学校特集
大妻多摩中学高等学校2018
掲載日:2018年6月16日(土)
小田急多摩線「唐木田駅」から少し歩くと、自然の香りを感じる緩やかな坂道、その先の小高い丘の上に見えてくるのが、緑豊かな大妻多摩中学高等学校のキャンパス。正門を入ると一直線に伸びるケヤキ並木は、訪れた者に清々しさと爽快感をあたえてくれる。国公立大学や難関私立大学への進学実績も年々上昇し、女子校として安定した人気を誇る同校の魅力を校長の谷林眞理子先生にうかがいました。
すばらしい教育環境ですね。
桜の季節が過ぎると欅の緑が目にも鮮やかになります。正門までの道の両側には白やピンクのハナミズキの並木が続き、門をくぐると階段の両側にはつつじが咲き誇ります。学園通りの途中には創立者大妻コタカ先生と愛猫の銅像があります。芝生のグラウンドを右に見ながら欅並木をまっすぐに進むと中高の校舎に到着します。屋外施設は、人工芝のグラウンドと夜間照明設備があるテニスコート6面に加え、天然芝のグラウンドと球技場があります。 これらのスポーツ施設のほかに3つのCALL教室を使って最先端の英語教育を行ったり、5つの理科室を使って各種の実験を行うことができます。
アカデメイア棟
大妻多摩中高は難関大学合格を目指す進学校として知られるようになりましたが、生徒たちは放課後に吹奏楽や弦楽、演劇、科学などの文化系の部活動や、ラクロスやバレーボール、バトン、テニスなどの体育会系の部活動に励みます。部活では高校生が中学生を指導するなど中高一貫校だからこそできることで、6月に全校あげて行われる体育祭とともに大妻多摩の特徴になっています。
地上3階建ての中高図書館棟(通称アカデメイア棟)が2015年に完成しました。ここには約3万8千冊の蔵書を有する図書室の他、200席以上あるブース型自習室も完備、電子黒板のある教室や集会室も完備され、ICT活用の授業やアクティブ・ラーニングを進める拠点でもあります。アカデメイアはプラトンの学園の名称であり、生徒の公募によってつけられました。
さらなる進化を目指して大妻多摩は動き出しています。
大妻学院の歴史は、学祖大妻コタカが、1908年に東京都千代田区に私塾を開設したことに始まります。 1948年に大妻高等学校を設立。続いて1949年に大妻女子大学を設立しました。学院の80周年記念事業の一環として1988年、多摩キャンパスに短期大学とともに大妻多摩高等学校を設立、その後、多摩キャンパスの短期大学を廃止し、3学部(社会情報学部・比較文化学部・人間関係学部)を新たに設立しました。 1994年には大妻多摩中学校が併設され、2008年に100周年記念行事として、コンピューターを使った英語学習室(CALL教室)3つと、5つの理科実験室を備えたラボラトリー棟が増設されました。その後も、教育の質向上のための改修は進められ、2012年にはグラウンドが全面人工芝に、2015年夏には、200席以上の自習室や電子黒板のある普通教室、集会室も備えた地上3階建ての図書館棟(通称、アカデメイア棟)も完成し、伝統と未来が融合した新たな大妻多摩中学高等学校に進化を遂げます。
校章は〇に糸巻のデザイン、大妻家の家紋です。〇は円満・和合を表し、姿を映す鏡と心を映す鑑の意味があります。また糸巻は女性の特性を表し、裁縫を通じて知識と技能を磨くという意味があります。
谷林校長先生の今後の学校経営の目標と、学校の教育理念は何ですか?
大妻多摩中高の学校生活の基礎にあるのは、創立者大妻コタカの建学の精神に基づいた、礼儀とマナーを重んじる良妻賢母教育です。コタカは良き妻、良き母になるだけでなく、創立当初から、社会に役に立てる自立した女性の育成を目指してきました。
私どもではこの建学の精神を大切にしながら、学力の強化はもとより、21世紀のグローバル社会で活躍するために、2つのプロジェクトを強化しております。それは「人間関係スキル・キャリア教育」と「英語・国際教育」プロジェクトです。
予測困難な未来社会で自立して生活するためには、異なる価値観をもった人に対して、相手の立場を理解したうえで自分の意思を伝えることが大切です。中高6年間を通して、将来求められる総合的なコミュニケーション・スキルを体系的に習得するだけでなく、将来のキャリアも見据えながら、「21世紀型学力」といわれる「思考力・判断力・表現力」の習得を促します。また、生徒が自分の将来の目的に合った個々のストーリーを作りながら学習していけるように、様々なレベルにおける英語プログラムを用意しました。生徒たちには2020年の新大学入試だけでなく、グローバル社会で活躍できるような英語力をつけてもらいたいと願っています。
国際化への対応やキャリア教育に関して、具体的にはどのようなプログラムがあるのですか?
2017年度より大妻多摩では、世界を背景に活躍する女性を育てることを目的に、英語教育の強化カリキュラムと、キャリア教育の要素を持った国際教育プロジェクトを始めます。イメージ図のように、6年間を見通す系統立ったプロジェクトとなっています。
中学1年と中学2年で、主体性や積極性、国際的な視野、英語コミュニケーション力の基礎を育てます。中学1年生の10月に、必修で3日間の「プレ・エンパワメント・プログラム」を行います。これは、主に次のことを目標とします。
1. 英語力向上を目指すというよりも、少人数に外部から招いているネイティブ教員が一人つくグループの中で、3日間集中して英語に触れることで、英語、異文化、世界への興味付け、関心を持つ。
2. 講義型の授業ではなく、創作・発信型の授業を通して、発信力と積極性の自信をつけ、セルフ・エスティームを高める。
3. クラスを超えたグループにすることで、友人の輪を広げ相互理解と協調性を高めるとともに、学年の団結力を強める。
この経験を基に、中学2年生の夏休みに、姉妹校 Brigidine College があるオーストラリアのブリスベンで「グローバル・キャリア・フィールドワーク」を行います(希望制)。姉妹校を訪問したり、クイーンズランド大学のキャンパスツアーにグループ単位で参加し質問やインタビューをします。最終日には、各グループで事前学習も含めて自分達の活動をプレゼンテーションします。この海外フィールドワークでは、主に次のことを目標とします。
① 語学研修よりキャリア研修を主目的とする。海外で、我が国とは異なる教育施設、都市、自然、人々、現地で働く日本人に触れ、主体的にインタービューすることを通して、国際的な視野を育て、グローバル社会で活躍するイメージをつかむ。また、必要なスキルについて理解し、今後の学習や進路選択、キャリアデザインにつなげる。
② 多様なメンバーからなる小グループで相談し考える体験を通して、相互理解を深めるとともに 役割や責任を果たしてグループに貢献する経験によって、シェアド・リーダーシップと協調性を育む。
中学1年生からの英語の授業では、これらのプログラムを支えるために、リスニングとスピーキングの授業(各週1時間)を1クラス2分割の少人数制の授業とします。特に、スピーキングではネイティブ教師2名だけの授業を実施しています。また、放課後には上位者向けの、ネイティブ教師による少人数制英会話授業「英語JUKU」を設け、TOEFLやIELTS対策につなげます(希望制)。
中学3年と高校1年では、校内だけでなく外部の様々なプログラムに希望制で挑戦できます。本校の海外セミナー(希望者)や本校が提携するハワイ、イギリス、オーストラリア・ニュージーランド、ドイツの名門校に3ケ月間留学する「ターム留学(選抜制)」に挑戦することもできます。また、外部の多種多様な留学プログラムを紹介するので、それに参加することもできます。男子学生も含め他校の生徒と協働して取り組むプログラムは、学校のプログラムとは異なる貴重な経験ができると思います。中1、中2で養った国際教育の基礎力でどんどん挑戦してほしいと思います。
高校2年と3年では、習熟度別少人数クラス編成の英語の授業や、多くの受験ゼミが用意されているほか、レベルの高い英語の選択授業もあります。これを履修した生徒には、海外で行われるプレゼンテーション大会に参加する機会があります(希望制)。また、希望者対象に、外部の講師を招いて海外大学も視野に入れた進路選択のガイダンスも行います。
<本校のキャリア教育の特徴>
本校のキャリア教育には2つの特徴があります。
1つは「人間関係スキル」です。中学では、頼む・断る・提案する・反対する、などの具体的な場面での言語コミュニケーションの方法や、共感スキル、リラクセーション呼吸法、人間関係の距離の考え方などを扱います。高校では、和食、洋食のマナーや言葉遣い、冠婚葬祭のマナーや手紙の書き方、女性としての立ち居振る舞いなど、大人の女性としての一般的マナーを指導します。
2つめの特徴は「日本人としてのアイデンティティーを育む」です。近年、グローバルという言葉をよく耳にしますが、本校では、グローバルに活躍する人材の育成に欠かせないのが日本人としてのアイデンティティーであると考えます。茶道教室や歌舞伎鑑賞会の他、社会科都心巡検、鎌倉研修、中3修学旅行(広島など)、東京下町研修、高2修学旅行(京都・奈良)など、日本の文化や歴史を学ぶのに必要不可欠なプログラムが、しっかり組み込まれています。本校のキャリア教育プログラムは、現在も進化の途上です。今後とも、新たなプログラムを随時取り入れ、単に知識の伝達にとどまらず、「人を創る」という気概を忘れずに邁進してまいります。どうぞご期待下さい。
全国レベルの部活動もあるようですが、大学進学にも力を入れていますね。
大妻多摩では、文武のバランスを大切にするため、平日(月~土)は原則として部活動は4日までと制限をつけています。日曜日に練習や試合をすることもありますが、全国大会準優勝経験のあるラクロス部でも週4日の活動です。部活動を一生懸命やっている生徒たちが、国公立大や難関私立大にも合格しています。今春、153名が卒業しましたが、東京医科歯科大学、東北大学、東京外国語大学などの国公立大に11名が合格、早稲田大学・慶應大学・上智大学に25名、GMARCH理科大に107名、医歯薬看護などの医療系に48名が合格しました。
校訓の「恥を知れ」、あいさつの「ごきげんよう」にはどのような意味が込められているのでしょうか。
校訓「恥を知れ」はかなり厳しい言葉ですが、この言葉は他人に向かって言うものではありません。人に見られたり聞かれたりして恥ずかしい行いをしなかったかどうか、自分で自分を戒める言葉なのです。この「恥」は他人に対する思いやりや感謝の気持ちにも通じます。どんなに成績が良くても、超難関校に合格しても、謙虚さや控え目さがなくては美しく輝く女性とはいえません。
また、毎日の授業の始まりと終わりには「ごきげんよう」の挨拶をしますが、これはコタカ先生がいつもおっしゃっていた挨拶の言葉で、おはようございます、こんにちは、さようならなど、いつどのような時にも使うことのできる便利な挨拶です。またコタカ先生は、「はい」、「ごめんなさい」、「すみません」、「お願いします」、「ありがとうございます」を言える女性になってほしいと常々仰っていました。その教えは現在でも受け継がれています。
学祖の大妻コタカ先生は、実にたくさんの言葉を残されています。例えば、「学生は学生らしく、娘は娘らしく、社会人は社会人らしくあれ」というものがあります。これは相手に応じて、場所や地位によってそれらしくふるまいなさいという教えです。また、もともとはコタカ先生の御夫君の大妻良馬先生の主義であった「理想は高遠に、実行は足元から」という言葉もあります。これは、理想は高く遠くに求めなさい、でも足下から一歩一歩地道に努力しなければ何事も成功しないということです。目標を高く掲げて努力すれば報われるかもしれません。成功するかどうかはあなたの努力次第ですよという意味です。
コタカ先生のお言葉と教えのほんの一端をご紹介しましたが、先生の教えは現代の今でも、そして今だからこそ新しく、日々思い返すことによって自分の生き方までも変えてくれると信じています。
世界基準の英語の授業を実現するCALL教室
「CALL教室」が3教室あるそうですが、設置の理由とそこでの授業についてうかがいたいのですが。
CALLとはComputer Assisted Language Learning の略、つまりコンピューターを使った語学教育です。昨今、海外ではこのようなシステムを使った授業が普通に行われています。ところが海外の現場で使われているコンピューターやプロジェクターが日本のメーカーの製品にも関わらず、日本の教育現場では普及が遅れているのが現状です。韓国や台湾の学校でも現在は電子黒板が普及し始めています。
今までの日本ではインプット中心の教育でしたが、インプットだけでは英語を習得することはできません。「アウトプット」、つまり、話したり書いたりして使わなければ外国語の習得はできないのです。また、インプットの内容や質も大切です。そのため大妻多摩では、CALLシステムをいち早く導入し世界基準に合わせた授業を行っています。インターネット上には、TEDやCNNなど英語教育に使える素晴らしい材料がたくさんあります。例えば、日本のリスニング教材では、聞きやすいように加工されているので、実用的なリスニング力を伸ばすのには限界がありますが、CALLを使えばネット上にある本物の英語データを容易にリスニング教材に変えることができるのです。さらに、CALL教室のコンピューターにはムービーテレコというリスニング用のソフトが入っているので、教材の聞きたいところを容易に頭出しして何度も聞いたり、スピードの調整をすることができます。生徒はUSBでデータを自宅に持ち帰って学校と同じ学習をすることもできますし、大学入試のリスニングテストもサーバーから取り込むことができます。
想定したCALL教室2と3
最近ではリスニング力強化のための方法として、聞こえた英文をスクリプトの文字を見ずにそのまま音読する「シャドーイング」が効果のあることがわかってきました。同時通訳を養成する時に行う訓練なのですが、ムービーテレコはその訓練も容易にできます。中学1年生から高校1年生までは毎週1時間、このCALL教室でリスニング力をつける授業を行っています。
CALL教室は3つあり、中学1・2年生はクラスを半分にした少人数制の授業を2つのCALL教室を使用して展開しています。また、高校1年生まで展開している少人数制のスピーキングの授業では、ネイティブ教師のみで実施しているので、教師とのやりとりがとても活発です。このような授業展開をすることで、より丁寧な指導とアウトプット型の授業を目指しています。
さらに、高校2・3年生では、選択オーラルコミュニケーションという、それまでに身につけた英語力を実際に使うアウトプット中心のレベルの高い授業があります。例えばインターネット上で世界遺産を調べてそれを英語で報告するのです。生徒達は「世界遺産の魅力」「なぜその世界遺産を選んだか」「その世界遺産がかかえる問題点」の三つのテーマを5分間にまとめてプレゼンテーションします。世界のサイトに行って調べ、世界の情報を英語で読む。そのことにより生徒達は海外というものを肌で実感することができるのです。
CALL教室は実践的な英語を身に付けるのに活用できるよう、アクティブ・ラーニングやタブレットを使用した発信型の授業用に作られているので、先進的なグローバル・スタンダードの英語の授業が受けられます。
TEDのサイト
ICTを活用した英語のプレゼンテーション
大妻多摩の授業は、
単なる知識を身につけるのではなく、実感と体験を重視する。
理科の授業では多くの実験や観察が行われているとうかがいましたが。
実験室が5教室あるので多くの実験授業が可能です。最新設備も充実しており、顕微鏡とカメラを接続して、生きている微生物を大型スクリーンに拡大して映し出すこともできます。毎年卒業生の3割~4割が理系進学なのも、理科好きな生徒が多いからです。
大妻多摩では、より多くの実験や観察を生徒に実際に体験させることにこだわっています。体験して実感することが、理解を深めるだけでなく、更なる探究心に火をつけると考えるからです。生物分野では、ゾウリムシやヒドラを始めとする生物室で飼っている様々な生物が実験で登場することもありますし、また、大妻多摩の豊かな自然環境を題材とした授業も積極的に行っています。春にはツクシを摘んで顕微鏡で胞子の観察をしたり、秋には周辺を歩いて秋の野草を観察するなど、四季折々の自然を生かした授業を展開したいと考えています。また、顕微鏡は一人一台ずつ用意されているため、実験準備や操作方法は一人ひとりが責任をもって学ぶことが出来ます。共学校では男子生徒が率先して実験を行う場合が多いとも聞きますが、本校では全ての作業を女子生徒のみで行うため、実験を通して生徒達の自主性とリーダーシップも養われます。
また、理科の課外授業では、周辺地域の観察に限らず、希望者を募って、高尾山へのムササビ観察や多摩川への野鳥観察に行くこともあります。更に、周辺に高い建物がほとんどない環境を生かして、冬には天体望遠鏡を使った観望会を行っています。昨年は、木星や金星、星座の観望を行いました。
大妻多摩のビジョン(将来展望)
伝統の女子教育を継承しつつ時代とともに進化します
~ 留学制度拡充と図書館棟完成を機に帰国生入試と国際生入試を開始、そして新型入試へ ~
急速に価値観や社会情勢が変化する中で、不変の伝統など存在しません。どんなに素晴らしいものでも、変わる時代背景の中で、形を少しずつ合わせていく必要があります。それによって初めて長く続く伝統となりえるのではないでしょうか。
大妻教育が長く培ってきた女子教育の良さを継承し活用しながらも、大妻多摩は学祖大妻コタカの教えと生き方に倣い、常に新たな挑戦をし続ける学校でありたいと思っています。これまでにも様々な改革を行ってきました。もちろん全てがうまくいったわけではありません。しかし、失敗を恐れず、それにくじけることなく、これからも進化を続けていきます。
大妻多摩が共学になることはありません。そこで、女子だけの学校に多様性と国際性を取り込もうと考えています。多様な生徒が集う、さらに活気と可能性のある学校創りをめざして、ここ数年改革を進めています。
海外交流生徒のホームステイ引き受け
オーストラリアの姉妹校 Brigidine Collegeへの
ターム留学制度
① 伝統ある私学だからこそ、受け継がれた教育理念・校風を大切にします
大妻と言えば、学祖大妻コタカの「良妻賢母」の学校というイメージが強いかと思いますが、その真意をご存じでしょうか。「良妻」であれとは、家庭の中心に位置する者としての実力と自信をもちなさい、「賢母」とは、母親として次の世代を担う子供をしっかりと育てるとともに自立して社会貢献できる器量をもちなさいという、女性の自立と社会進出を支える教えでした。つまり、コタカの「良妻賢母」の教育とは、「人間として女性としての本質」に通じるものであり、「役立つ人として喜んで社会に迎え入れられる女性を育てること」であったのです。
国際化と女性の社会進出が求められる時代を背景に、大妻多摩は「家庭を築き、社会と世界に貢献できる知性と品位を備えた美しい女性」の育成という『21世紀型の良妻賢母』の教育をめざしています。進学校として、知性ある生徒を育てるべく進路指導や教科教育の向上に努めるとともに、「トイレ掃除」「ごきげんよう」の挨拶、「お辞儀の仕方」など、女性らしい品位も指導しています。
② 国際化と女性の社会進出が進む時代に合わせ、国際性と多様性をめざします
国際化の進む時代、大妻教育も「世界を視野に活躍できる女性の育成」という新たな要素を取り込み、『21世紀型の良妻賢母』の教育として時代に合わせた進化をめざします。具体的には、国際教育プログラムの拡充と英語教育のグローバルスタンダード化を進めるとともに、入試も国際化、多様化させます。
●「ターム留学制度」は、オーストラリア・イギリス・ハワイ・ニュージーランド・ドイツの5カ国、9つの提携校に拡大し、国際交流を促進しています。
ハワイの留学提携校 Sacred Hearts Academy
イギリスの留学提携校 Malvern St. James
イギリス2校目の留学提携校 Westonbirt School
●実践的英語学習が目的のイギリスセミナー、アジアとイスラムの文化を体験するドバイセミナーという、「2つのユニークな海外セミナー」を実施。
インターナショナルクラスで他国生と学ぶイギリスセミナー
2017年春からトルコセミナーをドバイセミナーに
●ICTを活用した「受験英語を超える総合的、実践的な英語教育」を推進。
●「帰国生入試」・「国際生入試」・「合科型試験入試」・「プレゼンテーション入試」という入試を実施することで、 より多様な背景を持った生徒が集う、さらに活力と可能性のある学校をめざします。
③ 6年間を過ごす上質な教育環境の整備と時代に合わせた進化
中高6年間という多感な時期を過ごすからこそ、こだわりたい教育環境。大妻多摩の魅力は、なんといっても美しい自然と上質な教育施設です。東京近郊に位置しながらアカデミックな雰囲気漂う広大なキャンパス、駅から徒歩数分のロケーション、四季折々の美しく豊かな自然、時代の先端を行く設備、世界基準で見ても素晴らしい教育環境です。
2008年の開学100周年に5つの理科実験室と3つの英語CALL教室(コンピューター活用の英語教室)を備えたラボラトリー棟が完成。2012年にはグラウンドの人工芝化。そして2015年夏には、200以上の自習席、電子黒板を持つ普通教室、集会室も備えた図書館棟(通称アカデメイア棟)が完成しました。さらに、2020年の新テストに対応するために、タブレットを活用したアクティブ・ラーニングが実施できるよう、全ての普通教室に電子黒板を導入し、CALL教室も改修されました。
④ 2020年の新大学入試と、進化する本校の教育内容に合わせて入試も変更します。
ご存知の通り、2020年からは大学入試も大きく変わります。中学入試も変わらなければなりません。本校では、2016年度入試より「帰国生入試」と本校独自の「国際生入試」を導入しました。いずれの入試でも優秀で今までにない可能性を持った受験生が集まりました。さらに、2017年度の入試でも、これまでになかった合科型入試やプレゼンテーション入試を導入し、新たな観点で受験生の力を測り、大妻多摩に新しい風を吹かせてもいました。2019年度入試は大幅な変更はありません。詳細は募集要項の項目をご覧ください。
2012年完成の広い人工芝グラウンド
2015年に完成した新図書館棟(アカデメイア棟)の外観
2019年度入試のための学校説明会日程
大妻多摩の魅力の一つは教育環境の良さです。四季折々の説明会・イベントでそれをご体験下さい。各説明会の詳しい内容は大妻多摩中学校のホームページをご参照ください。
学校説明会・イベント (ホームページから要予約、要上履き)
イベント名 (対象) |
開催日時 | 参加予約 | 内容 |
---|---|---|---|
新緑がまぶしい オープンスクール (全学年) |
6月9日(土) 10:00~ 14:30頃 |
5月26日(土) 9:00~ 前日17:00 |
★説明会同時進行 ★楽しい体験講座 ★部活動・施設見学 ★アカデメイア棟利用体験 |
夜の説明会 多摩 la ナイト (全 学 年) |
8月25日(土) 17:00 ~ 19:00頃 |
8月4日(土) 9:00 ~ 前日17:00 |
★アカデメイア棟で勉強しよう! ★学食利用体験 ★部活動紹介 ★生徒と語る説明会 ★夜の施設見学 |
中学生してみたい! 中学生活体験日 (3年生以上) |
11月10日(土) 10:00 ~ 13:00頃 |
10月20日(土) 9:00 ~ 前日17:00 |
★説明会同時進行 ★中学授業体験 ★6年生対象算数ワンポイント授業 ★施設・部活動見学 ★アカデメイア棟利用体験 |
本番対策! 入試模擬体験① ★6年生のみ |
11月23日(祝) 9:00 ~ 12:00頃 |
10月27日(土) 9:00 ~ 前日17:00 |
★説明会と入試4科ワンポイントアドバイス ★入試模擬体験 ★施設見学 |
最後の説明会 入試模擬体験② (6年生) ★来校経験のない6年生対象 |
1月6日(日) 9:00 ~ 12:00頃 |
12月15日(土) 9:00 ~ 前日17:00 |
★説明会と入試4科ワンポイントアドバイス ★入試模擬体験 ★施設見学 |
学校説明会・入試説明会
(ホームページから要予約、授業・施設見学を希望される場合は要上履)
説明会 (対象) |
開催日時 | 参加予約 | 内 容 |
---|---|---|---|
入試相談会 (全 学 年) |
5月10日(木) 10:00 ~ 12:00頃 |
4月21日(土) 9:00 ~ 前日17:00 |
説明会(教育理念と特色、今春の進路 報告、6年プロジェクト、来年度入試 について)、施設見学 ビデオ紹介あり ★授業見学可 |
帰国生・国際生 合科型試験説明会 (全 学 年) |
7月29日(日) 10:00 ~ 12:30頃 |
7月7日(土) 9:00 ~ 前日17:00 |
説明会(教育理念と特色、進路指導、 入試内容の説明、今後の展望)施 設見学 ビデオ紹介あり |
入試説明会 (6年生対象) |
9月28日(金) 10:00 ~ 12:00頃 |
9月8日(土) 9:00 ~ 前日17:00 |
説明会(教育理念と特色、進路指導と めざすもの、入試4科ワンポイント アドバイス)施設見学 ビデオ紹介あり ★授業見学可 |
学校説明会 (5年生以下対象) |
10月11日(木) 10:00 ~ 12:00頃 |
9月22日(土) 9:00 ~ 前日17:00 |
説明会(教育理念と特色、進路指導、 入試に向けて、6年プロジェクト) 施設見学 ビデオ紹介あり ★授業見学可 |
入試報告会 (5年生以下対象) |
3月11日(月) 14:00 ~ 16:00頃 |
2月23日(土) 9:00 ~ 3月9日17:00 |
説明会(2月の中学入試の報告・4月 からの説明会・大学合格速報と進路 指導・教育理念と特色・めざすもの) 施設見学 ビデオ紹介 |
「大妻多摩の三大行事」をご覧になれます
体育祭 ※受付で要申請 |
6月 2日(土) 9:30~16:00頃 | 来校者参加競技あり、個別相談可 |
---|---|---|
文化祭(欅 祭) ※予約不要・要上履 |
9月15日(土)10:00~16:00 9月16日(日) 9:00~15:00 |
学校紹介コーナーあり 個別相談可 |
合唱祭 ※要電話予約 |
1月25日(金)11:45~16:20頃 | 於 府中の森芸術劇場 |
2019年度中学入学試験 募集要項
4科型入試とオリジナル入試の併用
2020年の新大学入試や校内で進めているアクティブ・ラーニング型授業への改革に対応して、4科型入試を中心としながらも、本校オリジナルの国際生入試やプレデンテーション入試、合科型入試を導入し、今までにない観点で受験生の力をみます。
入試内容 | |
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4科入試 (国・算・理・社会) |
第1回(2月1日)、第2回(2月2日)、第3回(2月4日) |
2科入試 (2月1日 午後) |
2つの開始時間から選択 ①15時30分 ②15時50分 国語・算数の2科目で実施。 |
合科型入試 (定員10名)を実施 (2月2日) |
第2回入試は4科型40名・合科型(作文・算数・ 理社合科型試験)10名の選択性で実施 |
プレゼンテーション入試 (2月4日) |
国語・算数とプレゼンテーション試験(5分間の プレゼンと5分間の質疑) *12月10日にプレゼンの課題をホームページで発表。 |
「帰国生入試」と、本校独自の入試「国際生入試」の出願資格について
●「帰国生入試」... 海外在住経験が累積1年以上あり、次のいずれかの条件を満たすこと。
・2019年4月6日までに帰国し、4月7日の入学式に出席して、それ以降も出席できること。
・国内の小学校に4年生~6年生で編入帰国した児童 ※帰国時期の出願資格については応相談
●「国際生入試」(本校独自の入試) ...次のいずれかの条件を満たすこと。
・海外在住経験が累積で約1年以上あり、2011年~2016年3月に帰国した児童(応相談)
・国内のインターナショナル・スクール等を卒業見込みの児童
※「帰国生入試」、「国際生入試」ともに、志願者は海外在住時に教育機関に在学していたことを証明する書類等の 提出が必要です。また、国内のインターナショナル・スクールの在籍の方は在学証明書の提出が必要です。