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生徒がイノベーションを生んだ武蔵野東中。学校説明会は12月12日

生徒が自由に、自主的に運営したスポーツ大会や学園祭。今年だからできたことに生徒の自信が深まりました。

コロナ禍収束まで今しばらくかかるであろう状態のまま、2020年も師走となりました。校長の菊地知恵子先生にとっては、今年4月の就任以来、ずっと走り続けた日々だったかもしれません。しかし、菊地先生の表情からは、学校生活に及んだ様々な苦難を跳ね返すかのようなパワーを発揮した、生徒たちの活躍と伴走できた喜びが伺えます。
その軌跡を、2つの行事で振り返ってみましょう。

最高学年の中学3年生がリーダー

武蔵野東中は、併設高校を持たない、中学校のみの学校です(併設小学校あり)。難関国公立・私立高校への進学実績は、高校受験のための成果ではなく、「探究科」「教科横断型授業」で育まれる論理的思考力や新しい価値観の発見に支えられていることは、もっと多くの人に知られて良いことのように思われます。

これまでも中3生を中心に、学園祭やスポーツ大会を行ってきました。コロナ禍に見舞われた今年、「思い切って」いつも以上に生徒の自主性・主体性に任せたのだそうです。今年、大きく改編した友愛会(生徒会)は、人数制限をなくし、全生徒が自分の希望する委員会に所属することにしたのも、その一つ。
結果として、委員だけでなく、これまでにないほど多くの生徒が積極的に参加し、自由な発想で行事を作り上げてくれたと言います。

当日の観覧・見学が叶わなかった在校生保護者の皆さんに生徒の頑張りを伝える、校長先生によるインタビューが、学校通信に掲載されました。実行委員会の生徒が語る、それぞれの行事にかけた思いや工夫したことなどに、熱い思いが感じられます。

50人を越える大組織が牽引したスポーツ大会

スポーツ大会を仕切るのは友愛会のスポーツ推進委員会。今年は50名を越える大所帯となりましたが、引っ張ったのは中3生女子。『競技』、『縄とび推進プロジェクト(縄スイ)』、『会場・放送』、『応援』の4つに分けて、委員は各自が参加したいセクションに所属。各リーダーが中心となって企画・運営を練り上げていったそうです。

『競技』は、距離を保ちながらできる新競技を編み出し、できない人も自力でできるよう応援するルールも考えました。
『会場・放送』は、生徒席の配置の工夫から、アナウンス原稿作成、いつも先生がやっていた実況にもチャレンジ。中1生も担当したそうです。
『応援』は、密にならないよう人数を絞らざるを得ないため、有志参加の応援でも全員で手拍子するなど、全体での盛り上げの場も作りました。
『縄スイ』は、練習時間がなかなか取れないため、練習回数をポイント制にして当日加算するシステムを考案。できないことをできることに変えたのだそうです。

4つのセクションがバラバラに動くのではなく、みんなで一つの「スポーツ大会」を作るためにミーティングも重ね、時には激論となったこともあったそう。共同の掲示板やGoogle Classroomを活用したことなど、これまで身につけてきたスキルが大いに生きたことが伺えます。

その結果、開催できた喜びや、共に学ぶことの意味を感じ楽しむ生徒たちの姿が印象的なスポーツ大会となりました。「今までで一番、充実感があった」(生徒の声)のも納得です。

Let’s innovate!

委員数最多の学園祭実行委員会。5つのグループに分かれて、企画・運営を行いました。
「例年通りの催しができない状況だからこそ、かえって今までとは違うことができる可能性も生まれる」と学校通信のインタビューで語るのは委員59名を束ねた学園祭実行委員長です。

毎年新たなことに取り組んできた学園祭を、本当の意味で新しいものをめざす思いを込めて、テーマは、“Let’s innovate!”

『東くじ』、『装飾』、『HP』、『有志』、『SDGs』にはそれぞれ責任者とリーダー(クラスの副委員長)が付いて、クラスの催しや発表、ステージ発表などを準備。今年は非公開となったので、オンラインでの動画や展示紹介にも取り組みました。
同校の学園祭で特筆すべきは、SDGsチームは「SDGsプロジェクト」と協力、動画作成はPR委員会が編集、学校紹介は総務委員会と協力というように、学園祭実行委員会といろいろな委員会が協働して、全校で文化祭を作り上げていることです。

いつも以上に多くを任された生徒が、自由に、自主的に、そして楽しく積極的に関わってくれたと、とてもうれしそうに語る先生方。生徒を誇らしく思う気持ちが伝ってきます。今年も先生方に信頼され、後押しを受けて行事を成し遂げた生徒たちは、大きな達成感を得たことでしょう。

学園祭特設ページはコチラ

12月12日(土)、学校説明会・講演会開催

12月12日(土)に学校説明会が開催されます。

第一部(9:30〜)は、学校紹介、教育内容の説明の時間です。これに先立ち9:00からは受験生保護者対象に「出題のねらい」解説もあります。
第二部は、首都圏模試センター代表取締役社長の山下一による講演、「中学受験入試直前対策(どうなる?コロナ禍での入試問題の変化)」。
この間、受験生は、適性検査型入試対策講座、イングリッシュエキスパート入試体験に参加できます。説明会とは別にお申し込みが必要です。
親子で合流した後、第三部は、在校生発表と校内見学というプログラム。

武蔵野東について知ること、入試のヒントはもちろん、コロナ禍のもとでの入試がどうなるかなど、盛りだくさんの内容が予定されています。奮ってご参加ください。(写真は昨年の様子)

予約はコチラから。