生徒一人ひとりが輝く学校!和洋九段のPBL型授業とは?
和洋九段女子中学校は創立120周年を迎えた今年の4月よりグローバルコースを開設、問題解決能力を養うPBL型授業を取り入れるなど学校改革に取り組んでいます。これらの成果や今後の展望、そして2018年入試の詳細についての説明、さらには授業の様子を見学することができました。
伝統と革新!その融合が相乗効果を生む!
和洋九段女子中学校<東京・千代田区・女子校>は創立120周年を数える伝統校です。近年は21世紀型教育への取り組みにも力を入れており、現在、同校が取り組んでいる改革は「PBLを中心とした授業改革」・「語学教育(グローバルクラスの設置)」・「ICTを使いこなせるスキルの修得」それに加え「キャリア教育の充実」・「サイエンスリテラシーの育成」と非常に先進的です。
しかし、「20世紀型教育と21世紀型教育は車の両輪であり、どちらが欠けてもうまく走れない」と中込校長、「正確な知識のインプット」や「あらかじめ正解が存在する」従来型の『20世紀型教育』と「自ら思考し表現する」「一つの正解は存在しない」『21世紀型教育』が融合することが望ましいと説明されていました。120年に渡り受け継がれてきた伝統と未来を見据えた革新の融合による相乗効果が更なる教育の進化を生みそうです。
百聞は一見にしかず!生徒一人ひとりが躍動する授業!
説明会の終了後には校内見学の機会が設けられ、フューチャールームでの中学校1年生の社会科の授業を見学することができました。この授業を見たときに、明らかな変化が起こっていることを感じ取りました。
フューチャールームは2.4m×6mの大型スクリーンと6台のプロジェクターを装備し、タブレット端末による双方向授業が行える教室です。生徒は教室に入るとタブレットを起動し、授業に必要な資料のダウンロードなどを行います。まだ入学して2ヶ月程と間もない生徒ですが、容易にタブレットを使いこなしていました。その資料をもとに先生から質問や問題が投げかけられ、生徒は積極的に発言したり、誰よりも早く答えに辿りつこうと頭を回転させます。言葉のキャッチボールが頻繁に繰り返される教室は、明るく活発な空気になり、生徒の授業に向かう姿勢が自然と能動的になっていました。何よりもとても楽しそうな表情で授業に臨んでいる生徒の姿が印象的でした。
同校の先生方もPBL型授業の導入による手ごたえを大きく感じているようで、「多くの受験生に和洋九段の授業を見て頂きたい。」と口を揃えておっしゃっていました。夏から秋にかけて授業見学会や授業体験会が行われますので、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
2018年入試の変更点は?
2018年入試の入試要項も発表されました。
大きな変更点は以下の5つです。
1、本科とグローバルコースの科目を共通化
2、第1回に英語を設置(第4回の英語は廃止)
3、第1回に思考力を設置(第3回適性検査は廃止)
4、2月10日(土)に思考力入試を設置
5、海外帰国生入試…英語のみでの受験も可能に
今春は2月2日に行っていた適性検査入試を思考力入試と改め2月1日午前に、同じく2月3日午後に行っていた英語入試(国算英の3科)を2月1日午前に移動するということです。また、思考力入試を2月10日に実施します。これにより公立中高一貫校の合格発表後に受験することも可能になります。