大妻中野の第1回海外帰国生入試

2015年12月7日

数日前から急に寒さも増し、来春2016年入試シーズンがやってきました。
 
首都圏では11月から年明けの1月末まで、2月からの東京・神奈川の一般入試に先駆けて、帰国生の別枠入試が行われます。
 
先の11月28日(土)には、大妻中野中学校の第1回海外帰国生入試が実施されました。
 
出願状況は同校のWebサイトに詳しく掲載されていますが、出願者68名、受験者66名、不合格者5名という入試状況だったとのことです。
 
詳細は追って公表されると思いますが、66名の受験者のうち「英語+面接」での受験者(グローバルリーダーズコース希望)は27名、「国語+算数+面接」での受験者は39名。この「国語+算数+面接」での受験者のうちグローバルリーダーズコース希望者は18名だったそうです。
 
この2015(平成27)年からは、文部科学省による「SGH(スーパーグローバルハイスクール)」アソシエイト校に認定され、同校の教育理念と個性を生かした独自の「SGH構想」を推し進めている大妻中野中学・高等学校。来春2016年から開設する「グローバルリーダーズコース」もその構想の一環です。
 
そのほかにも、矢継ぎ早に様々な改革と新たなプログラムの導入を推し進める同校は、多くの私立中高一貫校のなかでも目立って急速な変化を遂げている学校です。
 
大妻中野中学・高等学校が推し進める「SGHアソシエイト構想」のテーマは、「"Active Arts"~国際共生都市・東京から「行動し、繋ぐ」グローバルリーダーを創る~」です。
 
真のグローバルリーダーとは「人と人とを繋げる行動を持った人」という考えのもと、多文化共生都市のアートイベントで、発想力、企画力、実践力を養い、コミュニティを創生する人材育成のプログラムを実践していきます。
 
そこで身に付く力は、①発想力と発信力とイノベーションを引き起こす実践力、②課題と解決に立ち向かえる人間力、③地球規模の発展に寄与しようとする視点を持つ。と同校のWebサイトで紹介されています。詳しくはそちらのコーナーをご覧になってください。
 
今回の第1回海外帰国生入試の受験者は学力も高く、面接対応も高評価が多かったといいます。同校にとっては喜ばしい入試状況だったとは思いますが、こうして入試レベルが高まることは、一方では他の(帰国生入試での)人気校との併願者が増え、合格辞退者も増えることが予想されます。したがってこの第1回入試での定着率はさほど高くならないことも予想され、この後の帰国生入試では、まだ多くの合格のチャンスが残されていることになります。
 
なかには、この1回目の海外帰国生入試の合格者数が多かったため、「2回、3回、グローバル入試での合格者が減るのでは?」という受験生保護者からの問い合わせやご質問があるそうですが、同校入試担当の先生によると、「過去15年の海外帰国生入試経験の資料から判断しているので、そのような心配はございません」とのことです。
 
帰国生入試はこの後、1月6日、2月3日、2月1日のグローバル入試と続きますので、帰国生入試をめざす受験生は、今後の受験チャンスに勇気と希望をもってチャレンジしていっていただきたいと思います。