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学校特集

千葉明徳中学校・高等学校2018

いかなる時代、場所でも幸せをつかむ『行動する哲人』を育てる
使える英語とプレゼン力を武器に世界で羽ばたく人材に!

掲載日:2018年7月1日(日)

最寄り駅となる「学園前」からは徒歩1分。通称「オーバーブリッジ」と呼ばれる駅と学園をつなぐ橋を渡ると、そこには緑に囲まれた千葉明徳学園のキャンパスが広がります。広々とした校舎とグラウンドの他にも、多目的ホールや天体望遠鏡など、多感な6年間を過ごすには充分な施設と環境と言えるでしょう。
2011年の中学開校以来、同校では年々受験者数が増加していましたが、今年度は一気にブレイク!受験者数は前年比約1.7倍、入学者数はじつに2倍以上となる78名にも及びました。
彼らはなぜ千葉明徳中学校を選んだのか。副校長の山田教夫先生の話からはその理由が垣間見えてきます。

"使える英語"をツールとして扱う!

千葉明徳_副校長 山田教夫先生
副校長 山田教夫先生

「中学校受験を目指す保護者の方々は、進学率もさることながら、我が子が今後どのように生きていくのか、どのような技能を身につけられるのか、ということに心を配っています。こうした考えのうえで、我が校を選んでいただいたご両親が口々におっしゃるのが、"使える英語が学べること"」と山田先生は言います。

一口に英語力と言ってもただ単に読み書きができるだけでは不十分、現代では英語はすでに"ツール"としての役割を担っています。使える英語力を持った上で、確固とした自分の意見を持ち、それを発信していける人材に育ててくれるかどうかがポイント。そして、千葉明徳中学校にはその力があると期待し、我が子を入学させているのです。

千葉明徳中学校は、スピーキング力をつけさせる英語授業に定評があります。中でも特に注目されているのが、「英会話学校Berlitz」と共同で行う英会話の授業です。中学校全学年で、Berlitzによる英会話授業を週一回実施。聞く力・話す力を向上させるのはもちろんですが、『なぜそう思うのか』といった自分の考えを英語で伝えることができるように、会話や発音を重視して授業を行っています。

千葉明徳_ネイティブ教員の英会話授業
ネイティブ教員の英会話授業

「LとRの発音・聞き取りは日本人にとっては本当に難しく、これまでの授業ではなかなか身につけることができませんでした。それを細かく丁寧に指導してくれるので、生徒たちのスピーキング力は確実に向上しています」と山田先生。

英語の授業は、Berlitzの英会話の他に週5時間確保されていますが、ゼロベースで英語を学び始める中学1年生が、英語に苦手意識を持たずに「英語好き」になるように、英語の担当教員たちは様々な手法を講じて授業に取り組んでいます。

1年次は単語テストで語彙力を高め、それと並行して徹底的に音読(シャドーイング)を行います。授業を始める前に英語の歌を流し、興味を持たせることも工夫の一つです。こうして英語にしっかり触れていると「英語が読める」「英語を話せる」と自信が付き、「英語が好きだ、もっと学びたい」という気持ちが生まれるのです。

現在、同校に在籍するネイティブ教員は2名。在日15年以上で日本語がペラペラのベテラン教師もいますが、彼らはあえて、校内では日本語を話しません。そんな教員にも同校の生徒たちは、気軽に英語で質問し、会話をします。つまり「英語は楽しい」という気持ちが英会話へのハードルを下げ、コミュニケーションを取れる環境を生み出しているのです。

千葉明徳_英語でのディスカッション

中1、2年で「英語が好きになる素地」を作り、3年次以降は英作文とライティングを重視した「表現の育成」に力を注ぐのが千葉明徳流。なかでもオリジナルの寸劇を英語で演じる「スキットコンテスト」は具体的な表現力を高める良い機会となっています。

高2からは、和訳や文法などの受験に特化した内容にも取り組みますが、同校の生徒たちは、高1までに長文が読める、内容が大まかに理解できるという状態に仕上がっているため、スムーズに受験勉強に移行できるそうです。この英語力が、同校の生徒たちを躍進へと導いた、原動力の一つとなっていることは間違いないようです。

しかし、英語力の獲得だけでは未来に羽ばたくグローバル人材になることはできません。千葉明徳の生徒たちの能力を強力に後押ししているのが次に紹介するプレゼンテーション教育なのです。

他者と協働することで、実践的なプレゼン力が獲得できる!

「プレゼン力の育成は、我が校が特に力を入れてきた教育の一つです。本校では1年次から朝の1分間スピーチを実施していますが、「話すことが思い浮かばない」「1分は長すぎる」と最初は戸惑っていた生徒たちも、回を重ねるごとに、原稿にも目を通さず、時間も計らず、ジャスト1分で自分の思いを表現できるまでに成長しています」と山田先生。

同校では普段の授業内でもプレゼンを行いますが、文化祭では1年と2年が少人数のグループを作り、研究したテーマをプレゼンする「共同研究発表」も慣例となっています。

千葉明徳_課題研究論文発表会
課題研究論文発表会

「プレゼンというと自分の主張を発表すると思われがちですが、他の生徒の話をしっかり聞いて、協働することもこのプログラムの狙い」と話す山田先生。
先輩と後輩とが合同で行うことで、協力し合いながら学ぶ姿勢を知り、また自分の考えだけではなく別の意見も取り入れることで、他者の気持ちを考慮することを学ぶのです。
このプレゼンも、全員が主体性を持って取り組めるように、グループの代表者が発表するのではなく、生徒一人ひとりが発表する機会を与えられています。

3年の研究発表には質疑応答の時間も設けられているので、自分のプレゼンがきちんと伝わったか、さらに考察すべき点はないかと知ることができ、年度末の「課題研究発表」にフィードバックすることができます。

「高校の先輩が、後輩の発表を自主的に見に来て鋭い質問を飛ばす、そんな交流もあるんですよ」と山田先生が話すように、学年間の風通しが良いのも千葉明徳の特徴と言えるでしょう。他者の意見を理解し、自分の考えをまとめて発表するという一連の流れを、日本語でも英語でもできるように、同校の生徒たちは日々の鍛錬を重ねているのです。

千葉明徳_普段の授業でも発表の場は多い!
普段の授業でも発表の場は多い!

昨年は千葉明徳中高一貫1期生が大学に進学しましたが、そんな彼らから「授業やゼミで発表する際、他校出身の学生たちが四苦八苦している中、自分たちは何の違和感もなく、自らの考えをまとめて、発表できた」といった声が寄せられたと山田先生。

これも千葉明徳で受けたプレゼンテーション教育の成果と言えるでしょう。この能力が、大学入試や大学生活はもちろんのこと、これからのグローバル社会で生き抜くための礎となるのです。 そして9月の明実祭で中間発表を行い、3月にはパワーポイントを駆使して最終発表を行います。論文は全員分が冊子にまとめられますが、生徒たちはその活動を通して、論理的思考力や情報編集能力、表現力やコミュニケーション能力といった教科を横断した力を養うのです。

課題研究論文
千葉明徳_課題研究論文
課題研究論文

千葉明徳が日頃から大切にしているのが「まとめて・書いて・発表する」ことですが、中でも中3で取り組む「課題研究論文」はその集大成。授業は6〜7名ほどのゼミ形式。生徒たちはジャンルにとらわれない様々なテーマのグループに分かれ、多角的な視点を得ながら、研究を重ねます。

大学入試改革も視野に入れた千葉明徳のカリキュラム

2020年から始まる「大学入試改革」では、これまでの知識偏重型の入試から、『学力の3要素』(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)を問う問題にシフトされます。千葉明徳は、この動きに一早く対応し、新入試を見据えたカリキュラムの構築やプレテストへの参加など、その準備を着々と進めています。

「『学力の3要素』のうちの1つ、『知識・技能』という学力の土台となる部分については、従来通り授業で定着させていきます」と山田先生。

では、「2.思考力・判断力・表現力」、「3.主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」はどのように身につけていくのか。その例として挙げられたのがアクティブラーニング、そしてiPadを活用したICT教育です。

千葉明徳_iPadは明徳生たちにとっての必須アイテム!
iPadは明徳生たちにとっての必須アイテム!

同校では生徒一人につき一台の iPad を支給し 授業を進めています。利用しているアプリケーションの一つが授業支援のために開発された「ロイロノート」です。板書の内容が生徒のiPadに送られ、そこに生徒が記入すると、その内容が電子黒板に投影される仕組みとなっています。

「今までの授業では、積極的な生徒ばかりが発言し、他の生徒と対話しようとすると、教師が一方的に指名をして答えさせるしかありませんでした。しかし、iPadを使用するようになってからは、生徒たちの回答が自動的に表示されるため、答えを瞬時に共有することができます」(山田先生)

教師も生徒全員の考えを把握しやすく、生徒たちも他の子の意見を見て刺激を受ける、つまり『学力の3要素』の2,3を網羅した対話型の授業が実現するのです。

「前述の英語教育とプレゼンテーション教育、さらにiPadを活用したICT教育により、『学力の3要素』を会得することで、大きな成果をあげるはず」と山田先生をはじめとした教師陣も大きな期待を寄せています。

さらに、ボストン語学研修(3・4年次)、ブリティッシュヒルズ語学研修(4年次)、セブ島語学研修(4年次)、ハワイ研修旅行&学校交流(5年次)などに参加することで外国文化への見聞を深めれば、異なる文化を持つ外国人の「バックグラウンド」への理解につながります。

そのような教育を受けた生徒たちは、大学入試改革に対応できることはもちろん、異なる文化を理解し尊重しながら議論を交わし、協働して物事を成し遂げる、真のグローバル人材へと育つはずです。

千葉明徳_ボストン語学研修

ボストン語学研修

千葉明徳_ハワイ研修旅行

ハワイ研修旅行では地元の学生たちに
日本の伝統文化を紹介します。

土と生命(いのち)の学習
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中1・2で取り組む「土と生命の学習」は学年間や地域との「つながり」を重視する同校オリジナルのプログラム。他者との関係性、社会との関係性、地域との関係性を認識することで「つながり」や「関わり」を尊重し、すべてのものに感謝できる心を育みます。2年生は研究と並行しながら1年生のアドバイザー役を担い、校内にある「田んぼ」で稲作を行います。稲作を通じて生徒たちが学ぶのは、イネの成長だけでなく周囲の環境や動植物などを含めた生物学的視点。さらに稲作の歴史や流通、米を取り巻く世界の状況なども学びます。収穫後は家庭科の時間に調理し、美味しくいただいているそうです。 千葉明徳のプログラムには、生徒たちが自分で動きたくなるような仕掛けが随所に施されています。

千葉明徳が目指す理想の人物像とは!?

千葉明徳_中3で実施される京都・奈良研修旅行
中3で実施される京都・奈良研修旅行

千葉明徳中学校の6年間の教育によって育てたい人物像、それは「行動する哲人」です。
この言葉がなにを表しているのか、それは「社会人となったときに自分の意志・考え方に立って、たくましく人生を切り拓いていける大人」です。

同校では「行動する哲人」になるための一助として、「自分とは何か?」「なぜ学ぶのか?」「どう生きていくべきなのか?」という三つの哲学的な問いに対する授業を展開します。

千葉明徳_10月に実施される体育祭
10月に実施される体育祭

「自分とは何かと考えることで、自分に明徳(人間誰しもが生まれながらにして持っている徳性・可能性)があることを理解します。自分は何を持っていて、なぜ学ぶのか、自分の徳を輝かせるにためにはどうしたらよいのか。それらの問いから、自分の一生をどう生き抜くかを考えて欲しいのです」(山田先生)

『どう生きていくのか』という問いは、一見キャリア教育のようにも思えますが、同校の教師陣は、さらに先を見据えて、この質問を投げかけているのです。
「昔のように、偏差値の高い大学に入って、良い会社に入れば一生安泰という時代はすでに終わりました。社会人になった生徒たちが挫折を感じた時、その先どのように生きていくのか。一度でも真剣に突き詰めて考えた経験があれば、それを思い出してきちんと生きていけるはずです。そういう意味でどう生きるかを熟慮したという経験を持ってもらいたいと思っています」(山田先生)

自分を識(し)る学習

「自分とは何か?」「なぜ学ぶのか?」「どう生きていくべきなのか?」という質問を1年間かけて深く考え、発表し、自分なりの考えをまとめます。千葉明徳中学校では25年間続けている授業です。

授業の中で、つぼの中に岩と石、砂をどのような順で詰めるか=「ビッグロック」という逸話を紹介して、自分の人生において重要なものは何かを考え抜く時間を持ちます。

その答えは生徒一人一人の物事のとらえ方、生い立ちによって違います。他者の考えを聞くことで刺激を受け、自らの考えを広げていくことができる、総合学習の時間です。

少数精鋭で高め合いながら学校生活を送る

千葉明徳_チアリーディング部
チアリーディング部

今年度、同校は78名の新入生を迎えました。その内訳は一般受験が51名、適性検査型入試が15名、ルーブリック評価型入試(評価基準を教えて行うプレゼンテーション・ディスカッション入試)が12名。さまざまタイプの生徒たちが入学してくれたと山田先生も目を細めます。

「ルーブリック評価型テストで入学した生徒は、基礎的な学力がないのではないかと心配されることもあります。しかし、実際に受験生のプレゼンを見ていると、基礎的な土台がしっかりしていると実感しました。小学校時代に、徹底的に何かに打ち込めるような集中力や気持ちを持つお子さんには、学力以外の魅力もたくさんある、当然、今後の"伸びしろ"にも期待しています」(山田先生)

千葉明徳_剣道部
剣道部

生徒一人一人の様子や意志を、教員がきちんと把握し的確に指導してくれることが、入学人数を厳選する小規模校ならではの強みと言えます。この利点を最大限に活かし、同校の教員たちは、入学してきた生徒たちの"伸びしろ"をじっくりと見極め、実力を伸ばしてくれるのです。

また、小規模校には、同級生に限らず、先輩後輩との関係が密になるという特徴があります。「今年度入学した78名の生徒は、基礎的な学力も、集団として積極性も抜群です。彼らが2年生となり、来年度入学する後輩たちを刺激して共に向上してくれるのではないかと、今から期待しています」と山田先生。

千葉明徳で6年間を過ごした生徒たちが、「行動する哲人」として、いつ、いかなる時代でも、幸せをつかみながら活躍を続ける。山田先生の熱い言葉からは、その未来像が容易に想像できるのです。

最寄駅から学校の敷地までは徒歩1分!

最寄は京成線「学園前」駅。「京成千葉」駅から10分のところにあります。特に生徒たちが一番多く登校する7時21分着の電車は、「京成本八幡」駅や「京成西船」駅からの直通運転。都営新宿線や総武線、東京メトロ東西線からのアクセスも抜群です。下り電車でゆったりと通えるのも魅力の一つ。読書や勉強、友だちとのコミュニケーションetc、生徒たちは有意義な通学時間を過ごしています。

千葉明徳_アクセス

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