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国士舘中学校(東京・共学校)「自己PR(プレゼン型)入試」25年入試レポート

継続性・評価性・表現力・説得力が問われる「自己PR(プレゼン型)入試」をレポート

2025年2月4日午前、国士舘中学校(東京都世田谷区・共学校)では「自己PR(プレゼン型)入試」が初めて実施されました。<取材/ミライクリエ菅原祐二>

自己PR(プレゼン型)入試とは

国士舘中学校の「自己PR(プレゼン型)入試」は、受験生が自らの研究や作品を発表し、質疑応答を通じて評価します。「自己PR(プレゼン型)入試」は、今回が初めての実施となり、57名の受験生が出願しました。2月1日、2日に同校の2科入試を受験し合格をすると原則受験ができませんので、2月4日の実受験は11名となりました。

自己PRとは、趣味・特技・強みなどを表現して自分の魅力をアピールすることです。この入試では、プレゼンテーションの時間が約10分、質疑応答が約5分設けられています。受験生はタブレットやパソコン、作品、楽器などを持ち込むことができ、教室に入る大きさであれば問題ありません。ただし、学校からの貸し出しは行われないため、各自で準備が必要です。出願には「報告書」と「エントリーシート」の2点が必要です。「エントリーシート」には、プレゼンテーションの方法や工夫などを記入します。

国士舘中学校では、プレゼンテーションの評価において、継続性、評価性、表現力、説得力の4つの視点が重視されています。これらの視点を踏まえ、効果的なプレゼンを行うための事前アドバイスが発信されています。まず、伝えたい内容をはっきりとさせることが重要です。自分のメッセージが明確であれば、聴衆にしっかりと伝わります。次に、具体例を織り交ぜることで内容に説得力を持たせることができます。具体的な事例やデータを用いることで、聴衆の理解が深まります。また、落ち着いてスピーチを行うことも大切です。事前に時間を計りながら練習することで、自信を持って発表に臨むことができます。さらに、視覚的に伝わりやすい写真や図を用いることで、聴衆の注意を引きつけ、内容をより効果的に伝えることができます。

発表内容は自由で、研究発表や活動報告、演舞や作品紹介など多岐にわたりました。「自己PR(プレゼン型)入試」は自己表現の場であり、受験者にとって貴重な経験となったことでしょう。

集中の時間~プレゼン前の受験生の準備~

試験当日、受験生たちは午前8時45分に集合し、教員からの簡単な諸注意がありました。次に控室で15分間、パソコンやタブレット、作品などの最終確認を行いました。受験生たちは資料やスライドの確認、原稿の読み返しに集中し、緊張感を感じながらも準備を進めていました。この準備時間はプレゼン内容の最終確認と自分の考えの整理に非常に有効でした。受験生はそれぞれのプレゼンにむけて、真剣に取り組んでいました。

いざ試験会場へ

プレゼン準備の時間が終了すると、受験生たちは緊張感に包まれつつ、各試験会場へと移動しました。試験会場前では再度、試験の進行や注意事項についての説明が行われ、受験生たちは最後の確認を行いました。

魅力を伝える~自己PR(プレゼン型)入試での挑戦と熱意

受験生は約10分の自己PRプレゼンテーションと約5分の質疑応答の試験に挑みました。この試験では、内容も形式も受験生一人ひとりの個性が際立つものとなり、多くの受験生は緊張しつつも「自分の魅力を知ってほしい」「国士舘中学校に入学したい」という熱い思いを込めてプレゼンテーションを行いました。

特技や趣味、経験や目標を具体的に紹介する内容が多く見受けられ、評価する教員に深い印象を残しました。質疑応答の時間では、論理的に意見を述べ、質問に対して冷静に対応する姿も評価されました。

総じて、受験生たちの努力と情熱が輝く素晴らしい「自己PR(プレゼン型)入試」となりました。自らの個性や能力を最大限に発揮し、創意工夫を凝らしたプレゼンテーションを披露しました。評価する教員は受験生の熱意と一生懸命さに心打たれ、多くの素晴らしい発表に感動しました。この入試は、努力と情熱が実を結ぶ素晴らしい場であり、受験生たちの輝かしい未来を期待させるものでした。

国士舘とは

国士舘中学校は、「教育活動の深化・発展」を目指し、新しい中高一貫教育システムを採用しています。特色教育としては、書道や道徳教育を通じて礼儀作法や倫理感、自己抑制を身につけることが強調されています。
また、生徒は委員会活動や学校行事を通じて、個性の理解と自立を学びます。学年を超えた関係の中で役割を担い、自立して考え行動する力を育むことが重視されています。
中学2年生では「自ら考え行動する力」を実践し、中学3年生ではリーダーシップを発揮しながら創造力を育てます。さらに、教科書の羅列にとどまらず、個を尊重した全人的な教育を提供し、生徒が自ら考え、成長できる環境を整えています。
進路支援においても、生徒の意思を尊重し、希望する進路に向けた強力なバックアップ体制を提供しています。