【文京学院大学女子高等学校】探究学習の取り組みと未来
文京学院大学女子中学校 高等学校(東京都文京区・女子校)は、教育理念である「自立と共生」を根幹に据えて、 「自立した学習者の育成」「世界標準の学力と人 間力」「日本型教育の継承と発信」「人生 100 年時 代の永久サポート校」を目標として、教育活動を行っています。
首都圏模試センターが発行する『my SPECIAL ONE』のコンセプトは、キミの“スペシャル”になる学校がきっと見つかる、じっくり知る、じっくり選べる高校受験情報誌です。高校受験において、受験する学校を割り振られてしまう現在の進路指導(入試システム)のもとでは、自分にとってベストの選択肢を探しにくい状況が生まれているのが現状です。先進的でユニークな“ 希望の私立中学校・高等学校 ”の存在を、本誌では多くの高校受験生と保護者にお伝えしたいと思います。今回の記事についても、この情報誌と連携しております。ぜひ、ご期待ください。 アンケートをご登録いただいた方全員にもれなく、高校受験情報誌『my SPECIAL ONE』電子書籍版を無料でプレゼント!以下よりお申込みください。 文京学院大学女子中学校 高等学校は、東京都文京区本駒込六丁目にある私立の女子校です。いまから100年前の1924年に「女性の自立」を掲げて開校しました。JR山手線駒込駅と巣鴨駅から徒歩6分、名勝六義園に隣接する緑豊かな環境のもと、時代に先駆けた教育活動を行い、国際社会に貢献できる人材の育成を目指しています。高等学校進学後では、「理数キャリアコース」と「国際教養コース」の2つのコースに分かれて、生徒個々が「好き」と「得意」を究め、「好き」と「得意」を生 かした進路実現ができるように導いていきます。 今回は、高等学校の探究学習について 副校長の佐藤先生にお話をうかがいました。 「文京学院大学女子では、探究学習において各生徒が3年間で完成させる研究テーマを設けています。これらのテーマは校内だけでなく、コンテストに出品するなど外部へ発信することも促しています。特に理数キャリアコースの生徒は必ず1つ以上のイベントやコンテストに参加することが義務付けられており、最近では「自由すぎる研究EXPO2024」に参加し、入賞を果たす生徒も出ています。このように、生徒たちが取り組んだ研究が成果に結びつき、外部からも評価されるレベルに達していることを実感しています。今後も生徒たちの研究を積極的に発信し、その成果を広く知ってもらいたいと考えています。」 写真:研究テーマ「アイトラッカーを用いた集団演技視聴時の視線解析」でデジタル・サステナビリティ賞を受賞した高校3年生 「高校2年生の理数キャリアコースには、「タイ科学交流」という大きなイベントがあります。文京学院大学女子はSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校時から、タイ王国プリンセス・チュラポーン化学高校ペッチャブリ校と教育提携を結び、毎年互いの学校で科学交流を行っています。この交流に参加した生徒たちは、自身の研究成果を発表し、その成果を進路に結びつけることが多いです。例えば、横浜市立大学に合格した生徒は、英語でのプレゼンテーションを通じて多くの先生方から指導を受け、磨きをかけました。」 写真:タイ科学交流の様子 「文京学院大学女子では、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、新技術と予算を活用して生徒の研究を支援しています。高校1年生から、生徒は仮説の立案、実験、考察を学び、これが研究の基礎となります。高校2年生では、タイ科学交流におけるプレゼンテーションを通じて、生徒は外部評価を受け、研究を英語で発表する能力を身につけています。また、個人探究の授業は高校1年生から始まり、文理の垣根を超えて問題を考える力を養います。生徒はGoogleクラスルームを活用し、興味のあるテーマを教員と共に精査し、研究の焦点を絞ります。この日々の取り組みが、学際探究やコンテストでの高い評価に繋がります。こうして、文京学院大学女子は研究活動を通じて進路や自己成長に繋げる重要な教育の場となっています。」 「国際教養コースには、地方との格差解消やフードロス削減を目標とした取り組みをしているチームがあります。最初のコンテストは敗退しましたが、地方再生の観点から新たな挑戦を決意し、岡山県の「高校生と考える観光まちづくりシンポジウム~岡山の日常を題材にした交流事業~」に参加しました。このシンポジウムは、地域の高校生が主体となり、岡山の日常生活や地域資源をテーマに観光まちづくりのアイデアを考える場です。地元の魅力や課題を共有し、高校生たちが観光振興のための斬新なアイデアを提案する機会を提供します。また、参加者間の交流や意見交換を通じて、地域社会への理解と関心を深めました。高校生たちは自分たちの視点から地域の観光資源を見直し、未来の観光まちづくりを考えるという貴重な経験を得ました。」 「国際教養コースでは、「巣鴨学」の取り組みの一環として、大正大学と連携し、地元商店街での商品開発や販売の実践を行っています。文京学院大学女子の生徒は、青果市場の規格外品を利用して商品を開発し、市場で販売するなど、地域のニーズに応える実地研修に取り組んでいます。また、大正大学との協力を通じて、盆踊り大会などの地元の伝統行事と探究活動を結びつける試みも行われています。このように、文京学院大学女子の生徒たちは、地域再生やサステナビリティをテーマに、現場での学びを深めています。」 写真:鴨台盆踊りの様子 「文京学院大学女子は、東邦大学理学部と相互に交流・連携し、高校は大学の理数教育の高度化に、大学は高校の理数教育の充実支援に協力することを目指す連携協定を結び、2024年3月21日にその締結式を行いました。現在も取り組みは進行中です。文京学院大学女子の生徒が、大学の最新の設備を活用し、具体的な活動を行ったり、オンラインで大学の先生方から助言を受けたりしています。また、2025年春にはタイからの生徒が訪問し、東邦大学で特別授業を受ける予定です。実際に東邦大学に進学する生徒もおり、指定校推薦や一般選抜で多くの生徒が進学しています。」my SPECIAL ONE(2024年8月発行)
文京学院大学女子とは
文京学院大学女子の探究学習
タイ科学交流がもたらす学びと成長
研究活動が進路と自己成長に繋がる教育
高校生が提案する未来の観光まちづくり
大正大学と連携 地域ニーズに巣鴨学プロジェクト
東邦大学理学部と高大連携を締結