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学校特集

三田国際学園中学校・高等学校2022

世界標準の教育を実践する三田国際学園の第2ステージが始動!

掲載日:2022年6月1日(水)

 これからの時代を生きる生徒たちのためにできることは何かを常に考え、進化を続ける三田国際学園。変化の大きい時代に選択したのは、誰もが英語力を伸ばし、探究や研究を通して問題解決型の思考力を培うことができる環境づくりです。
 新構想がスタートする2022年入試は、昨年を上回る延べ2,917名の受験生が出願!最難関校との併願生が増加し、同校を志望する受験生にとっては厳しい受験となりましたが、それだけに晴れて入学した1年生が、6年後にどのような成長を見せるのか、期待が高まっています。受験生と保護者が魅力を感じる三田国際学園の現状と今後の方向性について、今井誠副校長にお話を伺いました。

教育の軸はTHINK&ACT
自分で考え、行動することの意義

 この春、2期生が卒業した三田国際学園。国内の難関大学合格者数は昨年よりも増加しました。一般入試で合格している生徒もいますが、在学中に心が動いたことに熱心に取り組み、対外活動での受賞実績などを力に、総合型選抜入試で志望校を突破している生徒が多く、合格者の学部学科は多岐に渡ります。

<2021年度大学合格実績 (現役生/258名)※5月14日時点>
・海外大学 70名
・国公立大学 18名
・早慶上理ICU 49名
・GMARCH 88名


三田国際_副校長 今井誠先生
副校長 今井誠先生

今井先生:進学実績の背景には「THINK&ACT」があります。本校では習得した知識を活用して考える力「THINK」と、考えたことを行動に移す力「ACT」を、すべての学びと活動において重視しています。開校当初から、教員が投げかけるトリガークエスチョンに対して、疑問→仮説→検証→結果→発表→新たな問い、というサイクルを繰り返す「相互通行型授業」は今も基本として大切にしていますが、現在はそこから一歩進み、生徒同士で積極的に学びの活動を広げています。教員も教員研修の中で教科や学年の垣根を越えて協働し、生徒の力を最大限に伸ばすための学びの追究にクリエイティビティを発揮してくれています。

 7年間の文化の醸成に伴い、博士号をもつ先生のもとで本格的な研究に取り組むメディカルサイエンステクノロジークラス・コース(MSTC)の生徒の研究活動をはじめ、MSTCの生徒に刺激を受け、個人やグループで自発的に興味のある分野を研究し、その成果を携えて外部のコンテストに挑戦する生徒が増えています。

今井先生:クラブ活動や個人の課外活動などでも、各分野で個性や潜在能力を発揮しています。2021年度はインターナショナルコース(IC)の生徒を中心に海外大学の合格者数も伸び、70名となりました(5月14日時点)。

 世界と日本を比較し、日本の性教育の遅れに懸念を抱いた生徒たちは、「性教育は人生の教育」というコンセプトのもと、自分たちの身近なところから変えていこうと考え、行動を起こしました。アクションの1つに、性教育を担当する保健体育の先生とのコラボ授業もあります。プレゼンテーションでは、「SEX EDUCATION WITH US -SEF PROJECT-」と題し、日本における性教育の課題を指摘。取材活動などにより見出した具体的なプランとアクションを見事に伝え切り、NIKKEI高校生SDGsコンテストでは最優秀賞を受賞しました。

三田国際_プレゼンテーションを通じて主体的に取り組む姿勢を学ぶ
プレゼンテーションを通じて主体的に取り組む姿勢を学ぶ

今井先生:プレゼンテーションの中で、生徒たちは「活動を通して、頭で考えるだけでなく、勇気を出して行動することの大切さを実感した」と話していました。それこそが「THINK&ACT」です。こうした活動に主体的に取り組む生徒たちが、社会で評価され、海外大学に進路を拓いて行く姿を目の当たりにし、頼もしさを感じる結果となりました。

第2ステージの鍵を握る環境①
「SCIENCE」

 2022年度に始動した第2ステージの狙いは、三田国際学園が7年間かけて醸成してきた「SCIENCE」(科学的アプローチを学べる環境)と「INTERNATIONAL」(ダイバーシティの中で学べる環境)を最大限に活かすことにあります。全校に浸透させるために、今年度の中1より、多様な学びが特色の「インターナショナルサイエンスクラス」(ISC)と、圧倒的な英語環境が魅力の「インターナショナルクラス」(IC)の2クラス編成とし、全クラスに国際生を配属しています。中2からは理数教育に特化した「メディカルサイエンステクノロジークラス」(MSTC)がスタートし、3クラス編成となります。高校ではこの3クラスがそれぞれのコースへと移行します。

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 同校のサイエンスは、「教養」としてのサイエンスです。当初より本科やMSTCで、科学的なアプローチを身につけるトレーニングとして行ってきた「サイエンスリテラシー」の授業を、中1の全クラスで行います。

三田国際_博士号を持つ教員たちが伴走者として生徒をサポート
博士号を持つ教員たちが伴走者として生徒をサポート

今井先生:博士号を持つ教員が、哲学的な問いを投げかけることから始まり、問答のような形で考えさせながら研究の素地を養っていきます。<情報収集する→収集した情報をもとに自分なりに分析する→自分なりの結論を出す→その結論(構築された論理)を表現する→コミュニケーションやプレゼンテーションにより、他者と共有し、課題解決に向かう> という課題発見から解決までのプロセスは、理系に限らず、あらゆる分野で使えるスキルです。各プロセスの間に「THINK&ACT」があり、プロセスを回す役割を果たします。

 「サイエンスリテラシー」で学んだことをベースに、中2・中3ではクラスの特色を活かしたゼミナール形式の授業に取り組みます。ISCの「基礎ゼミナール」は幅広いジャンルから興味のある講座を選んで、調査・研究を行い、論文にまとめます。MSTCの「基礎研究α」は理数系や情報分野に特化した講座から選んで、研究課題の設計をして調査・研究を行い、紀要にまとめます。ICでは、ITがAll Englishで行う「Academic Seminar」を導入。選んだ講座に関連する専門用語を英語で学んでいきます。英語による探究の技法を習得し、学びの可能性を広げます。

三田国際_ゼミナール形式の授業で論理的思考力を身につける!
ゼミナール形式の授業で論理的思考力を身につける!

今井先生:ゼミナール形式の授業は、実践をもって理論や論理的思考を体に染み込ませていく学びになります。先ほどのNIKKEI高校生SDGsコンテストで最優秀賞を受賞した生徒たちのように、高校では世界に視野を広げて、そこから課題にフォーカスし、それぞれ探究活動を行います。MSTCでは「基礎研究β」で自分の興味のあるテーマを、より専門的な角度から研究します。中学時代から継続して1つのテーマを追究する生徒もいれば、2つのテーマを同時並行で研究していく生徒、中学時代とは全く違うテーマに取り組む生徒もいます。研究成果は国内外に発信し、高い評価(受賞や助成)を受けています。

第2ステージの鍵を握る環境②
「INTERNATIONAL」

 中1では、これまでICで起きていた、日常的に英語が飛び交う光景が全クラスに広がっています。

今井先生: ICのホームルームは、インターナショナルティーチャー(通称:IT/29名が常勤)を主体に、日本人教員がサポートする形で運営しています。朝礼、終礼のやりとりは全て英語ですし、帰国生も多く、世界各国のものの見方、考え方に触れることができる環境のため、英語がゼロベースの生徒たちも「早く英語力を伸ばしてコミュニケーションを取れるようになりたい」と、ウズウズしています(笑)。ISCでも副担任にITがつき、学校行事や様々な教育プログラムなど、あらゆる場面で関わります。

 英語の授業は、英語力に応じた習熟度別グループで行います。英語がゼロベースで入学しても基礎からしっかり学ぶことができる環境は、全クラス共通です。特にICのこれから英語を学ぶ生徒が集まるImmersionグループは英語力を飛躍的に伸ばす多彩な仕掛けを用意しています。

三田国際_学校行事や教育プログラムにも携わるIT
学校行事や教育プログラムにも携わるIT

今井先生:もっとも期待していただきたいのが、ICの国語を除く主要教科の英語による授業です。ゼロから少しずつイマージョン率を上げていき、最終的に中3までにフルイマージョンにしたいと考えています。また、使える英語を身につけるサポートとして、国際生とのBuddy Systemを導入。互いに学び合える関係を作っています。放課後には基礎から学ぶ生徒向けに少人数の英語レッスンを実施しています。長期休暇には集中英語講座(夏期・冬期)や、English Campを実施するほか、中3次には海外留学(3ヵ月のターム留学、または1年間の長期留学/希望制)も経験できます。なぜそのタイミングに海外留学か、というと、高校ではICの生徒を対象に、デュアルディプロマプログラム(DDP)を導入しているからです。在学中に西オーストラリア州のカリキュラムに則った授業を履修することで、卒業時に三田国際学園の卒業資格と、西オーストラリア州の高校卒業資格を取得できます。さらに、高校ICのATARグループに入ることができれば、ATAR(オーストラリア大学進学統一試験)のスコアにより、イギリス圏の大学では1年間のファウンデーションコース(各大学が開講している大学進学準備コース)が免除になるため、3年間で卒業できます。ここに1人でも多くの生徒が入れる日が来ることを今から楽しみにしています。

 THINK&ACTにSCIENCEが合わさることで論理的に考える力が身につき、そこにINTERNATIONALが加わることでさらに教育の幅が広がります。これら3つのキーワードを軸に学んできた現在の高3(3期生)に、一つの成長の形を示してくれる生徒がいます。

今井先生:中学時代はICに在籍していました。当時、中学校にMSTCはなく、高校のコース選択でMSTCを選びました。その後、東京大学のグローバルサイエンスキャンパスに参加し、専門分野に深い造詣をもつ研究者に触れて、サイエンス感覚が一気に花開いたという印象です。計算障害と視覚的認知のメカニズムを明らかにする研究に取り組んでいて、「自分で計画書を出して参加している研究なので、研究している時が一番楽しい」と、目を輝かせています。どのような進路を選択するのか、将来が非常に楽しみな生徒です。

2022年度入試をコースごとに振り返る!

注目度の高かったISC

 新構想をアナウンスしてから、初めて迎えた今年の入試では、新設のインターナショナルサイエンスクラス(ISC)が注目を集めました。

三田国際_中学の入試風景
中学の入試風景

今井先生:昨年までの本科の受験者数を大きく上回りました。ISCは、これまでの本科とインターナショナル、2つのクラスの特色を併せ持つだけではなく、科学的アプローチを学べる環境とダイバーシティの中で学べる環境を備えた非常に魅力的なクラスです。そこがきちんと伝わった結果だと思っています。中2からスタートするMSTC(ISCから選抜)を視野に入れている生徒も複数います。現在、本校では「4科入試」、国際生向けの「英語入試」、算数・理科の「MST入試」を行い、受験生は自分の得意分野を活かして受験しています。このクラスには、その3種類の入試で入学した生徒が混在しています。まさしくダイバーシティの環境の中で、「THINK&ACT」を繰り返すことによって思考の幅が広がり、中2以降の学びや活動に良い影響を及ぼすであろうと考えています。

今年も激戦だったMSTC

 MST入試も受験者数を伸ばすとともに、最難関校との併願者が目立ちました。

三田国際_研究環境が充実しているISC
研究環境が充実しているISC

今井先生:MST入試の合格者は、1年次はISC、中2次からMSTCで学びます。MSTCは本校の特色の1つでもある「SCIENCE」に特化したクラスであり、研究に取り組む環境を存分に活かした学びができます。現在、化学、生物、物理分野のラボを持ち、博士号をもつ教員がいて、生徒に指導するだけでなく、自分自身も研究者として、あるべき姿を示しています。そういう本物感が、最難関校との併願者にも響いているのではないでしょうか。今後も「SCIENCE」の環境をさらに発展させていく方針で、設備や人材の充実を図っていきます。

安定した人気のIC

 ICの志望者は今年も堅調で、圧倒的な英語環境で英語力を伸ばしたい、という意欲あふれる生徒が入学しています。

今井先生:国際生入試では、初めてクラス別に入試を行いました。ICのAcademyでは国語以外の4科目をAll Englishで学べます。そこに魅力を感じた受験生が多く、入学した生徒たちは新たな風を吹き込んでくれる存在になりそうです。

 8期生を迎えて、新たなスタートを切った三田国際学園。全員が研究者からサイエンスリテラシーを学び、日常的に英語が飛び交うダイバーシティ環境の中で語学力に磨きをかけ、「THINK&ACT」により探究的思考が鍛えられる...、そんな学び舎はここにしか存在しません。

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