【文京学院大学女子高等学校】100年の歴史を、未来につなげて
文京学院大学女子中学校 高等学校(東京都文京区・女子校)は、教育理念である「自立と共生」を根幹に据えて、 「自立した学習者の育成」「世界標準の学力と人 間力」「日本型教育の継承と発信」「人生 100 年時 代の永久サポート校」を目標として、教育活動を行っています。
首都圏模試センターが発行する『my SPECIAL ONE』のコンセプトは、キミの“スペシャル”になる学校がきっと見つかる、じっくり知る、じっくり選べる高校受験情報誌です。高校受験において、受験する学校を割り振られてしまう現在の進路指導(入試システム)のもとでは、自分にとってベストの選択肢を探しにくい状況が生まれているのが現状です。先進的でユニークな“ 希望の私立中学校・高等学校 ”の存在を、本誌では多くの高校受験生と保護者にお伝えしたいと思います。今回の記事についても、この情報誌と連携しております。ぜひ、ご期待ください。 (写真)『my SPECIAL ONE』2023年版表紙 文京学院大学女子中学校 高等学校は、東京都文京区本駒込六丁目にある私立の女子校です。いまから100年前の1924年に「女性の自立」を掲げて開校しました。JR山手線駒込駅と巣鴨駅から徒歩6分、名勝六義園に隣接する緑豊かな環境のもと、時代に先駆けた教育活動を行い、国際社会に貢献できる人材の育成を目指しています。高等学校進学後では、「理数キャリアコース」と「国際教養コース」の2つのコースに分かれて、生徒個々が「好き」と「得意」を究め、「好き」と「得意」を生 かした進路実現ができるように導いていきます。 今回は、高等学校の探究学習についてご紹介いたします。 中学から進級した生徒と高校から入学した生徒が共に学び刺激を受け合うことで、探究的な学びを深めています。生徒たちは、主体的にさまざまなことに挑戦します。例えば、理数キャリアコースの生徒たちは、2012年からPrincess Chulabhon Science High School(タイ)との科学交流を続けています。互いの学校を訪問し、英語でのプレゼンテーションや質疑応答を通して、英語での発信力も鍛えていきます。また、国際教養コースの生徒たちは、地域イベントの企画運営や商品開発などに取り組むことで社会問題の解決に挑んでいます。 理数キャリアコースの探究学習は、高校1年時に探究学習の技法を学び、高校2年時以降は個人探究を進めていきます。 文京学院大学女子高等学校では、タイの学校と教育提携を結び、互いに研究発表を行っています。これにより、生徒たちは英語でのプレゼンテーションを行う機会を得て、英語での発信力も培っていきます。 ▲写真:「タイ科学交流」の様子 また、2023年には理数キャリアコースの高校3年生2名が、アメリカ・テキサス州ダラスで開催された「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2023」の日本代表メンバーに選出され、大会に参加しました。彼女らは紅と墨を用いた江戸時代の伝統的な化粧法の再現・解析を行い、「材料科学部門 優秀賞4等」を受賞しました。その後、優秀な研究を行った者として世界で認められて、「文部科学大臣表彰」を受賞しました。 ▲写真:「リジェネロン国際学生科学技術フェア(Regeneron ISEF)2023」の様子 国際教養コースでは、IU専門職大学の教授を招き、ビジネスプランの立て方を学びました。生徒たちはビジネスの基礎を学び、最終的には自分たちのビジネスプランを発表するまでに至りました。また、2024年は大正大学と連携し、巣鴨学の取り組みを行っています。大正大学の鴨台盆踊りの企画運営に参加しました。また、巣鴨の商店街での活動を通じて、生徒たちは若いお客さんを呼び込む方法を大学生と共に考え、提案しました。さらに、巣鴨の青果市場で規格外の食材を使った商品開発を行い、アンテナショップで販売する取り組みも行っています。これにより、生徒たちは実際にお客さんと接し、ビジネスの流れを学ぶことができました。 ▲写真:鴨台盆踊りの様子 2023年12月23日午後、高校生が日々取り組んでいる授業や課題研究での探究活動の成果を発表する「成果報告会」が行われました。口頭発表28件、ポスター発表24件だけでなく、プレゼン動画上映や高校3年生による研究相談も行い、保護者の方も合わせ約200名が参加しました。口頭発表には2・3年生の課題研究発表だけでなく、1年生の「学際探究」の授業で取り組んだ「冷蔵庫から生活を考える」について積極的に発表を行ってくれました。ポスター発表では2年理数キャリアコースの生徒が、ここまで取り組んできた実験成果や研究計画について発表し、今後の研究のアドバイスをもらうことができました。 2024年3月27日、東京海洋大学品川キャンパスで「日本水産学会春季大会 高校生ポスター発表」が行われました。日本水産学会は水産学に関する学理及びその応用の研究について発表を行う場です。理数キャリアコースの高校2年生2名が研究者として発表を行い、高校1年生1名が見学者として参加をしました。今回の発表テーマは「ザリガニの成長速度に対するエクジステロイドとセルロースの影響」で、ザリガニをより早く大きくすることによって食糧問題の解決を目指すことを最終目標にしています。 文京学院大学女子は、一人ひとりの生徒へのきめ細かな指導を通して、各自が道を切り拓いていく力を身に付けさせます。少し背伸びして高い目標を持たせることで、生徒たちの可能性を伸ばしていきます。文京学院大学女子高等学校として外部評価を意識すれば、大学合格者数にこだわるところですが、文京学院はあくまでも一人ひとりの目標実現を第一に考えた進路指導を行っています。具体的には、個々の生徒の適性に沿った進路指導‐海外大学進学や大学院進学や研究職に就くことも視野に、社会に出た際に自分自身で道を切り拓いていくことを前提として指導を実践しています。my SPECIAL ONE(2024年8月発行)
文京学院大学女子とは
文京学院大学女子高等学校の探究学習とは
理数キャリアコースの探究学習
国際教養コースの探究学習
(探究事例紹介)探究活動の成果を発表する「成果報告会」
(探究事例紹介)日本水産学会ポスター発表
文京学院大学女子の進路指導