算力入試」
「思考力」では提示した2つの事象を比較し、感じたことやそれぞれの課題を文章でまとめます。ブロックは使いませんが、考え方や情報の取り出し方を評価する点は「思考力ものづくりと同じです。「計算力」では、「算数」の基礎を評価します。

試験にはLEGOブロックを使用!?発想力や表現力を高める入試

ちなみに、「思考力ものづくり入試」の今年の問題では、

・問1:自分の得意なことをLEGOで表現しなさい。
・問2:(別紙の)資料を見て、この国で起きている問題は何かを考え、その解決策をLEGOで表現しなさい。
・問3:問2で制作した解決策を示す作品に問1で制作した自分の得意なことを付け足し、解決策に自分はどのように関わるかを表現しなさい。その際、問1問2で制作した作品に手を加えてもかまわない。

という各問いに、いずれも「出来上がった作品について150字程度で説明しなさい」という論述の課題が付されています。「自分の得意なこと」~「世界で起きている問題」~「解決策と自分がどう関わるか」を考えるなんて、とても素敵な経験ですよね!

まだ言葉で表現することが得意ではない小学校6年生の男子でも、まず「手を動かして」作品を作ってみることで、探求心が芽生え、自分の考えが整理され、自分自身の気づきが促されることで、文章での表現力も高まるという、発想力や表現力を高める効果も、この入試にはあるようです。そして、そうした思考の過程を事前に体験できるのが、聖学院で実施する「思考力セミナー」です。

また、聖学院が今年も7月30日(土)に開催する第5回「レゴキング選手権」は昨年以上に大人気で、急遽「午後の部」も追加されたということです。

ちなみに、LEGOブロックを思考やコミュニケーションのツールにして、組織の「ビジョン策定」「チームビルディング」「コミュニケーション活性」「問題解決」「新規事業開発」を促進するためのユニークな研修メソッド「レゴ®シリアスプレイ®」の認定資格を取得したファシリテーターは、現在「世界に2500人、日本に150人」だといいますが、そのうち2人は聖学院の先生だそうです。《同校がイベント等で配布している『思考力入試対策 思考力セミナーCONCEPT BOOK』より》

豊かな「考える力」「表現する力」を引き出す入試

関心のある保護者や男子小学生の皆さんには、ぜひ聖学院がWebで公表した「思考力入試」の過去問題と「思考力ものづくり入試」の過去問題、そして『2017年度 思考力入試ガイド』を一度ご覧いただき、男子小学生の豊かな「考える力」「表現する力」を引き出す、同校の「思考力入試」への理解を深めていただきたいと思います!