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受験情報ブログ

【N高】自分らしさを見つける通信制高校

my SPECIAL ONE(2024年8月発行・高校受験情報誌)連携記事

N高等学校(N高)について奥平博一校長にインタビューいたしました。


取材:石坂康倫(石坂教育研究オフィス)

沖縄県那覇市に本校があるN高は、学校法人角川ドワンゴ学園が運営する高等学校の一つで、茨城県つくば市には同学園が運営するS高等学校(以下、S高)があります。さらに、2025年度には新たに群馬県桐生市にR高等学校(以下、R高)も開校予定で、同じ方針のもとで教育が行われ、学べる内容や学習のカリキュラムは同じとなっており、各校の生徒たちは一緒に学んでいます。

この記事は、N高について奥平博一校長にインタビューしたものをまとめました。

my SPECIAL ONE(2024年8月発行)

首都圏模試センターが発行する『my SPECIAL ONE』のコンセプトは、キミの“スペシャル”になる学校がきっと見つかる、じっくり知る、じっくり選べる高校受験情報誌です。高校受験において、受験する学校を割り振られてしまう現在の進路指導(入試システム)のもとでは、自分にとってベストの選択肢を探しにくい状況が生まれているのが現状です。先進的でユニークな“ 希望の私立中学校・高等学校 ”の存在を、本誌では多くの高校受験生と保護者にお伝えしたいと思います。今回の記事についても、この情報誌と連携しております。ぜひ、ご期待ください。

(写真)『my SPECIAL ONE』2023年版表紙

N高とはどのような高校か

N高は、通信制の高校で、現在S高とあわせて約30000人の生徒が在籍しています。これだけ多くの生徒がいるため、さまざまな心配事や課題があるかと思いますが、奥平校長先生は常にスマホを手元に置き、何が起こってもすぐに対応できるようにしています。その全国に広がる生徒たちへ深い愛情を持ち、日々奮闘する校長先生の姿に感銘を受けました。

N高には、いろいろな背景を持つ生徒が集まっていますが、その多様性こそが学校の魅力です。奥平校長先生は、生徒一人ひとりの可能性を信じており、多くの生徒がこの学校に入学して良かったと感じています。また、通信制高校に対するネガティブな見方も少なくなってきています。

N高では、オンライン学習が主となりますが、これによってコミュニケーションが苦手な生徒も自分のペースで学ぶことができます。校長先生曰く、「学力不足や心の問題を抱える生徒もいないわけではありませんが、適切なケアを行う体制が整っており、一般の高校生と変わりません」とのことです。

また、N高に入学したことで大学への進学が可能になった生徒も多くいます。奥平校長先生は「高校生は自分で考えて行動する力を持っています。制限を緩めることで、生徒はより自由に、自主的に学べるのです」と説明してくれました。N高では、生徒が主体的に学ぶ環境が整えられており、それが生徒たちの成長に大きく役立っています。

今後、通信制高校の認知度をさらに上げ、その良さと効果を広めることが重要だと感じました。N高では、自己肯定感を高め、自信を取り戻すことができる環境が整っており、多くの生徒が自分の夢や目標に向かって挑戦しています。

通信制高校ならではの配慮と工夫

N高は、通信制高校の中でも特に際立った特徴を持っています。どの通信制高校もN高のように成功するわけではありませんが、その理由はどこにあるのでしょうか?

まず、N高は明確なビジョンと生徒への温かな思いがあります。さらに、組織体制や教育方法、オンライン教材の質に力を入れています。そのおかげで、生徒たちは安心して学ぶことができています。

N高は2016年4月に開校しました。今年で9年目の新しい学校ですが、すでに多くの生徒に支持されています。開校当初は約1500人の生徒が入学しましたが、現在はS高とあわせて約30000人もの生徒が学んでいます。この数字からも、N高の人気と信頼が伺えます。

N高には、公立高校や私立高校から転職してきた先生も多くいます。特に、30代の若い先生が多く活躍しています。ある先生は「以前の学校では、生徒に問題があるとすぐに退学させようとする風潮があったけれど、それが納得いかなかった」と話していました。このような先生たちが集まるN高では、生徒一人ひとりに寄り添った教育が行われています。

N高では、オンラインでの授業が主です。生徒たちはオンラインに慣れているため、特に抵抗感なく学ぶことができます。また、オンラインを通じて対面コミュニケーションが苦手な生徒も他の人と交流できるようになっています 。

N高は、単なる不登校生徒や退学者のための学校ではなく、新しい形の高校入学の選択肢として認識されています。生徒一人ひとりの個性や希望に合わせた学びが実現できるN高を、ぜひあなたの進路の一つとして考えてみてください。

リアル感のあるオンラインと生徒の挑戦への願い

N高は、新しい教育の形を提供する通信制高校です。校長の奥平先生は、「N高とS高には約30000人の生徒が在籍しており、これは教育の新たな形を示しています」と自信を持って語ります。さらに、「教職員は専門チームに分かれ、留学や生徒指導など、それぞれの分野で連携して教育を進めています」とも言います。

N高では、通信制高校という特性を活かし、さまざまな学びの選択肢を提供することにも挑戦しています。その一つが「通学コース」です。キャンパスに生徒が集まり、対面でPBL(課題解決型のプロジェクト学習)やグループディスカッションなどの学習を行うコースで、週1日、3日、5日の通学日数を選択でき、全国に69箇所の学びの場を用意しています。これによって、生徒が学びやすい環境を作り出しています。

また、奥平校長先生は「オンラインで実際のリアルな学校を再現する」という目標を持っており、それがN高の特徴の一つです。オンラインと実際の現場の両方で行われる職業体験や、オンライン展示と幕張メッセで開催されるイベント「ニコニコ超会議」内で行われるリアルな文化祭「磁石祭」など、現実感のある学びの場を提供しています。30000人が集まる文化祭は、想像するだけでワクワクしますね!

N高では、ICT技術を駆使して、リアルな体験とオンライン学習を融合させ、生徒がより良い時間を過ごせるように工夫しています。もちろん、高校卒業に必要な授業と単位取得はきちんと行っています。

最後に、奥平校長先生は「生徒が挑戦すること」に強いこだわりを持っています。生徒が自分のやりたいことを見つけ、それを達成できるようにサポートすることを大切にしています。そのため、N高は、生徒がなりたい自分になるための挑戦を応援する場所です。

N高で、あなたも新しい挑戦を始めてみませんか?

取材後記

今回のN高の取材を通して、私が感じたことをお伝えします。

N高の奥平校長先生は、強い教育愛を持ってこの学校をリードしています。教職員も一生懸命に頑張っており、その結果、N高は多くの生徒に支持されています。さらに、2025年度には新しいR高が桐生市に開校され、奥平校長が学校長を兼務することになります。

N高の魅力は、生徒一人ひとりの可能性を大切にし、さまざまな個性を受け入れていることです。学校や家庭や社会が多様性を受け入れて生徒たちを支えることで、本来の教育の姿が見えてくるのだと思いました。今回の取材では、奥平校長先生からたくさんの教育活動のヒントをいただきました。

この記事を読んでいる中学生や保護者の皆さんにとって、N高の取り組みを知ることで、高校選択の幅が広がることを願っています。奥平校長先生の熱意とN高の素晴らしさを感じていただけると嬉しいです。

結びに、奥平博一校長先生に心から感謝申し上げます。

取材:石坂康倫(石坂教育研究オフィス)