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学校特集

東京女子学園中学校高等学校

授業が楽しいから勉強が、学校が好き!
自分に自信をつけて、社会で羽ばたける女性を育成!

都営浅草線・三田線「三田駅」のA9番出口から徒歩2分という、抜群の好アクセスを誇る東京女子学園。 2017年入試では、これまで国・算の2科目で実施していた「第1回B入試」(2月1日午後)を、社・理を加えた4科目のうちの2科目を選べるようになります。またこれまでの2科目入試「第2回」(2月2日午後)が、国もしくは算のいずれか1科目で勝負できるという変更が発表されました。さらに、これまでも行われていた「第1回E」(2月1日午前)の英語入試は、今年までは国・算も合わせて行われていましたが、来年度からは英語のみとすることが決定。その上、筆記とスピーキングを選択する形式でしたが、リスニングとスピーキングでの実施という、英語に強い同校らしく、より実戦的な英語力を求める内容に変わります。 これらの変更に対する思いも見えてくる、東京女子学園らしさがあふれる教育実践について、校長補佐で広報室室長の辰巳順子先生に伺いました。

アクティブラーニングを通して、学びの楽しさを実体験する

東京女子学園_授業

東京女子学園は、1903年の開校時より、「教養と行動力を兼ね備えた女性(ひと)の育成」を建学の精神とし、多くの有為な人材を輩出してきた歴史を持つ女子伝統校です。 「教育とは、学校と社会を結びつける架け橋となるものです。本校の建学の精神でいう"行動力"というのはつまり"社会で活躍できる力を身につける"ことです。社会で求められる力というのは、実際には人間として必要な力のことだと思うのです。そのために、本校ではアクティブラーニング(以下AL)やプレゼンテーションなどを授業や行事に豊富に盛り込んでいます。それらを通じて、社会で役に立てる力をしっかりと中高で身につけることが本校の目標です」と辰巳先生は言います。

すべての教科でAL型の授業を取り入れています。辰巳先生が実践例を教えてくれました。 「ALを通して、答えのない問題にも果敢に取り組む姿勢を養っています。例えば国語では、『坊ちゃん』を読み、その後どうなったかをグループで意見交換を行いながら考え、発表します。国語科の教員は、生徒がしっかりと読み込んで考えたか否かは、個々の解答を見ればわかります。 社会科で生徒たちからも評判の良いのは『あなたならどこに安土城を築くか?』です。自分が織田信長になったつもりで、地図を見て地形や都への経路などを確認し、戦国時代の勢力図を見極めた上ですべてを判断しながら、自分ならばどこに城を築こうかを考え、その理由を語れるようにします」

そのほか、数学では「ビュフォンの針」を確率の実験として行います。多数の平行線を引き、そこに針を落した場合、いずれかの線と針が交差する確率はどのようになるかという問題ですが、それぞれが考えの根拠や理由も考えます。「実験すると何回やってもほぼ同じ本数となることに、生徒たちは驚愕します」 ここで確率の面白さや、数学の美しさに触れ、たくさんの意見や考え方に感心し、実験の大切さを体感する機会となっています。 理科では、脳は五感のうちのどこに支配されているのか、それぞれの考えをぶつけ合います。様々な意見が出されますが、おおよそは視覚ではないかという考えが一番多いのだとか。グループごとに話し合ったのち、豚の眼球の解剖を行い、構造を観察していきます。 「最初は『気持ち悪い』と言っていた生徒たちも、解剖していくうちに、水晶体の美しさに心を奪われます。本物に触れたり、心を震わすこうした授業から、数学や理科への興味を持つ生徒が増えるのだと思います」

英語では、例えば「20年後の社会はどうなっているか」を話し合います。その上で、自分たちに何ができるか、何がしたいかを考えるきっかけにもなっています。 この授業は英語の時間だけでなく、キャリア学習の時間とコラボした授業として実施されています。

東京女子学園_授業

これらの学習は、きちんと知識を定着させる講義型の授業と効果的に組み合わされながら、グループワークでの話し合いの後、実験や観察など、レポートを書いたり発表するという流れで実施されています。 すべて東京女子学園オリジナルのルーブリックに基づいて評価されており、生徒たちは自分が進めている学びを実感しながら取り組めるので、学習内容がきちんと定着していくのです。

伝統的に英語に強い理由は、「英語は楽しい!」から。6年間学んでいくことで、反射的に話せるようになる

グローバル化やICT化など、社会構造や雇用環境が大きく変化している現代社会、同校で大切にしているのは「地球思考」(グローバルシンキング)という考え方です。 これは「地球市民」として、経済や文化、政治、環境問題などを地球規模で考えられる素養をつけることです。そのために、興味と視野を広げながら、グローバル社会を生き抜いていけるような思考力と英語力を身につけていきます。

英語教育に定評がある同校ですが、その大きな立役者は週に一度、中高6年間を通して行われる「ワールド・スタディー」です。学校オリジナルの教科書を使用して、世界のこと、日本のことを英語で学びます。ネイティブの先生とのティーム・ティーチングの授業です。 「生徒の一人ひとりがきちんと自分の意見をどんどん言えるようにすることがこの授業の大きな目標です。オリジナルテキストは、希望者対象で37年間に渡り実施されている海外研修でも役に立つよう、日常英会話だけでなく、トピック英会話をすべて入れています。世界の環境問題やボランティア、日本の文化など、様々な話題を取り扱います」

東京女子学園_教材

この授業は、中学生ではiPadなどを使いゲームやインタビューを豊富に取り入れていて、まずは「英語は楽しいもの!」という実感を大切にしています。だから東京女子学園の生徒たちは英語が大好き。高校生は調べ学習やプレゼン、ディベートをしたり、ディスカッションなどを英語でできる実力を培います。

英語の授業は毎日行われますが、生徒たちが楽しみにしているのが授業の最後に行われる「ワードサーチ」です。その日の新出単語をゲーム感覚で探します。eやiなどフェイクも入りながら、3つの難易度に分けて行われます。レベルCまで到達するとシールをもらえるので、俄然やる気が出ます。

宿題として出される「ワードビンゴ」は、中学3年間のすべての英語の授業の始めに行われ、縦・横・斜めにそろうと、シールがもらえます。出題されるのは40語あり、毎日取り組んでいくことでしっかりと単語を身につけることができます。 「クイズのようなゲーム感覚で、生徒は夢中になってやっています。同じ単語が何度も出てくるので、3年間で1500語を確実に覚えられます。高2までに英検2級、TOEICスコア600点を目指していますが、これらの取り組みによりきちんと受かるシステムができています。 本校の英語は、ディスカッションなどを多く取り入れ、アクティブな授業となっていますが、それを行っていくことが、社会につながる力を養成しているのだと思います」と辰巳先生が教えてくれました。

辰巳先生によると、英語は積み重ね学習で、積み重ねていけば誰でもできるものなのだそう。 「本校の生徒たちは、1年間で段ボールがいっぱいになるくらいのプリントにコツコツと取り組んでいます。なぜこれができるかというと、『すでに身についていてできる』から、苦にならず取り組むことができるのです」と言います。 できるようにしてから、プリントを配る。重なっている単語なども多いので、積み重ねて楽しみながら学んでいくことができるのです。 実力と自信をつけながら邁進していくのが、東京女子学園の英語教育なのです。

希望制の海外研修は3種類!目的に応じて選べるのがうれしい

東京女子学園_留学

「本校の英語は、4技能の総合的な力を大切に育んでいますが、その力をつけた上で希望制の海外研修でもっと伸ばそうと取り組んでいます」

中3から高2まで参加できるのはセブ島の英語研修です。春休みの2週間、毎日9時間をマンツーマンでじっくりと実力を養います。

37年目を迎えたアメリカへの研修は、高1の夏休みの3週間、一人が1軒のお宅にホームステイします。 午前中は教会で英語の授業を受けますが、それがスーパーマーケットに行って値段を調べたり、郵便局で手紙を出したり、楽しみながら行える授業がメインになっています。 午後はピザ屋さんへ行ったり、アイススケートやボーリング、テニスをしたり、シアトルマリナーズの試合を観たり、アクティビティが中心で「夢のような楽しい3週間」(辰巳先生)なんだとか。

単に楽しいだけでなく、現地の高校生と行動を共にして、すべて英語でコミュニケーションを図るので、英語力が楽しみながらつくこと間違いなしです。辰巳先生は、 「例えば転びそうになると、『oops!』と自然と出てしまうようです。生徒の適応力に感心します」と笑顔で教えてくれました。

東京女子学園_留学

高1・2対象に行われているのがオーストラリア・アデレードでの3か月留学です。 「アデレードの名門校に1校5〜6人で分かれて行きます。今年は14名が参加し、3校にお世話になります。 これは楽しいだけでなく、最初の頃は何を言っているのかわからなかったり、辛いこともあるようです。しかしそれを乗り越えて、英語力だけでなく、精神的な自立や自主性がしっかりと養われて帰ってきます。 オーストラリアに行って帰ってきた生徒たちは、多くがきちんと進学希望を叶えています。将来に向けて、積極的に自分は何をやりたいという目標を明確に持っていて邁進しています」

またこれら海外研修で役に立つのが、やはり先にも触れた「ワールド・スタディー」やオリジナルアプリ「ホームステイ英会話」です。 文化の異なる海外生活では日本では考えられないようなトラブルが、次々と生徒たちを襲います。 「例えば、アメリカの家庭の部屋にはゴミ箱はありません。洗濯物を部屋に干してはなりません。かつ、洗濯は週に1回しかしません。普段と異なる環境の中でどう過ごすのか。ホストファミリーとの接し方もゲーム感覚で身につけられるアプリなので、絶対に役に立ちます」 例えば、飛行機で何時間かかったか、どれくらい揺れたか、機内食はどうだったか、日本の天気や普段の自分たちの様子など、会話のきっかけになるような例文がたくさん記載されているので、沈黙知らずです。 「自分で会話のイニシアチブを取ることで、会話を続けることができます。慣れるまでは、こちらからどんどん話しかければホストファミリーも喜んでくれます。そのうちに、いろいろな話ができるようになってきます。 卒業しても、このテキストはみんな肌身離さずというくらい、大切にしているそうです。この間なんて、『お母さんが海外に持って行っちゃった』という生徒もいました」と、辰巳先生は愉快そうに笑いながら教えてくれました。 これまでのノウハウが詰まった教材やアプリは、様々な角度から生徒をバックアップしてくれる大きな味方なのです。

将来の自分像と対峙しあう6年間、目標が明確だから頑張れる!

東京女子学園で大事にされているのは、中高6年間の段階を経て行われる「キャリア教育」です。こちらもオリジナルのテキストがあり、ワークシート形式になっています。 自分の将来をいかによく生きるのかということだけではなくて、社会で必要な能力を身につけること。仕事と家庭の両立・ワークライフバランスについても考えた上で、仕事を選ぶ視点も得ます。

東京女子学園_キャリア教育

「中学生のこの段階では、将来何になりたいかがまだわからない生徒が多いのも現状です。自分が何が好きなのか、何に興味があるのかを常に考え続けることと、世の中のことに興味を持って自分で考えて行動に移してみることを意識づけしています。環境問題でもボランティアでも、『自分がやらなきゃと思ったことはやろう!』と言っています」

高校になると、具体的なライフプランを作成します。自分はこの職業に就きたいから、何を勉強するのかということを、クセになるほどに意識させていきます。 「女性はライフステージごとに環境が大きく変わりがちです。その時々にも自分らしく計画を立てて実行していく、先々を見通して考え、次の手を打てるような女性に育ってほしいですね」

東京女子学園_育む8つの力

東京女子学園では、社会で必要な4つの力と8つの要素を段階別に目標を設定しています。生徒たちは「自分はどの段階にいるのか」ということを、定点観測のようにチェックしていきます。

「日本の子どもたちの自己肯定感の低さが気になっています。しかし、このチェックを続けていくことで、自分にどんな力が必要なのか、得手不得手が見えてきます。自分でも気をつけてできるようになっていくので、中1では小さな円だったものが、学年を経るごとにどんどん円が大きくなっていくのが一目瞭然です」 「社会で必要となる力を自分は持っている」と、自分自身が評価することで、自信を持てます。 辰巳先生は「自己肯定感をきちんと持ち、本校を卒業する。自分の将来のキャリアビジョンに向かって、熱意を持って勉強ができるのではないでしょうか」と言います。

東京女子学園_育む8つの力

「大学3・4年になったときに、もう一度帰ってきてもらって、履歴書やエントリーシートの書き方や面接の受け方などをかなり具体的に行います。せっかく6年間、何がやりたいのかを考えながらのキャリア教育をやってきたのに、妥協した就職をしてほしくないのです。6年間『あなたは何をやりたいのか』ということに懸命に取り組んでいたことを思い出してほしいのです」と辰巳先生は話します。

「卒業生たちの引き出しには、多様な経験が詰まっています。例えば協調性を求められる会社の場合には文化祭の時の活躍ぶりを、独創性が必要な会社なら留学した時の経験を話すなど、それぞれの経験は600字ずつでまとめています。 「その会社に一番合う、自分の経験を話せばいいだけなのです。それは、中高時代から考えながら取り組んでいるから引き出せるものであって、その会社に行く日の朝に考えても付け焼き刃にすぎません」

そのキャリビジョンを実現するのが、高2・3で行われる「校内予備校」です。 「いわゆる名門と言われるような大学へ進む生徒もいますが、生徒たちが自分自身で考えて、自分のキャリアビジョンを作り、そこに向かった努力をして進路選びをしていることがうれしいのです」

東京女子学園_キャリアカレッジ

この校内予備校は、放課後教室がそのまま予備校になります。試験の時や行事の時はお休みになるので、とても効率的であり、塾などへ通う時間も省略できます。

「この講義は、大手予備校の人気ナンバーワンの先生が来てくださり、熱い授業が行われます。聞いているととても面白い授業なので引き込まれ、『これは受かる!』と感じ、自信が湧いてくるようです」

また演習には、卒業生がチューターとして活躍しています。 「精神的なフォローや共感を得ながら先輩が励ましてくれます。生徒にとって諦めない動機付けや安心材料になっているようです」

東京女子学園_キャリア

高3では、授業が終わってすぐの15時台から「校内予備校」が始められます。先にある効率について辰巳先生はこう言います。 「普通は予備校などに通うと17時頃から授業が始まり21時頃に終わりますが、学校でそのまま出来る分、講義は19時頃には終了し、21時頃まで演習にまでしっかりと取り組むことができます。 もちろん、自宅で行ってもいいのですが、チューターのいる学校で残ってやる生徒が多いのが実際のところです。みんなでパンをかじりながらやるのも、いい思い出のよう。 本校は駅に隣接していますし、周りも企業の本社ビルがあるような環境で、酔っ払いなどもいないので、これまで治安面での不安は出ていません」

あくまで勉強は学校で完結させる。家に帰ったら、ご飯を食べてお風呂に入って寝ればいい。これは、お母さんは「勉強しなさい」と言わなくて済みますし、お互いをねぎらって良好な関係性を築けるので、保護者の方にもとても好評だそうです。

「自宅では、将来何になりたいのかということを話し合ってモチベーションにつなげる時間としてほしいですね」

努力を積み重ねながら自分の成長を認められると、きっと自分が好きになったり、自信を持って日々を過ごせます。東京女子学園では、そうした輝き続けられる女性を育成しているのです。

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