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受験情報ブログ

【新渡戸文化高等学校】数多くの出会いと独自カリキュラムで 学びを未来につなぐ

my SPECIAL ONE(2024年8月発行・高校受験情報誌)連携記事

新渡戸文化中学校高等学校(東京都中野区・共学校)は、「HappinessCreatorの育成」「自律学習者を育てる」を軸に教育を展開しています。今回は、高等学校の3つのコースやスタディツアーを中心にご紹介いたします。

my SPECIAL ONE(2024年8月発行)

首都圏模試センターが発行する『my SPECIAL ONE』のコンセプトは、キミの“スペシャル”になる学校がきっと見つかる、じっくり知る、じっくり選べる高校受験情報誌です。高校受験において、受験する学校を割り振られてしまう現在の進路指導(入試システム)のもとでは、自分にとってベストの選択肢を探しにくい状況が生まれているのが現状です。先進的でユニークな“ 希望の私立中学校・高等学校 ”の存在を、本誌では多くの高校受験生と保護者にお伝えしたいと思います。今回の記事についても、この情報誌と連携しております。ぜひ、ご期待ください。

(写真)『my SPECIAL ONE』2023年版表紙

新渡戸文化とは 

Happiness Creatorの育成


新渡戸文化中学校・高等学校には、自分だけでなく社会の幸せも生み出すHappiness Creator(しあわせ創造者)という最上位目標、”育てたい生徒像”があります。

不安定な未来を生き抜くための基礎力を養う教科学習(Core Learning)は、AI等を用いて個別最適化されており、それぞれの120%を目指しています。また、教科を横断した広い視野で物事を捉える力を養う教科横断授業(Cross Curriculum)は、「好きなこと」や「自分の関心」から始まる探究学習として、毎週水曜日、丸一日を使って実施しています。そういった学びがさらに発展した学びがチャレンジ設定学習(Challenge Based Learning)で、新渡戸文化の生徒たちはそれぞれの学びや問いから始まる社会課題に挑戦しています。これらの頭文字をとった新渡戸の3Cカリキュラムは、Happiness Creatorを目指した生涯にわたって学び続ける「自律型学習者」を育てる独特なカリキュラムといえるでしょう。

3つのコンピテンシーと4つのハピネスマインド


コンピテンシーとは、繰り返し経験を積み重ねることで身につけることができる力です。新渡戸文化中学校・高等学校では「自らコントロールする」「他者とつながる」「新しい価値を創造する」という3つのコンピテンシーを掲げています。さらに、6つの具体的な力を示し、全ての授業の目的がこのコンピテンシーを育てることに繋がっています。

また、全ての生徒が取り残されることなく学べる「心理的安全性」を高めるために、4つのハピネスマインドを大切にしています。生徒たちが自分らしく、今の自分を肯定し、できないことを可能性と感じながら、「ありがとう」を生み出すために「やってみよう」と学び出す。これが全ての教育活動でチャレンジを生み出す土台となっているといえるでしょう。

高校 3つのコース

「本物」が充実した学習環境 自分のやりたいことをとことん極めるための3つのコース。 3つのコースを支える3Cカリキュラムは、実習・体験・フィールドワークといった「本物」を軸にした教育活動を提供しています。


探究進学コース

一人ひとりの 「やりたい」や「好き」 を重視し、教科と実社会をつなげる授業が1年次から展開されます。併設する臨床検査学科の広大連携授業や、地方病院でインターンなどの医療系体験、企業等との連携プロジェクト活動が豊富にあり、医療系・理系・文系に広がる学びが充実しています。新渡戸の探究進学コースにしかできない「体験と出会い」により、進路面ではどこよりも強い総合型選抜への対応をはじめ、少人数を生かしたきめ細やかなサポートで一般入試も含めた幅広い入試への対応を実現させています。


フードデザインコース

調理技術や食文化、食の社会課題、食材、一次産業について多方面から学び、「おいしい」から広がる豊かな未来をデザインすることを目指しています。高1では包丁の持ち方や基本的な調理技術を学び、高2では和食をテーマに魚の三枚おろしや味噌づくりなどを学びます。高3ではプロから料理を学び、地域や社会と連携した授業を展開します。3年間を通じて食材や一次産業についても学び、食の問題を自分ごと化し、行動に移す力を養います。卒業後は調理系や家政系、社会科学系や経営学など多様な進路を目指すことができます。



美術コース

美術とデザインの基礎から学び、多角的な視野と豊かな発想力を養います。授業を通じて技術と感性を磨き、「私とは何か」「何を表現したいのか」を問い続けることで、自由な発想での表現を目指します。社会課題に結びつける横断的な学びも取り入れ、問題解決力を養います。美術系大学への進学希望者だけでなく、様々な夢や目標を持つ生徒が集い、卒業後は各分野で活躍しています。


一人ひとりの「やりたい」を本物とつなげるスタディツアー

新渡戸文化では、一人ひとりの 「やりたい」や「好き」 を重視し、教科と実社会をつなげる授業が展開されます。併設する臨床検査学科の高大連携授業や、地方病院でインターンなどの医療系体験、企業等との連携プロジェクト活動などが豊富にあり、医療系・理系・文系に広がる学びが充実しています。また、一般的な学校の行事では修学旅行で観光地などを回りますが、新渡戸文化のスタディツアーでは、観光地には行かずに、地球の様々な現地で多くの現実や社会課題を見てリアルに経験をします。


【新渡戸】スタツア候補3.jpg

▲写真:スタディツアーの様子

「広島スタディツアー」生徒インタビュー

今回、2024年7月に「広島スタディツアー」の企画・実行をした3名の高校生にお話をうかがいました。彼らは、単なる観光ではなく「学び」のツアーとして、ゼロから自分たちで企画しました。ツアー先の高校とも自ら連絡を取り合い、旅を作り上げました。プラモデルという「好き」から始まり、「平和学習」として現地に行き、対話会ではより深い学びが得られたとのことです。そんな彼らにインタビューをしました。

1)新渡戸文化高等学校に入学した理由をうかがいました。

森脇君(高2)は、高校受験の際にプロジェクトが活発で面白いと感じ、新渡戸文化高等学校を選びました。特にプラモデルをやっている先輩の影響を受け、将来はプラモデルに関連する仕事や自衛隊に興味を持っています。辻君(高2)は、座学が苦手であったなか、高校受験の際に新渡戸文化高等学校のクロスカリキュラムに出会い、魅力を感じました。現在はプラモデル活動に取り組んでいます。松浦君(高1)は、小学校の時に親のすすめもあり、新渡戸文化に入学し内部進学しています。将来は一般受験で大学に進学し、自分を伸ばしたいと考えており、航空パイロットを目指しています。

▲写真:新渡戸文化高等学校の敷地内にある「VIVISTOP」にて

2)現在3名が行っているプロジェクト活動をうかがいました。

私たちのプロジェクトは、ミリタリープラモデルを中心に戦車や戦闘機などの軍事系プラモデルを作ることです。私たちは毎日新渡戸文化高等学校の敷地内にある「VIVISTOP」でプラモデルを作り、3Dプリンターやレーザーカッターを使って看板なども制作しています。このプロジェクトは、プラモデルを通じてコミュニケーションを取ることを目的としており、1年前に立ち上げました。文化祭やスタフェスなどのイベントにも参加し、最近ではインスタグラムやポッドキャストを使って、プラモデルの魅力を発信しています。

▲写真:広島スタディツアーより

3)今回の「広島スタディツアー」の目的をうかがいました。

広島スタディツアーの目的は、プラモデルを通じて戦争の理解を深めること、そして広島の高校生と対話を行い、平和についての考え方を共有することでした。7月10日から13日までの3泊4日で実施。3人は新幹線で広島へ向かい、初日は宮島を中心に観光しました。2日目は平和記念資料館や原爆ドームなどを見学し、戦争について学びました。3日目は広島の高校生と対話会を行いました。

4)現地高校生と対話会についてうかがいました。

広島市内の高等学校で対話会を行いました。この学校は平和活動に積極的に取り組んでおり、署名活動や核廃絶に関する活動を行っています。東京の学校と広島の学校での平和に対する認識の違いを探ることも目的の一つでした。対話会の準備として、事前にオンラインミーティングを行い、自己紹介やお互いの活動内容について話しました。対話会当日は、模造紙を使ってテーマを提示し、付箋に意見を書いて貼り付けるワークショップ形式で進行しました。最初はアイスブレイクとして、地元の自慢など軽い話題から始め、最終的に平和の定義について議論しました。議論の中では、日常の変わらない生活が平和であるという意見や、友達と過ごす時間が平和だという意見が多く出ました。広島の学校の生徒たちも、東京の生徒たちと同じように普通の高校生であり、平和活動に対する熱意を持っていることが分かりました。また対話会内で、プラモデルも紹介し、シルバニアファミリーなどのミニチュア系が好きな生徒たちにも好評でした。今回の交流を通じて、同世代の他校の生徒たちと平和について議論する貴重な機会となり、とても刺激を受けました。

▲写真:広島スタディツアーより

5)今後の展望をうかがいました。

スタディツアーを経て、3人はプロジェクトの方向性が定まったと感じています。森脇君はプラモデルを通じて戦争体験者から学ぶ機会を設けたいと考えています。辻君はこれまでのプラモデル展示に加え、ワークショップ形式の開催を検討しています。松浦君は広島の高校生との交流を継続し、他の平和活動団体とも関係を持ちたいと考えています。今後のプロジェクト活動の発展が楽しみです。

▲写真:広島スタディツアーより