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学校特集

千葉明徳中学校・高等学校2017

熱い指導ときめ細やかな眼差しで生徒の未知なる可能性を伸ばす!
英語をツールとして捉え、グローバル社会で通用する真の国際人を育成する

掲載日:2017年6月1日(木)

中学開校以来、自ら考え行動し、己の道を切り拓いていく力を持つ「行動する哲人」の育成を掲げ、「人間性の向上」と「学力の向上」に尽力してきた千葉明徳中学校・高等学校。その同校から今春、1期生たちが卒業しました。多くの卒業生たちが、国公立大学をはじめとする難関大学へ進み、その背中を見た2期生以下の在校生たちも大きな刺激を受けているようです。上げ潮ムードの千葉明徳ですが、その躍進の源は一体どこにあったのでしょうか!その原動力となった同校のグローバル教育について、中高一貫コース・コース長の土佐和也先生と グローバル教育推進委員会委員長の谷澤信司先生にお話を伺いました。

ゼロベースから始めた英語を好きになり、
得意科目として成長させる巧みな指導

千葉明徳_中高一貫コース・コース長 土佐和也先生
中高一貫コース・コース長 土佐和也先生

千葉明徳中学校・高等学校では、この春、中高一貫生の1期生が初めて大学受験に挑みました。その成果を改めて紹介すると、東京外国語大学2名、千葉大学2名、宇都宮大学1名を筆頭に、早慶上理に7名、GMARCHには17名と生徒33名がのべ94校に合格!さらに一般受験22名のうち、10名がセンター試験の英語で正答率8割以上の好成績をおさめました。
「もともと英語経験がゼロベースの生徒たちが英語に苦手意識を持たずに育ち、最終的に自分の得意科目として試験に臨むことができました」と語るのは中高一貫コース・コース長の土佐和也先生。

ほとんど英語に触れたことがない生徒たちに、いかに苦手意識を持たせずに英語を好きになってもらうのか、中学開校当初はさまざまな苦心があったそうです。
「まず、1年次では単語テストで語彙力を高め、それと並行して徹底的に音読(シャドーイング)を行いました。さらに電子黒板を使用することで板書にかかる時間を省き、そこで捻出できた時間を音読に当てます。すると"英語を読めるぞ"という精神が育ってきます。それが"英語を話せる"に繋がり、"英語が好きだ"という気持ちが増幅してくるのです」(土佐先生)

千葉明徳_ネイティブによる英会話の授業
ネイティブによる英会話の授業

中学での3年間、授業が始まる前に英語の歌を動画で流して聴かせたことも工夫のひとつ。「生徒たちは英語の歌が聴きたくて授業前から集まるようになったんですよ」と土佐先生。『We Are The World』やビートルズ、マイケル・ジャクソン、ミュージカルの『RENT』や海外ドラマの『glee』などからセレクトし、文化祭で歌ったこともあるそうです。こうして英語への苦手意識を作らない工夫をしています。

千葉明徳_レシテーションコンテスト
レシテーションコンテスト

もちろんネイティブによる英会話の授業もあります。現在、ネイティブ教員は2名。そのうちの1名は、在日15〜16年のベテラン教師です。ESSなどのクラブ活動も受け持ち、生徒の前では日本語を絶対に話さないことを徹底しています。前述の英語を好きになるような指導を受けた生徒たちは、英語を使うことに対するハードルが低いため、ネイティブの教師にも積極的に話しかけていくそうです。
「多くの日本人が英語で自分の言いたいことが言えない、相手の言っていることがわからないと嘆き、海外の人との会話を躊躇しますが、本校の生徒はそれが少ないんです。たとえ間違えても臆することなく、自分の想いを積極的に英語で表現する。これも中1当初から育んできた"グローバル意識"の成果の証だと思っています」(土佐先生)

また2017年度から英会話のBerlitzと提携し、中学校の全学年で少人数制の英会話授業がスタートしました。
これにより週あたりの授業枠が、1時間増の6時間となります。講師の質の高さには定評のあるBerlitzとのコラボ企画。その成果が今から楽しみです。

千葉明徳_合格実績

生徒の成長段階に合わせたカリキュラム
千葉明徳_土と生命の学習
土と生命の学習

中1・2で取り組む「土と生命の学習」は学年間や地域との「つながり」を重視する同校オリジナルのプログラム。他者との関係性、社会との関係性、地域との関係性を認識することで「つながり」や「関わり」を尊重し、すべてのものに感謝できる心を育みます。2年生は研究と並行しながら1年生のアドバイザー役を担い、校内にある「田んぼ」で稲作を行います。稲作を通じて生徒たちが学ぶのは、イネの成長だけでなく周囲の環境や動植物などを含めた生物学的視点。さらに稲作の歴史や流通、米を取り巻く世界の状況なども学びます。収穫後は家庭科の時間に調理し、美味しくいただいているそうです。 千葉明徳のプログラムには、生徒たちが自分で動きたくなるような仕掛けが随所に施されています。

英語は単なるツール、生徒自身の思いをきちんと
発信できることが千葉明徳の掲げるグローバル教育

千葉明徳_グローバル化推進委員会・委員長 谷澤信司先生
グローバル教育推進委員会・委員長 谷澤信司先生

千葉明徳では1、2年次で前述のような「英語の素地」を作り、3年次以降からは英作文とライティングを重視した「表現の育成」に力を注ぎます。3年ではペアで3分間のオリジナル寸劇を制作して演じる「スキットコンテスト」を開催。二人で協力し合いながら英語の脚本を手掛けることで、具体的な表現力を高めます。

和訳や文法に本格的に取り組むのは5年次から。「本質的に楽しい授業、英語の4技能の育成を意識していれば、いざ受験になったときにスムーズに受験用の学習をスタートさせることができます。たとえ文法に自信がなくても、長文が読める、何となく意味がつかめるというのが本校の生徒たちの強みです。また、自分の弱点を見極め、何を克服すればいいかを考える姿勢も身に付いています。あとは要点を教師陣がフォローすれば、受験時には十分な英語力が備わります」と土佐先生は自信をのぞかせます。

千葉明徳が教材として使うのは「New Treasure」。内容が難しいと避ける学校もある中、あえてこの教材を取り入れたことも、生徒たちの意識向上につながっているようです。同書はロールプレイを前提として執筆されているのが特徴ですが、中3からの授業では主に"読み物"を中心に扱っています。その狙いは、文化摩擦、労働問題など、英語を通して生徒が深く考えるきっかけとなる話題が多いからです。

今回のお話の中で英語の先生お二方が何度も繰り返していたのは、"英語はツール"であるということ。英語を話せることを目標とするのではなく、自分の考えをまとめ、外に発信できることがグローバル教育の真髄と捉えています。

千葉明徳_スキットコンテスト
スキットコンテスト

「生徒たちは将来的に英語が話せればいい、と考えがちです。しかしコミュニケーションの背景には言語、文化、生活習慣、食、法律など、さまざまな要素が関わってきます。日本人はいろいろな国の文化に関わったり、頼ったりすることなく過ごせてきました。しかし今後は、各国の文化がはっきり分かれたものではなく、"グラデーション"のように重なることが予想されます。そうなったときに自分はどのように振る舞うのかを考えなければならないのです」と、グローバル教育推進委員会委員長である谷澤信司先生の視線の先には、生徒たちの未来が前提としてあります。

「グローバル化に対しては良い面ばかりがクローズアップされますが、実際はそうではありません。文化の摩擦、宗教の衝突、雇用形態の変化、これからもたくさんの軋轢や不和が出てくるはずです。それを学生の頃から考えておかないと、実際に職場でいきなり遭遇したときには驚くだけで、対処することが困難になります。事前にそれらの問題をしっかりと教えるためには、既存の英語教育だけでは不十分です。文化の多様性を扱っている教材を読んで、みんなで真剣に考えてほしい。だから『New Treasure』を扱っているのです。将来的に役に立ちそうなテーマを生徒と共有できることは教師冥利に尽きます」(谷澤先生)

「実はこの取り組みは大学受験にも活きています。6年次の授業では毎回難関大学の入試問題を扱いますが、難関大学は、グローバルの視点に立った異文化理解、産業構造、環境問題等を聞いてきますので、そのあたりの背景に関する知識があるかないかで点数の差が出ます。難関大学の入試問題を見ていると、文法よりも知識や教養に比重が置かれたものが多く、まるで受験生の頭をスキャンしているような問題ばかりです」と谷澤先生は分析しています。そして「日本という国をきちんと理解し、誇れる人になって欲しい、そのためにも比較対象である海外文化や生活習慣だけはしっかりと教えなければならないと思っています」と言葉を続けました。

千葉明徳_ハワイ研修旅行

ハワイ研修旅行

千葉明徳_ボストン短期語学研修

ボストン短期語学研修

課題研究論文
千葉明徳_

千葉明徳が日頃から大切にしているのが「まとめて・書いて・発表する」ことですが、中でも中3で取り組む「課題研究論文」はその集大成。授業は6〜7名ほどのゼミ形式。生徒たちはジャンルにとらわれない様々なテーマのグループに分かれ、多角的な視点を得ながら、研究を重ねます。

千葉明徳_

そして9月の明実祭で中間発表を行い、3月にはパワーポイントを駆使して最終発表を行います。論文は全員分が冊子にまとめられますが、生徒たちはその活動を通して、論理的思考力や情報編集能力、表現力やコミュニケーション能力といった教科を横断した力を養うのです。

iPadを導入することで生徒の意識にも変化が!

千葉明徳_iPadの導入により授業もスムーズに!
iPadの導入により授業もスムーズに!

千葉明徳では今年度からICT教育のさらなる推進のため、生徒1人に1台ずつのiPad を導入しました。
「1、2年次はこれまで、英語の音読を保護者に聞いてもらうという宿題を課していましたが、今年度からiPadのアプリを使い、録音した音声を提出させることになりました。生徒たちは自分が納得のいくまで録音を繰り返します。結果、自然と反復練習の習慣が身に付き、表現力が格段に向上しています。またネイティブの先生の模範リーディングもiPadを経由して聞けるので、シャドーイングも容易になりました。iPadの活用は、音読にもかなり大きな影響を与えているようです」と土佐先生はタブレット導入を評価します。

iPadは、電子辞書として使うほか、授業内で例文を検索したり、発音も確認できたりと、今までの紙媒体の辞書や文法書では不可能な用途にも対応が可能。当然、授業中に外国の様子が話題に出た際、その場で画像を確認することもできます。iPadの利用は、調べることに対するハードルが下がるため、生徒の英語への興味・関心を後押ししてくれます。 しかし中学生はまだネットリテラシーを身につけておらず、有害サイトを閲覧するのではないかと心配される保護者も多いと思います。そのため、同校ではiPadに検索フィルタをかけることで、アプリの制限をしています。しかし、それ以外は大まかなルールがあるだけで、生徒たちには比較的自由に使用させているそうです。

千葉明徳_千葉明徳自慢の天体望遠鏡!
千葉明徳自慢の天体望遠鏡!

道徳の授業で、小学生に対してiPadの使い方を教えるという取り組みをしているのも、自分たちで考えさせるための方法です。年少者に教えることによって自分自身を律する。禁止事項がなぜダメなのかを考えさせるよりも、自分たちで、「こういう使い方はよくない」と気づくことができるのです。 新たにインストールしたいアプリがあれば、先生に内容を相談して、最終的には自分たちで導入を決めます。 多くの学校が生徒の安全を守るために細かいルールを作りがちですが、千葉明徳ではあえて生徒に任せることで、生徒の自主性を引き出します。ここに同校の「独自の判断で正しい行動ができる"行動する哲人"」を育てるという教育理念と、先生と生徒との深い信頼関係が垣間見えるのです。

最後に、先生方の話を伺う中で気づいたことは、生徒に対するきめ細やかな眼差しです。先生方が生徒の名前と顔を覚えているのはもちろんのこと、得意なこと、希望していることなど、一人ひとりの状態を正確に把握していることは保護者の立場としても心強い限りでしょう。だからこそ、生徒たちもその信頼に応えるように努力し、行動した結果が、今春の大学進学実績にも表れているのです。
本人でも気づかなかった生徒の可能性を見い出し、自分で考え、それを表現する力を引き出す熱意に溢れた指導。当然、その眼差しはこれから入学する生徒たちにも注がれるはずです。

最寄駅から学校の敷地までは徒歩1分!

最寄は京成線「学園前」駅。「京成千葉」駅から10分のところにあります。特に生徒たちが一番多く登校する7時21分着の電車は、「京成本八幡」駅や「京成西船」駅からの直通運転。都営新宿線や総武線、東京メトロ東西線からのアクセスも抜群です。下り電車でゆったりと通えるのも魅力の一つ。読書や勉強、友だちとのコミュニケーションetc、生徒たちは有意義な通学時間を過ごしています。

千葉明徳_アクセス

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