2月3日、都内では公立中高一貫校入試が一斉にスタート!
2016年2月3日の午前7時25分、都営三田線「千石」駅のA3出口からは続々と親子連れが地上に姿を見せます。子どもの口からは思わず「さむっ!」の一言!
例年ほどではありませんが、やはり真冬の早朝、厳しい寒さに違いはありません。
今年も多くの受検生が人気の公立中高一貫校に挑む!
舞台となる都立小石川中等教育学校へは千石駅から徒歩で約3分。
同校は都内に11校ある「公立中高一貫校」のひとつで、「小石川教養主義」に象徴される探求型の授業を展開。アカデミックな校風でも知られ、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校としての充実の理数教育や堅調な進学実績で、開校以来多くの受検生から高い支持を集めています。
今年も「狭き門」
2016年の出願は160名(男80、女80)の募集枠に対して男子550名、女子468名の計1018名。今年も例年並みの高倍率となりました。
いよいよ開門
開門は7時40分。しかし学校前の「不忍通り」は交通量も一般歩行者も多いため、例年、塾関係者には校門内での待機が許されています。
7時35分頃には多くの受検生親子が校門前の歩道に一列に並び、開門の時を待ちます。
通りに面した同校の窓には透き通った青空が見事に映し出されています。
そして開門の7時40分。受検生たちは一斉に馴染みの先生のもとへと歩み寄りました。
私立の適性検査をうまく活用する受検生たち
近年では「適性検査型」の入試を実施している私学も多く、実戦を経験して今日を迎える受検生も多いようです。その影響からか、例年よりもリラックスしている受検生が多く見受けられました。
午前8時前には来校のピークを迎え、受検生と保護者は順次昇降口にある受付に向かいました。
午前8時10分には校門前の人波も落ち着きましたが、昇降口にある受付には、まだ多くの受検生たちが列を成しています。
検査開始は午前9時。開始まではまだ時間はありますが、受検生たちはそれぞれの想いを胸に開始の合図を待っていることでしょう。
適性検査が今後の中学入試問題を変える!?
昨年から都内の公立中高一貫校では「共同作成問題」が適用され、同校でも1時間目の適性検査ⅠとⅡの一部で採用されています。検査時間は適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲが各45分で休み時間を合わせると3時間15分の長丁場になります。また適性検査は国・算・社・理の教科型の入試問題とは大きく異なり、教科を超越した総合問題となっています。知識偏重型から創造型へ!これからは私立中学でも、子どもたちの思考力や表現力を引き出す問題の増加が予想されます。興味のある人、また2017年に公立中高一貫校の受検を予定している人は同校のHPにも掲載されている過去の適性検査に是非チャレンジしてみてください。がんばれ!受検生!!