【日出学園高等学校】学びのすべてはあなたのものに
日出学園は、千葉県市川市に位置する私立学校で、1934年の創立以来、質の高い教育を提供しています。今回は、高等学校の取り組みを中心に紹介します。
my SPECIAL ONE(2024年8月発行)
首都圏模試センターが発行する『my SPECIAL ONE』のコンセプトは、キミの“スペシャル”になる学校がきっと見つかる、じっくり知る、じっくり選べる高校受験情報誌です。高校受験において、受験する学校を割り振られてしまう現在の進路指導(入試システム)のもとでは、自分にとってベストの選択肢を探しにくい状況が生まれているのが現状です。先進的でユニークな“ 希望の私立中学校・高等学校 ”の存在を、本誌では多くの高校受験生と保護者にお伝えしたいと思います。今回の記事についても、この情報誌と連携しております。ぜひ、ご期待ください。
(写真)『my SPECIAL ONE』2023年版表紙
日出学園とは
日出学園は、千葉県市川市に位置する私立学校で、1934年の創立以来、質の高い教育を提供しています。校訓『誠・明・和』は、至誠を基とし中正の道を尚ぶこと、明朗快活にして責任を重んずること、和衷協同して苦楽を共にすることを意味し、90年にわたり受け継がれています。少人数制教育を採用し、生徒一人ひとりにきめ細やかな指導を行い、個々の特性や進路に応じた学びを実現しています。計画的なカリキュラムを提供し、基礎学力から応用力までをバランスよく育成します。特進コースも設置され、大学進学を目指す生徒に高度な教育を提供しています。部活動も充実しており、文化部や運動部の多様な選択肢が生徒の興味や才能を伸ばす機会を提供します。
グローバル教育と英語資格試験
日出学園高等学校は千葉県市川市に位置し、東京、埼玉、神奈川など多くのエリアから生徒が集まるため、ある意味で「グローバル」と言えます。グローバル教育の一環として、毎年2月に「英語資格試験の日」を設けており、全校生徒が英語の資格試験を受験します。高校1年生はGTEC、高校2年生はTOEICを受験し、各自で申し込み希望する大学で受験することも奨励されています。学校は全てをサポートするのではなく、生徒が自分で一歩踏み出すことを奨励しています。
また、日出学園高等学校では、国際バカロレア(IB)プログラムに精通した外国人講師が在籍し、興味のある生徒に個別相談や指導を行っています。IBプログラムは世界中で認められている教育プログラムで、PYP、MYP、DP、CPの4つのプログラムがあります。日出学園は正式なIBプログラム導入校ではありませんが、バカロレアに関心のある生徒に対してサポートを提供しています。
IELTS導入と対策講座で広がる未来
日出学園では、グローバル教育推進のため、2021年より英国の公的な国際文化交流機関ブリティッシュ・カウンシルと提携し、英語4技能試験『IELTS』を導入しています。IELTSは世界140ヵ国以上の大学や機関で信頼される英語力証明であり、学園内での実施により生徒たちの英語力向上を図っています。また、バークレーハウス語学センターと協力し、入試に直結するスコア取得を目指す『IELTS対策講座』も開講しています。3か月間の講座でスコアを1.5上げた生徒もおり、受験生の9割がCEFR B2以上のスコアを取得しています。説明会や対策講座を通じて、一貫したサポートを提供し、生徒たちの進路選択を支援しています。
ボランティア活動「FLYERS」
日出学園の「FLYERS」は、課外で実施するボランティア活動で、学校説明会の手伝いから始まり、現在では企業との会議やテレビ撮影のサポートまで活動を広げています。この活動は生徒であれば自由に参加でき、学年やクラスを問わず、希望すれば誰でも参加可能です。「FLYERS」の名称は、チラシという意味や「fun loving youth en route to success」の頭文字を取って命名されました。
「FLYERS」は2015年から始動し、キャリア教育の一環として授業では学べない経験を提供し、生徒が自分の夢を探すための活動を行っています。この活動は口コミで広がり、在校生の約半分が参加しています。具体的な活動内容には、学校説明会の手伝い、企業との会議、取材・撮影協力、学校紹介のマンガ制作、企業の商品トライアルなどがあります。これにより、生徒たちは企業の名前を覚え、広告代理店の博報堂や電通など、多くの企業と触れ合うことができます。
この活動を通じて、生徒たちは自分たちのアイデアを形にし、思考力や表現力を深める機会を得ています。また、創造力も育まれ、芸術系の大学に進学する生徒も出てきました。今後も自分の考えを表現できる機会を多く提供し、日出学園だけでなく近隣の学校とも協力して取り組んでいく予定です。ボランティア活動を通じて、本校は人間教育を重視しており、生徒たちはウェルビーイングを学んでいます。高校生約480名のうち、およそ半分の約240名が登録しており、活動記録は大学入試の総合型選抜においても評価されています。
▲写真:日々の学校見学の様子
日出学園のSTEAM教育の特色と魅力
日出学園のSTEAM教育は、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Art)、数学(Mathematics)の分野を横断的に学ぶ教育理念に基づいています。日出学園では、STEAM教育を理数系に限定せず、全ての教科に関わるものとして捉えています。生徒たちは、さまざまなものに触れ、話し合い、自分の道を選ぶ過程で、先生方のサポートを受けながら学園生活を楽しんでいます。少人数制の環境が、自身の夢を叶えるための理想的な場を提供しています。特に、芸術科(音楽科・美術科)、技術科、家庭科、情報科、総合探究科の5科で構成される「STEAM科」が中心となり、特色ある教育が行われています。
▲写真:情報科 3Dプリンタ造形実習
(例)情報の扱い方と自己の生き方を考える「情報科」
インターネットの発展により、誰もがスマホを所有し、SNS情報の発信を行う時代が到来しました。情報技術が日進月歩で進化する中、日出学園では「知識」以上に「姿勢」の養成に力を入れています。多くの発問や課題制作を通じて、全ての生徒が「情報の扱い方」をじっくりと考える時間を提供しています。また、情報科学の知見を深めつつ、「ヒトとは何か」をコンピュータとの比較の中で問い直すことで、生徒たちが自己の生き方の指針を見つけられるようなカリキュラムを設計しています。
▲写真:情報科 micro:bitによるプログラミング実習