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学校特集

国学院大学久我山中学高等学校2022

リアルな学校生活を垣間見られる、待望の公式SNSが始動
別学で男女それぞれの特性を育みながら、学校生活をのびのび楽しむ久我山ならではの“きちんと青春”を体感

掲載日:2022年12月1日(木)

1944年に創立した国学院大学久我山中学高等学校は、都内では珍しい男女別学。校舎は男子部と女子部に分かれており、授業は男女それぞれの特性に合わせて実施されています。また、行事や部活動では男女が力を合わせて行うこともあり、共学の魅力を味わうこともできます。この特別な学校生活から、真面目、固い、厳しいといった印象をもたれている方も多いかもしれません。確かに落ち着いた校風ではありますが、生徒たちは自由にのびのびと学校生活を楽しんでいます。今回は、"生徒たちの普段の生活を伝えたい"という思いではじまった学校公式SNSについてお話を伺いました。

生徒目線の楽しい学校ライフを紹介し、
久我山のファンを増やす

国学院久我山_大熊 萌先生
大熊 萌先生

 ここ数年で公式のInstagramやYouTubeを始めている学校が続々と増えています。国学院大学久我山中学高等学校でも学校公式となるSNSの導入について、昨年から教員間で議論が続けられていました。

 中心となって動いているのは、女子部の理科教諭の大熊 萌先生、数学科教諭の関口佳代先生、芸術科教諭の林 七海先生の3名です。

国学院久我山_関口佳代先生
関口佳代先生

大熊先生「昨年からどのSNSがいいのかということを協議していました。TwitterやLINEなども候補に挙がっていましたが、できるだけ多くの方々に見ていただけるよう、今の子どもたちに人気の高いInstagramからはじめることになりました」
関口先生「中学入試を希望されていて、本校の説明会に参加しようと考えていただける方は、もともと本校に興味をもっていただいていますが、まだ関心をおもちでない方々にもアピールしていきたい。そのためには、不特定多数に発信できるSNSが有効だと感じています」
林先生「ホームページや入試要項では見えてこない学校生活のリアルな姿は、生徒目線のほうが確実に伝わります」

国学院久我山_林 七海先生
林 七海先生

 そこで、今年度の5月に入試広報用SNSチームのメンバーを募集し、中学生が11名、高校生が6名の合計17名が参加。中学生のなかにはSNSの初心者も多かったのですが、まだSNSにあまり触れてないからこそ好奇心も強く、挑戦してみたいというやる気に満ちた生徒たちが集まりました。

できる限り参加メンバーの自主性を尊重し、
テーマ決めや写真撮影、文章、ハッシュタグもすべて生徒が担当

国学院久我山_少林寺拳法同好会ほか、いろいろな部活もがんばっています
少林寺拳法同好会ほか、いろいろな部活もがんばっています

 今年5月の初投稿は、まず教員がお手本として生徒会のメンバーと校長先生の写真を撮って公開しました。その後、SNSチームの生徒たちが集まり、テーマを決めて投稿していくことになりました。まずは、多くのメンバーから声が上がった部活動に決定。

大熊先生「久我山と言えば、野球部やラグビー部などの盛んな部活動をイメージされる方が多いと思います。その中であまり紹介される機会がない部活を紹介できるといいのではという話が出てきまして、生徒たちに紹介したい部活の候補を出してもらいました」

 高校男女陸上競技部(短距離)、少林寺拳法同好会、中高男女剣道部、中高音楽部、高校男子硬式テニス部などの活動風景が投稿されています。

 まず、紹介する部活動が決まったあとは、生徒たち自身が顧問の先生とやり取りをして日程の調整や注意点などを確認して進めます。撮影は教員が立ち会いますが、学校のiPadを使ってどんな写真を撮るかは基本的に生徒にお任せです。撮影後、使用カットをセレクトし、文章やハッシュタグを考えるのも生徒たち。最終的には、教員が投稿前の記事をチェックしますが、修正することはほとんどないと言います。
 自信をもって生徒たちに任せられるのは、男子と女子がお互いを尊重し合いながら高め合う"男女別学制"で培われる、しっかりとした考え方をもつ生徒が多いからではないでしょうか。

大熊先生「校長先生も公式Instagramを応援していただいていて、すぐにフォローをしていただきました。今もこまめにチェックして、"いいね"ボタンも押していただいているようです」

在校生しか知らない、 久我山のいいところを伝えたい

国学院久我山_中学3年生のR.H.さん
中学3年生のR.H.さん

 今回、集まっていただいた生徒たちは、体育祭と文化祭に関わった3名。中学3年生のR.H.さん、中学1年生のR.Y.くん、同じく中学1年生のK.M.くんです。それぞれにSNSチームに応募した理由を伺いました。

 中学1年生のR.Y.くんとK.M.くんは、他の人のSNSの投稿を見ることはあっても、自分ではLINEくらいしかSNSの経験はなかったそうです。

国学院久我山_中学1年生のR.Y.くん
中学1年生のR.Y.くん

R.Y.くん「受験校を選ぶときに、SNSを利用した情報収集があまりできなかったので、これから受験する人たちに参考になればと思って参加しました」
K.M.くん「受験のときは、学校のホームぺージしか見ていなかったのですが、今回SNSで発信すると聞いて、おもしろそう!と思って参加しました。自分たちのSNSが受験生に役立ったらうれしいです」

国学院久我山_中学1年生のK.M.くん
中学1年生のK.M.くん

 中学3年生のR.H.さんは、何かをやりたいという気持ちが強く、生徒会で副会長をしたり、久我山祭(文化祭)の実行委員会に参加したり、学校のさまざまな活動に積極的に関わっています。
R.H.さん「写真を撮るのがとても好きなので、いい写真を撮ることができて、それで久我山を紹介できるのは一石二鳥だと思いました。ちょうど募集があったときに、何かしたいと思っていたので、興味とタイミングがうまくマッチしたんです」

教員が見守りながら生徒たちが自主的に
行動することで、成長や自信につながる

国学院久我山_手応えを感じた体育祭。感動を写真に乗せる経験をしました
手応えを感じた体育祭。感動を写真に乗せる経験をしました

K.M.くんとR.Y.くんの初めての撮影は、K.M.くんが所属している剣道部でした。この撮影に同行したのが林先生でしたが、その後の2人の変化に驚いたと言います。
「最初の投稿の剣道部のときは不安な様子が見られて、何を撮ればいいのか迷っているところもあったのですが、体育祭では見違えるほど積極的に行動をしていて成長を感じました」

K.M.くん「体育祭では、普通だったら応援席に座っているだけですが、写真を撮ることでいろんな角度を考えたり、選手のかなり近くに寄ることができました。そのとき感じた迫力を伝えたいと思っていて、なんとか写真でうまく表現できたと思います」

R.Y.くん「自分で写真を撮ることで、新しい発見がありました。自分で考えたり、今までと違う見方ができるようになったと思います。体育祭のときに障害物競走の写真を撮っていたら、一人だけ少し遅れてしまっている子がいたんです。写真を撮るという客観的な立場にいることで、その子だけじゃなくて、その子を応援している人たちも目に入ってきました。まわりの人が励ます声も聞こえてきて、みんなが協力し合っているんだと気づきました」

国学院久我山_R.H.さんの撮影風景。手慣れた様子で進めます
R.H.さんの撮影風景。手慣れた様子で進めます

 取材当日、R.H.さんは施設紹介で投稿予定の「理科会館」の撮影へ。本校では、中学の3年間で100あまりの理科実験を行います。知的好奇心に基づいた自然科学の基礎理論の習得と科学的思考力を養うことが狙いです。理科会館には、理系大学並みの設備が整う物理実験室・化学実験室・生物実験室があるほか、屋上には、高性能の大型天体望遠鏡も設置されています。

 生物実験室の全体の雰囲気、さまざまな骨格標本などをてきぱきと撮影するR.H.さん。アングルを探す視点が素早く、写真を撮ることが好きだということが伝わってきます。
「こういう写真があったらおもしろいかなと考えながら写真を撮っています。できるだけ多くの人に見てもらえるように、ハッシュタグや文面も考えています。友人に見たよ!と言ってもらえるとうれしいです」

公式SNSという新たなチャレンジで、
久我山の"真面目"や"固い"といった印象を覆す

国学院久我山_女子特別講座は日本文化を通して豊かな教養を培う年間プログラム。中3では茶道を学びます
女子特別講座は日本文化を通して豊かな教養を培う年間プログラム。中3では茶道を学びます

 国学院大学久我山中学高等学校は、落ち着いた校風が魅力です。ですが、一方で受験生のイメージとして固くて真面目、なかには厳しいという印象をもたれている方もいるようです。
 今回参加してくれたR.H.さんとR.Yくんにも、入学前とあとの学校の印象を伺いました。
R.H.さん「確かに真面目な学校ではありますが、学校生活はすごく楽しいです。SNSを通して、生徒たちの素の姿をいろいろ見てほしいです」
R.Y.くん「実は自分自身も入学前は固そうだなぁと思っていました。でも、入学してみたら窮屈と感じることはまったくなく、学校の雰囲気もいいし、楽しい授業がたくさんあります」

大熊先生「みなさんが想像していらっしゃるより厳しい学校ではありません。SNSを通じて、普段の学校生活の中で生徒たちが笑っていたり、楽しそうに過ごしていたりする姿を見ていただけたら伝わるのではないかと思います」
林先生「何気ない普段の様子を紹介していきたいのですが、生徒たちのことを考えると顔を載せられないので、楽しい表情を伝えられないのがもどかしいです。そこが課題ですね」

 実際に入学説明会などでInstagramをやっていることをお話しすると、驚かれる保護者の方が多いと言います。
関口先生「SNSで本校のイメージが変わることを期待しています。実際、説明会後はフォロワー数が増えることもあるので、見てくださっている実感がありますね」

国学院久我山_普段着の国学院大学久我山が見られます
普段着の国学院大学久我山が見られます

 受験生親子だけではなく、同校の生徒たちもInstagramの更新を楽しみにしています。「インスタがんばってください!」と応援されたり、「いつも見てます!」と言われたりと、予想以上の反響があります。5月に開始してから7月でフォロワー数1000人を突破し、現時点では約1500人に。生徒の保護者も、コロナ禍で学校になかなか来られないので、インスタで日々の様子が見られるのはうれしいという声もたくさん届いています。

 今後の目標は、生徒たちにもっと企画を立ててもらって、投稿の種類を広げていくこと。
大熊先生「Instagramの分析機能を見ると、記事によってパフォーマンスの違いがわかります。例えば、やはり野球部の記事を上げるとリアクションが大きいです。体育祭のときも保存してくれた人が多かったので、行事関連の投稿を求めている人が多いと感じています。そういった結果も生徒たちとも共有しつつ、方向性を一緒に考えていけるといいですね」

 生徒たちの自主性を重んじながら、SNSを効果的に使いはじめた国学院大学久我山中学高等学校。公式SNSで生徒たちがいきいきと過ごしている様子をぜひ見てみてください。

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