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学校特集

武蔵野女子学院中学校・高等学校

長期留学からリケジョまで!個性を伸ばすMJ流中高一貫教育!
2017年度より新コースが進化!長期留学からリケジョまで、生徒の個性を伸ばすMJ流中高一貫教育!
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緑あふれたキャンパスと
澄みきった空気がMJの自慢

都会にありながら、正門から教室まで徒歩5分かかるという広大なキャンパス。10万㎡を有する校内にはケヤキや桜をはじめとした木々が1万本以上植樹され、四季折々の景観を堪能できるこの場所は、まさに「都会のオアシス」です。校内に足を踏み入れると在校生からは「こんにちは!」のあいさつが。自然体で発せられるこのことばには、心を和ませる不思議な力があります。
恵まれた環境のもと、近年併設大(武蔵野大学)以外の難関大学に多数の合格者を輩出し、注目を集める武蔵野女子学院中学校・高等学校(通称MJ)。開校当初から行われてきた仏教による「こころの教育」と生徒の希望進路を実現するためのサポート体制、さらにはネイティブスピーカーによる実践英語の強化や短期・長期海外留学制度など、時代のニーズに答えた独自の教育システムで大きな注目を集める女子中高一貫校です。
2017年度より『薬学理系コース』を『理系医療コース』、『選抜文系コース』を『文系創造コース』と名称を改めます。従来の『総合進学コース』『国際交流コース』を含めた4つのコース制で生徒の多様な進路を実現すべく、更に充実したカリキュラムを構築します。大幅に進化するMJの中高一貫教育について、校長の木谷道明先生、副校長の大坂泰雅先生、入試広報部長の門間光昭先生にお話を伺いました。

心の問題、「いかに生きるか」を知って巣立ちをさせたい。MJの「こころを育む」人間教育

武蔵野女子学院_校長_木谷道明先生
校長 木谷道明先生

仏教の教えを中心とした女子教育を理想に掲げ、武蔵野女学院が築地本願寺内に創設されたのが1924年。以来、その時代に即した様々な改革を重ねながらも、現在の武蔵野の地で生徒の豊かな心を育む教育を実践してきました。
「本学院は、仏教精神に基づいた『豊かな心』を持った女性の育成を教育理念に掲げていますが、決して信徒や門徒を育成しているわけではないことを、まず理解していただきたいと思います。週1回の宗教の授業や年6回の宗教儀式なども、思春期を迎え人格が形成される多感なこの時期こそ、清らかな仏教の教えを体感することで、社会に貢献できる責任感のある女性に育ってほしいという願いから取り組んでいます。
本校の朝は授業前に行う『朝拝』からスタートします。また、毎時間の授業が始まる前に『黙念』を行います。これは心を落ち着かせて集中力を高めるためです。そして週に1時間は『生きることの意味』を自分に問うために宗教の授業を行っています。単に宗教史や宗教論を学ぶのではなく『いかに生きるか』を考える契機にしてほしいと思っています。そのほかにも宗教儀式の際に、様々な方を招いて講話を聴く機会があります。ただ聴くだけで終わらせるのではなく、メモを取りレポートを作成し提出します。これら一つ一つの経験の積み重ねが生徒の糧となり、それぞれの将来へとつながると考えています」

武蔵野女子学院_授業_基礎学力
基礎学力の育成を重視するのがMJ流

実際、宗教と聞くと最初は「難しそうだな」と思う生徒たちが多いとか。しかし、自分と向き合い、親鸞聖人やお釈迦様の人生訓、さらには世界の様々な宗教を学ぶことで、生徒たちは「心を育む」きっかけをつかみ、国際的な感覚や礼儀作法を自然と身に付けて行くそうです。なるほど、生徒たちの心地よい「あいさつ」も日々の朝拝の賜物かもしれません。「宗教の授業」はMJ生たちにとっての大切な心の指針となっているようです。

「六つの徳目」が生徒たちを支える人生の土台となる

武蔵野女子学院_像

MJは人格形成のための『六つの徳目』実践しています。本校では学力を磨くだけではなく、人としての心を磨くことを大切にしています。
『布施』人の痛みがわかる「優しい心の育成」。
『知恵』正しい思考、判断力の育成。
『精進』集中力の育成。
『忍辱』まじめに生きる。姿勢の確立。
『持戒』自制心の確立。
『禅定』規則、マナーを自発的に守る心の育成。
本校では6年間かけてこの『六つの徳目』を育み、「明るい知性と豊かな情操」とを兼ね備えた「聡明にして実行力のある近代的女性」として社会に巣立っていってほしいと願っています」

充実したコース制が2017年度にさらに進化。「夢を目標に変える」発展を続けるMJの教育とは

中学は「総合進学コース」と「選抜進学コース」

武蔵野女子学院_授業_基礎学力
2017年度より開始する新コース

2015年度より中学、高校それぞれに新コースを設置した同校。上の図を見てわかるように、中学では「総合進学コース」「選抜進学コース」、高校では4コースに分岐する形態となっています。基本的なコース体系と中学校での学びについてお伺いしました。「まず、コース体系についてですが、生徒の希望する進路は年々多様化しています。コース体系を整え目標をより明確にすることで、幅広い進路の選択を可能にします。中学では『総合進学コース』と『選抜進学コース』を設け、高校でのコース選択を見据え確かな基礎学力の定着を目指します。」
中学の『総合進学コース』は高校で『総合進学コース』と『国際交流コース』へ接続します。中1・2では基礎固め、中3からは応用力の育成を中心にカリキュラムを組んでいます。ネイティブ教員による英語や知力の土台となる国語といった主要科目を中心にクラブ活動にも取り組むなどバランスよく学習していくのが特徴です。」

高校では4つのコースに分かれます

武蔵野女子学院_副校長_大坂泰雅先生
副校長 大坂泰雅先生

中学では普段の授業に遅れがちな生徒のために指名制のサポートを実施。さらに長期休暇には希望制で講習も実施しており、充実のサポート体制が整っています。「『選抜進学コース』は『国際交流コース』・『文系創造コース』・『理系医療コース』へ接続するコースです。特に中3の1年間は高校での発展的な学習に備えるための重要な準備期間と位置づけています。また『総合進学コース』の生徒が高校にあがる際に、一定の基準を満たせば『文系創造コース』や『理系医療コース』への進学が可能となる予定です。」豊富な授業数と高校でのハイレベルな学習を見据えた中学での土台作りに見られるように、中高一貫校ならではのメリットを存分に活かしたコース体系はMJの教育の大きな柱となるでしょう。

1年間の留学が必修!実績と経験に裏づけされた国際交流コースの魅力

高2の夏から1年間にも及ぶ長期の海外留学

武蔵野女子学院_留学実績
様々な国や地域を網羅するMJの留学実績。

2015年度より新たに『国際交流コース』が設置されました。以前から定評のある英語教育に加え、数多くの留学実績を誇る同校ですが、驚くべきは1年間の長期留学が必修カリキュラムということ。コース化に至った背景や安心のサポートシステム、そしてMJならではの国際交流について伺いました。
「本校では、以前より30ヶ国以上の国々に延べ200名以上の生徒を長期留学に送り込んだ実績と経験があります。これまで継続して行ってきた国際理解教育が、満を持して国際交流コースという形で生まれ変わりました。最大の特徴は、高2の夏から1年間にも及ぶ長期留学です。この長期留学に関しましては、現地校での学習に対して36単位を認定することにより、他のコースの生徒と同様、3年間で卒業することができます。また、協定校の充実にも力を入れています。今年は4カ国(アメリカ・カナダ・オーストラリア・ニュージーランド)37校とさらに増加し、様々な生徒のニーズに対応しています。

「日本人」としてのアイデンティティーを確立

武蔵野女子学院_留学生

MJが国際交流を実践するにあたって、最も大事にしていることがあります。それは『日本人』としての誇りを持ち、『日本人』としてのアイデンティティーを確立することです。留学先で異文化と交流する機会は多々ありますが、そのなかで日本の伝統や文化や習慣をしっかり表現してもらいたいと思っています。それには、準備期間である高1までに『日本』について徹底的に学ぶことが重要です。そして、これまでにも数多くの生徒が海外で学んできましたが、皆にいえることは語学力だけでなく人間力も大きくなって帰ってくるということです。これこそが長期留学でのかけがえのない大きな経験となるのです。」

長期留学生の多様な進学実績

武蔵野女子学院_留学生_進学先
長期留学生の主な進学先。

長期留学生の進学先は多様でその実績も目を見張るものがあります。「上智大学への指定校推薦の4枠やアメリカのモンタナ州立大学への推薦枠を設けるなど、幅広い進路に対応しています。長期留学で飛躍的に向上した語学力を活かして、TOEICやGTECなどのスコアを取得するなど『国際交流コース』の特徴を最大限に活用した進路指導に取り組んでいます。

武蔵野女子学院_留学生_進学先

そのほかにもMJの国際理解教育プログラムは充実していて、中2に2泊3日で行われる国内研修旅行や中3の海外研修旅行、また国際交流コース以外の生徒に3週間のオーストラリア短期留学(※希望者のみ)が用意されているなど、早い段階から世界に目を向けた取り組みを積極的に行っています。長年の経験に裏付けされた長期留学のサポート体制も万全に整っているMJの「国際交流コース」は注目です。

難関文系学部・学科への進学を目指す「文系創造コース」。理系・医療系学部への進学率が30%を超えるMJの「理系医療コース」

生徒の希望する細かな進路に対応できる理系医療コース

武蔵野女子学院_理系医療コース
高1から設置されている理系医療コースでは
あらゆる理系分野でのスペシャリストを目指す。

2017年度より「選抜文系コース」を「文系創造コース」、「薬学理系コース」を「理系医療コース」へと名称を変更し、更なる進化を目指します。その経緯と学習内容についてお伺いしました。
「武蔵野大学の薬学部の創設をきっかけに、21世紀の科学は生命科学の時代と捉え、女性がこの分野にも果敢に挑戦してほしいと13年前に『薬学理系コース』を設置しました。以来「リケジョ」の夢を叶えるべく、充実した設備と徹底した指導に取り組み、毎年医歯薬看護系大学へ多数の合格者を輩出してきました。その成果もあり、近年では理系・医療系大学への進学率が30%を超えるようになりました。ただ、一口に理系と言っても目指す学部・学科によって学習する分野は大きく異なります。例えば、看護学部では文系の要素を多く求められます。こうした状況に対応すべく、高2の授業から選択科目を増やし、生徒の希望する細かな進路に対応できるカリキュラムを用意します。同校では特に医療系を目指す生徒が多いこともあり『理系医療コース』と名称を改め、更なるステップアップを図ります。また武蔵野大学薬学部、看護学部へは一定の基準があれば内部進学できる制度があります。幅広い選択ができるなかで、生徒たちには理系のスペシャリストを目指してほしいと思います。

幅広い進路を実現するMJのコース体系

武蔵野女子学院_進学実績
学部別の合格実績。クリックすると画像が大きく表示されます。

『文系創造』コースは、将来を自らクリエイティブすることを主眼に置きます。元来、教育系の学部・学科への進学が多かったのですが、最近では経済、法学系を希望する生徒が増加してきました。『理系医療コース』同様、選択科目を多く組み込むことでより深く広い進路を実現できると考えています。
そして、『総合進学コース』は一般、推薦・AO入試や武蔵野大学への内部進学などフレキシブルに対応できます。勉強はもちろんですが、部活や生徒会、学校行事を全力で楽しみたいという生徒にぜひ入学してもらいたいと思っています。」

生徒とひとり一人の夢を実現する。学部・学科実績を重視した手厚い進路指導

年々評価が高まる武蔵野大学!看護師の国家試験合格率は首都圏で1位!

武蔵野女子学院_有明キャンパス
武蔵野大学 有明キャンパス

2004年の薬学部、2006年の看護学部、2012年の経営学科をはじめ、2015年に工学部、2016年にはグローバル学部が新設されるなど、9学部16学科と総合大学への道を歩み始めた武蔵野大学。2015年には薬剤師国家試験の合格率が首都圏で3位、看護師の国家試験の合格率は1位と毎年上位にランキングされるなど、社会的評価は年々高まっています。
MJでは一定の成績を修めていれば、この武蔵野大学へ内部進学できる制度がありますが、近年この制度を活用して他の難関大学に果敢にチャレンジする生徒が急増しています。
「ここ数年、現役での大学進学率は90%を超えています。国公立では東京農工大学や首都大学東京、東京学芸大学、防衛医科大学、私立では早稲田大学、慶応大学を始め、上智大学や東京理科大学、東京慈恵会医科大学、昭和大学、東京薬科大学、明治薬科大学、昭和薬科大学、津田塾大学、東京女子大学、G-MARCHなどにも合格者を輩出しています。」

教職員のすべてが進路についての良き相談役に

武蔵野女子学院_体育祭
樹華祭(体育祭)で高3生が演じる
「荒城の月・幻想」

また希望進路実現の要となる進路指導は中1の入学直後からスタート。中1では「進路学習」の時間を設け、自らの生き方を模索するための授業を行います。中2・3でも進路指導室から学年全体へ話す機会を設け、生徒一人ひとりの夢を、全校をあげてアシストしています。高1からは、卒業後の進路を見据えてガイダンスが本格化。『進路適性検査』や『個人面談』にも取り組み、本格的な進路計画を構築します。
「進路指導の基本は、あくまで生徒一人ひとりの未来に対する希望を尊重することです。夢への架け橋となるのが、進路指導部の役目ですが、本校ではクラス担任はもちろんのこと、教職員のすべてが進路についての良き相談役となれるよう日々努力を重ねています。大学合格実績を伸ばすことも大事ですが、それ以上に生徒の希望の進路を実現する『学部学科実績』を重視した進路指導に取り組んでいます。また、生徒には将来、人生の中で岐路に立ったときや壁にぶつかったときなど、ふとした瞬間にMJで学んだこと、すなわち他人を思いやる気持ちや感謝の気持ちを思い返して行動できる人間に育ってほしいと思っています。」
自らの目標を早い時期から明確にし、そのためにふさわしい進路を教師が一丸となってサポートする進路指導と緻密かつ多様なカリキュラムで希望の進路を実現する同校ですが、その根底にあるのは他者を思いやり感謝の心を育む「こころの教育」を非常に大切にしていると感じます。急速に変化している社会や環境の中で、自分自身を見つめその力を最大限に発揮できる生徒の育成に取り組み、成果を挙げているMJ。これこそが豊かな人間力を養う同校の「私学の魂」といえるでしょう。

仏教精神による女子教育
武蔵野女子学院_学祖_高楠順次郎
学祖 高楠順次郎 博士

学校法人武蔵野女子学院は、仏教主義による女子教育を理想に掲げ、1924年(大正13年)に学祖高楠順次郎博士により創設された90年以上の伝統を持つ学校です。当初は、東京・築地の本願寺内にありましたが、1929年に武蔵野の地に移り、現在に至っています。学祖の仏教精神による女子教育は当初、女子大学を志向したものでしたが、諸般の事情からまず中等教育の女子教育機関を設け、段階を経て現在の総合的な教育機関へと発展した歴史を持っています。 2014年度には学院創立90周年を迎え、中学、高校、大学、幼稚園、大学院と規模を拡大し、豊かな人間性を育む特色ある総合学院を目指しています。

創立者

高楠順次郎博士1866(慶応2)~1945(昭和20) 国際的仏教学者。 「仏教主義による女子教育」を理想にあげ 武蔵野女子学院を設立。 女子教育の必要性と女性の社会進出を肯定的に考えた先覚者でもある。 1944年 文化勲章受章。

教育精神

浄土真宗本願寺派。「知・情・意」兼備の人間形成を目指す。 知的で相手の立場を考える思いやりの心を常に考える女性を育成する。 学祖の理想は、知、情、意兼備の全人格的で、仏教的な愛に根ざす家族主義的な教育でした。この思想は時代を越えて受け継がれ、現在も理想として掲げられています。

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