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学校特集

東京成徳大学中学・高等学校2019

ICTと学期留学による世界レベルの学習体験で飛躍的な成長を
最新鋭のICT授業と全員参加の学期留学を軸に、他校とは一線を画す先進的な取り組みを実施。その狙いとは

掲載日:2019年8月13日(火)

東京成徳大学中学・高等学校は2025年に創立100周年を迎えます。最寄りの東京メトロ南北線王子神谷駅からは徒歩5分。一歩足を踏み入れれば明るく開放的な校風を感じられ、校内の様子はGoogleマップのストリートビューでも見ることができます。
同校では創立100周年に向けて学習計画「東京成徳ビジョン100」を提唱。知的好奇心を刺激し科学好きの生徒を育てる「理科教育」、自分の生き方やあり方を見つめ、将来像を考える「自分を深める学習」など、通常授業のみならず様々な教育を提案、2020年の大学入試改革に対応できる学力をつけるカリキュラムを組んでいます。その例として、中でも特に同校の独自性の光る取り組みが、Apple社にも高い評価を得ているICT教育とニュージーランドへの全員留学です。この2点を中心に、副校長の中村雅一先生にお話を伺いました。

最新テクノロジーを取り入れたICT教育

東京成徳_副校長の中村雅一先生
副校長の中村雅一先生

東京成徳大学中高におけるICT教育の方針は「アナログでできることをより上質に」という理念です。単にICT機器を使うスキルを身につけるのではなく、それをツールとして一人ひとりが自分の考えのもと自己表現し、意志を伝えることが目標です。

中でも現在最も力を入れているのが、Appleの最新テクノロジーを利用した学習法です。通常授業の全科目のほか、行事や探究活動などの授業外活動にもiPadを活用。情報収集から、「Keynote」を利用したスライド作り、「iMovie」や「Clips」などのアプリを使用したスクールガイドビデオの作成「iBooks Author」による修学旅行のしおりの電子化など、使い方は多岐に渡ります。

東京成徳_端末は創造性を羽ばたかせるためのツールです。
端末は創造性を羽ばたかせるためのツールです。

この取り組みはApple社にも高く評価され、2018年12月にApple Distinguished School(アップル ディステイングイッシュ スクール)認定を受けています。同認定校とは、Apple製品を使って生徒の創造性や共同作業のアイデア、分析的思考を培う教育プログラムを組んでいる学校を指しており、同校は日本の中高としては4校目。その活動のリーダーとなるApple Distinguished Educator資格を持つ教師が4名在籍し、世界中の認定校と交流して新プログラムを学んで持ち帰り、教師陣、生徒に普及してクリエイティビティを高めています。

また、全教室にプロジェクター設置、校舎内Wi-Fi環境を完備。生徒はiPadのほかに、Windows、MacなどのPCやキーボードなど、多様なOSや機器を使います。
「どのような環境においても自分の思考をより効果的に、なおかつ効率的に伝えるための技術を身につける狙いです」(中村先生)

東京成徳_発表の機会が豊富にあります。写真は昨年の文化祭での中3生のスピーチの様子。
発表の機会が豊富にあります。写真は昨年の文化祭での中3生のスピーチの様子。

その一例が昨年度の学校説明会です。ある中3生が壇上でiPadを操作しながら、東京成徳大学中高の魅力を見学者にプレゼン。その場で見学者のスマートフォンと連携し、説明会に深く参加してもらうという試みを行いました。

「大勢の前で真剣に、時にはユーモアも交えて朗々と語り、堂々とした態度でした。本校入学後には、たった3年でこんなにも頼もしく育つのかと実感していただけたかと思います」(中村先生)

このような自分の考えをまとめて表現する力は、同校が推進する海外留学においても必須要件となっています。次章では、ニュージーランドの現地校で学ぶ学期留学について見ていきましょう。

生徒の潜在能力を覚醒させる学期留学

東京成徳_広々とした校内の各スポットには100点以上の名画などが展示。感性を伸ばし、教養も身につきます。
広々とした校内の各スポットには100点以上の名画などが展示。感性を伸ばし、教養も身につきます。

生きた英語を身につけたい、グローバルな環境に身を置いてみたいと留学を志す学生は多いものですが、いつどこに、どれだけの期間行くべきか、悩むところではないでしょうか。現地できちんと英語を使って学び何かをつかみ取ってこられるか、単なる長期的観光体験に終わるかの分岐点です。

同校では16年間に渡り、希望者を対象に中3の1月上旬~4月上旬にニュージーランドへの学期留学を実施。そしてこの16年間に蓄積したノウハウをもとに、"成果の出る"留学システムを構築してきました。

「学期留学は、中高一貫校としての強みを活かした取り組みです。一般の中学生が受験勉強に専念している間、我が校の生徒にはグローバルな思考に触れ、英語学習面でも精神面でも成長することを狙いました」(中村先生)

東京成徳_ニュージーランドの生活でより積極性が身につきます。
ニュージーランドの生活でより積極性が身につきます。

例年は3割〜4割の参加率でしたが、今年度の3年生からは原則全員留学へ踏み切りました。その理由について、中村先生はこう続けます。

「留学を終えて帰国してきた生徒の精神的成長が素晴らしかったのです。英語力の躍進はもちろん、なにごとにも主体性をもって取り組み、リーダーシップを発揮する生徒が増えました。彼らに一体何があったのか、いろいろ話してもらいました」

生徒たちが3ヶ月間のニュージーランド生活でまず戸惑うのが「自分で動かないと、何も始まらない」という環境。自分の考えていることを察してもらえないということに気づき、言葉の壁に臆せず「ここに行きたい」など希望を発しなくてはなりません。そうして、自ら考え行動するという基本姿勢を身につけ始めます。

「友達作りにつまずき、最初の数週間はつらかったというある生徒。しかし気づいて目を見て『Hello』と言ってみたそうです。あいさつを続けるうちに徐々に友人ができ、いつのまにか深く交流できるようになったとか。どんなに引っ込み思案な生徒でも、最後の1ヶ月は思いっきりエンジョイできた、と胸を張って帰国します」と中村先生。

また、現地校の教師や生徒と言葉を交わすうちに、ほぼ全員の生徒が自分の意識の甘さにカルチャーショックを受けるそうです。

東京成徳_生徒たちは帰国後もSNSなどで交流を深めます。
生徒たちは帰国後もSNSなどで交流を深めます。

「帰国した生徒たちが一様に話すのが、なんでも『Why?』と聞かれ、まったく答えられなかったということです」(中村先生)

授業で発言をすると「Why?」、正誤よりもなぜその考えに到ったかが問われます。同級生に高校卒業後の進路を尋ねられ「大学に行く」と答えると「Why?」、なぜ大学に行くのか、どのような職業を目標にして何を学ぶのか。とにかく大学に進学してから将来を考えればいいと漫然としていた自分に気づき、恥じ、自分自身は将来どうしたいのか、何を考えてここにいるのか、しっかり見つめ直すのだそうです。こうした3ヶ月を過ごした生徒は、帰国後の学校生活においても、意志と目標を持って行動し、周囲の生徒を牽引していきます。

「控えめな印象だった生徒が留学後に生徒会へ立候補するなど、たくましく成長した姿を数多く見てきました。今年度からは全員参加なので、一学年の生徒全員が新しく身につけた力を発揮できたら、学校全体がどう変わっていくのかを非常に期待しています」(中村先生)

先輩方の経験を糧に一層の成長を促すプログラム

東京成徳_ホストファミリーとの関わりの中で、日常のありがたみに気づくことが多々あります。
ホストファミリーとの関わりの中で、日常のありがたみに気づくことが多々あります。

このように、語学力の向上と共に、生徒たちの自立心の芽生えと精神的成長が留学の成果として望まれます。この成果を引き出すために同校が定めているのが、現地での少数精鋭の生活と保護者との連絡の制限。これこそが、留学の質を決める核心です。

生徒はホームステイをしながらオークランドとウェリントンの現地校に通いますが、1校につき同校の生徒は2〜3人まで、1クラスに1人限定です。日本人同士でかたまらず、生徒一人ひとりが現地で英語を使って生活せざるを得ない環境を作るのです。生活上の不便や悩みは、周囲に相談して極力自分で解決するように、「ひとのせいにしない」を合い言葉に、生徒たちは現地生活に臨みます。

「ホームシックにならないようにスマートフォンの携帯は不許可、保護者との交流はメールのみとしています。自力で銀行口座を開き、現地でのクレジットカード利用や生活費も生徒自身が管理。心配されるご両親もいらっしゃいますが、親離れ子離れのチャンスと受け止めていただきたい」(中村先生)

東京成徳_学校生活の中で英語を使う場面が随所に設けられています。
学校生活の中で英語を使う場面が随所に設けられています。

今年度、この学期留学に臨む中3生たちは、入学直後から留学に向けて実践的な授業を受けています。留学経験を確実に血肉にするために、これまで先輩方が悩んでいた問題を受けて毎年授業内容をブラッシュアップ。現地での生活をより有意義なものとできるように2年半かけて準備しています。

・週8時間の英語授業と、そのうち3時間のオールイングリッシュ授業
・毎学期各1回行われる、英語漬けのイングリッシュキャンプの開催
・全教科でのグループディスカッションやプレゼンテーション

とにかく臆さずに自分の意見や思いを英語で発することができるように、現地生と遜色なく授業を受けられるようにと考え抜かれたカリキュラムです。

東京成徳_より進んだサイエンスプログラムも実施。写真は中3の探究型授業の様子。
より進んだサイエンスプログラムも実施。写真は中3の探究型授業の様子。

また、オセアニアは学校生活においてもICT環境が発達した地域で、授業にはタブレットが必須です。ここに前述した「どのような機器・環境においても自己を表現する手段を身につけられるICT教育」が役立ちます。現地で出される、ICT端末を使ったリポート作成やプレゼン授業にも戸惑いなく参加し、意見を活発に交わすことができるのです。

「丹念な事前準備があればこそ、現地での生活に集中できます。15歳の3ヶ月は目覚ましい成長が期待できる時期。帰国した我が子を迎えたご両親はきっと驚かれるはずです」と中村先生が教えてくれました。

日本人の美徳と国際感覚を両立したグローバル人材に

東京成徳_生徒が自身の成長を実感できる最高の6年間を送ります。
生徒が自身の成長を実感できる最高の6年間を送ります。

帰国後に高1となる現・中3の生徒たちには、教科を飛び越えたゼミ形式の授業が予定されています。学期留学で得た知見を忘れることなく、さらに伸ばしていく内容です。

「東京成徳の学校名は『徳を成す』こと。これは公正な心・公共心などの徳をもって、他を思いやり、察する思慮深さを培ってほしいという気持ちの表れで、創立以来変わらぬ精神です。これから世界に羽ばたく生徒たちには、この心と共に、自らの意志を発信する行動力を持つひととなってほしい。そのために、最新テクノロジーを柔軟に取り入れ、どんな環境でも自己の意志を発信・表現できる教育を推進しています。これを経験することが、創造性とチャレンジ精神を持って世界のどこでも活躍できる人材への成長につながると信じています」(中村先生)

2020年度の東京成徳大学中学・高等学校の説明会は10月19日(土)です。ぜひ足を運び、在校生の姿から、お子様の成長していくであろう姿をご想像ください。

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