学校特集
国本女子中学校・高等学校2019
取得できるコースを新設
斬新なカリキュラムの2コースを開設-
掲載日:2019年9月17日(火)
1942年(昭和17年)に創立された国本女子中学校・高等学校は、創立以来培ってきた女子教育にこだわりを持つ伝統校の一つです。小田急線喜多見駅から徒歩2分という好立地に恵まれ、安心して通学出来るのも大きなメリットです。時代の節目にある今、同校はこれまでの伝統や建学の精神は守りつつ、来年度から新たなグローバル一貫教育プログラムを取り入れ、イノベーションを起こそうとしています。改革の旗を掲げる校長・島野英一先生に詳しく話を伺いました。
新しい時代の女子教育を目指す
国本学園は、共学の幼稚園と小学校、そして女子中学校・高等学校から構成され、その中で国本女子中学校・高等学校は、創立以来、豊かな情操を育む女子教育に力を入れている中高一貫校として知られています。今後、これまで以上に存在感を打ち出すべく、抜本的な教育改革に乗り出します。
その改革の先頭に立つのは、世界40ヵ国以上でビジネスを展開し、海外経験も豊富な商社出身の島野校長です。
近年、共学に変わる学校が増える中で、女子の特性を活かし、個性を伸ばすことができる女子教育の素晴らしさが、再び見直されてきています。一方、グローバル社会が到来した今日では、女性の社会進出は当たり前になってきています。こうした中で、日本で初めてカナダ・アルバータ州教育省と提携し、国本女子の豊かな情操を育む女子教育とカナダ・アルバータ州の教育プログラムとの融合により、新しい時代の女子教育を目指すことにしました。
カナダ・アルバータ州認定海外校「Kunimoto Alberta International School」(KAIS)を誘致・開校し、2020年度から2コースを新設
世界的には1990年代より教育改革が始まり、欧米諸国では、生徒が主体的に学び、それを課題発見や問題解決に繋げるアクティブラーニングが主流となっています。一方、日本ではようやく2020年度より大学入試改革・高大接続改革が始まろうとしています。しかしカナダ・アルバータ州は、今、日本が始めようとしている教育改革を10年以上前から進めている教育先進地域であり、その水準の高さはOECD学力調査(PISA)の結果にも表れています。
グローバル社会が到来した今日、世界共通語となった英語は、コミュニケーションツールとしてだけでなく、自己表現・自己実現のための大切な手段となっています。アルバータ州教育省との提携により、世界水準のアルバータ教育プログラムを導入することで、ニアネイティブレベルの英語力を身につけることはもちろん、これからさらに多様化・複雑化する社会に対応するために、知識、あるいは技能だけでなく、思考力・表現力・判断力を身につけ、自ら考え行動する人間に成長してほしいと考え、新しいコースを開設することにしました。
来年度から開設するのは、「Double Diploma Course」(ダブルディプロマコース/DDコース)と「Liberal Arts Course」(リベラルアーツコース/LAコース)の2つのコースで、2020年4月入学の中学1年生よりこのようなコース制が始まります。
日本とカナダ両方の高校卒業資格を得られる「ダブルディプロマ(DD)コース」
DDコースは、国本女子中学校・高等学校とKAIS(Kunimoto Alberta International School)の英語による授業を日本にいながら同時に受講できるもので、高校卒業時には日本とカナダ両方の高校卒業資格(ダブルディプロマ)を取得することができます。
KAISは、中学3年間の「KAIS Middle Program」と高校3年間の「KAIS Diploma program」から構成されています。「KAIS Diploma Program」では全ての教科の授業が英語で行われるため、こうした授業に堪え得る英語力を「KAIS Middle Program」の3年間で徹底的に鍛えます。その結果、高校卒業時までには、国際評価基準「CEFR B2」(英検準1級)以上のニアネイティブレベルの英語力を身につけることが出来るようになります。
さらにアルバータ教育プログラムによる授業を受けることで、単に英語の習得にとどまらず、これから多様化・グローバル化する社会で必要とされる「国際理解教育」が受けられます。例えば、アルバータプログラムで世界史を学べば、カナダをはじめとし、欧米で一般的な歴史観や世界観を身につけることができます。またSTEAM教育を通じて欧米の数学や科学の最先端分野を理解することもできます。世界には多様な文化や価値観が存在していますが、「どちらが正しく、どちらが間違っている」ということではなく、違いが存在することを認識するとともに、異なる文化や価値観を受け入れ尊重し合う態度や考え方を身につけていくことが重要と考えています。
異文化コミュニケーション分野で著名なミルトン・ベネット博士が提唱した「異文化感受性発達理論」によれば、「国際理解教育」を通して、異文化や異なる価値観を受け入れ、尊重することが英語の上達にも繫がると考えられており、従来とはまったく異なる「英語の学び方」と言えます。
こうした学びが主体的・対話的な学びを生み出します。様々は背景を持った教員、そして生徒たちと意見を交わしたり、プレゼンなどの協働で学ぶ学習を取り入れることで、様々な立場の意見を尊重し自分の意見を他者に伝える能力を育むことができます。
キャリアデザインを考える「リベラルアーツ(LA)コース」
英語とアルバータ教育を柱にグローバル社会で活躍できる人材を育てることを目的とするDDコースに対し、「LAコース」は、総合的な教養を意味するリベラルアーツの言葉通り、STEAM教育や文理の垣根を超えた総合的な学びを通して、多様化・複雑化するこれからの社会に必要とされる人材を育てるコースとなっています。
LAコースでは、次の3つに重点をおいた学習を行います。
1つ目は、教科横断型学習です。現代社会で発生している問題はもはや一つの教科で解決することが難しくなってきており、英語と数学や理科、あるいは国語と社会など、教科の枠を超えて成果を求めたり、問題を解決することが世界的な流れとなってきています。
2つ目は探究学習です。これからの社会では自分自身で課題を発見し、深く考えて物事の本質を見極めて問題を解決する問題解決能力が求められています。総合的な学習の時間を増やして、従来の形にとらわれない新しい形の授業にもチャレンジしていきたいと考えています。
そして、3つ目がキャリアデザインです。こうした二つの学びが、進学先や職業選択といった狭い意味でのキャリア教育ではなく、自己をしっかり見つめて、将来どんな社会人、そしてどんな人間になりたいのか、自分の将来をしっかり見据える姿勢を育み、自らの生き方そのものをデザインしていけるような能力を養っていきます。
新しい2つのコースが受験生や保護者の間でも話題に
上記の通り、国本女子中学校・高等学校は来年度より大きく変わります。新しいコースの概要についてはすでに学校説明会などで発表済みですが、英語圏・非英語圏を問わず帰国生の皆さん、インターナショナルスクールからの転校をご検討されている皆さん、そして英語塾などに通われている皆さんなど、英語教育に関心の高いご家庭の保護者や受験生は大きな期待を持って学校説明会や個別相談などに足を運んでいます。
DDコースの学納金は、初年度が113万3600円です。英語をしっかり身につけたいと考えれば、海外留学か、インターナショナルスクールに通わせる選択肢もありますが、こうしたケースに比べるとかなり割安と言えます。しかも安心・安全に日本にいながら中高6年間のこうした一貫教育が受けられることから、将来グローバル社会で活躍したいと考えている子供たちにとっては国本女子のDDコースは理想的な選択肢となるでしょう。
DDコースを卒業すれば、北米をはじめ世界で通用するアルバータ州の高校卒業資格を取得できることになり、海外大学への進学も現実的な視野に入ってきます。CEFR B2(英検準1級)以上のニアネイティブレベルの英語力に加え、アルバータプログラムにより多様な文化や価値観を受け入れ、そして自ら考え主体的に行動できるようになります。さらに日本とカナダの2つの高校の卒業資格を取得できることになり、多彩なキャリアメイクに繋がります。その結果、国内の大学に進学する場合でも、今後増加が見込まれるAO入試や推薦入試で高い評価を得ることになり、早慶上智・ICU以上の国内難関大学に進学できる他、上智やICUなどでは帰国生入試を利用することもできるなど、大きく選択肢が広がります。
アルバータ教育プログラムが導入され、日本とはまったく異なる教育手法を持つアルバータ州の教員が加わることで、生徒たちだけでなく、同校の日本人教員にも大いに刺激を受けることになります。
令和2年目を迎える来年度に新たな大きな一歩を踏み出す国本女子には、大きな期待と注目が集まっています。
学校説明会などに足を運び、ぜひ先生方のお話を直接聞いてみてください。
9月28日(土)14:00~ (予約制)
10月19日(土)13:00~ (予約制)
11月23日(土)10:00~ (予約制)
12月15日(日)10:00~ (予約制)