【工学院大学附属中学校・高等学校】世界に学び、未来を創造する人に。
工学院大学附属中学校・高等学校(東京都八王子市・共学校)は、「挑戦・創造・貢献」が校訓です。自ら考えて失敗を恐れず積極的に挑戦し、仲間と連携して新しい価値を創造し、人間性豊かな社会の構築へ主体的に貢献することをめざしています。今回は、中野由章校長にインタビューをいたしました。高校での取り組みを中心にご紹介します。
my SPECIAL ONE(2023年8月発行)
首都圏模試センターが発行する『my SPECIAL ONE』のコンセプトは、キミの“スペシャル”になる学校がきっと見つかる、じっくり知る、じっくり選べる高校受験情報誌です。高校受験において、受験する学校を割り振られてしまう現在の進路指導(入試システム)のもとでは、自分にとってベストの選択肢を探しにくい状況が生まれているのが現状です。先進的でユニークな“ 希望の私立中学校・高等学校 ”の存在を、本誌では多くの高校受験生と保護者にお伝えしたいと思います。今回の記事についても、この情報誌と連携しております。ぜひ、ご期待ください。
(写真)『my SPECIAL ONE』2022年版表紙
工学院大学附属中学校・高等学校とは
工学院大学附属中学校・高等学校は、東京都八王子市にある共学校です。他校にはない特徴を持つ学びであるK-STEAMを推進しています。K-STEAMとは「グローバル・リベラルアーツと数理情報工学を融合した、工学院らしい先進的教育」のことです。また、工学院大学八王子キャンパスに隣接しているメリットを最大限に活かし、大学の施設・設備の利用にとどまらず、総合的・包括的に大学と連携して、さまざまな教育活動を展開しています。
工学院大学附属中学校・高等学校の校訓は、「挑戦・創造・貢献」です。すなわち、自ら考えて失敗を恐れず積極的に挑戦し、仲間と連携して新しい価値を創造し、人間性豊かな社会の構築へ主体的に貢献することをめざしています。
2022年度より新3コース始動
工学院大学附属高等学校では、3つのコースがあります。
リベラルアーツの幅広い学びからスタートし、国公立大学や難関私大といった高い進路目標の実現を目指す「先進文理コース」では、2年次からは「スーパーサイエンスクラス」「理系クラス」「文系クラス」に分かれ、自分の進路目標に合わせたカリキュラムで大学受験に向けた実践力を身につけます。
勉強と学校生活を両立し、着実に大学進学を目指す「文理コース」では、2年次から「理系クラス」「文系クラス」に分かれ、さらに多彩な学習経験を積み重ねます。
国内大学はもちろん、海外大学進学への道筋も積極的に指導する「インターナショナルコース」では、グローバルな人材を養成し、世界で活躍するための 英語力と思考力を育てます。
中野由章校長メッセージ
2021年4月から工学院大学附属中学校・高等学校の校長に就任した中野由章先生。中野先生は、芝浦工業大学大学院修了後に日本IBM大和研究所を経て、教員に転身。三重県の県立高校や大阪府の私立大学、兵庫県神戸市の市立高校など、さまざまな環境で情報科学や学問の面白さを伝えてきました。現在は、情報処理学会の初等中等教育委員会委員長も務めています。工学院大学附属中学校・高等学校の教育について、お話をうかがいました。
グローバル・リベラルアーツと数理情報工学の融合
工学院大学附属中学校・高等学校の教育の軸といえる「K-STEAM」。STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)。芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の5つの領域を対象とした理数教育に創造性教育を加えた教育のことをいいます。「グローバル・リベラルアーツと数理情報工学を融合した、工学院らしい先進的教育」を実施する「K-STEAM」について、中野由章校長は説明してくれました。
「工学院大学附属中学校・高等学校では、【ICT&グローバル】を中核として一般的な学校ではできないような魅力的なK-STEAMを実践しています。STEAMときくと、どうしても理系のイメージがあるかと思います。大学以降の進路を文系にすすむ生徒にこそ、中学校・高等学校におけるこの学びは、とても重要だと考えています。難しいことがわからなくても体感しておくことで、将来の伸びしろが変わってくると考えています。実際に文系の生徒もワクワクする挑戦をしています。」(中野校長)
工学院大学八王子キャンパスに隣接しているメリット
工学院大学附属中学校・高等学校は、工学院大学八王子キャンパスに隣接しています。さまざまなメリットについて、中野由章校長は説明してくれました。
大学施設・設備を使用できます。また、大学生と一緒に活動できることが最大のメリットといえます。例えば、自動車部です。自動車部の取り組みは、大学ソーラーチームの教員・学生メンバーが支援しています。大学教授による指導や、ソーラーカー世界大会に参戦した経験を持つ大学生からさまざまな指導を受けて、中学生・高校生が脱炭素社会実現への取り組みを主体的に考え取り組んでいます。大学生を身近に肌で感じるこのロールモデルの存在は、生徒の成長に大きな影響を与えます。」(中野校長)
▼2021年7月ソーラーカー大会「FIA Electric & New Energy Championship ソーラーカーレース鈴鹿 2021」の様子
高大連携による多様な教育活動
工学院大学附属中学校・高等学校では、総合的・包括的に大学と連携しています。高大連携による多様な教育活動について、中野由章校長は説明してくれました。
「工学院大学をはじめ東京薬科大学や多摩美術大学など5大学と連携をして教育をすすめています。工学院大学にはないコンテンツも、さまざまな中高大連携により充実させています。工学院大学附属中学校・高等学校の特徴であるグローバル・リベラルアーツと数理情報工学を融合した、工学院らしい先進的教育『K-STEAM』を推進していくために、今後もさまざまな大学とパートナー関係を築いていきます。」(中野校長)
多彩な進路選択ができる
工学院大学附属中学校・高等学校では進路にむけて「自分と向き合い、何をすべきか考え、 未来に進む力を磨くための環境」を整えています。放課後学習支援やキャリア教育、F1ゼミ・K1ゼミや夏期講習など進路指導が充実しています。進路について、中野由章校長は説明してくれました。
「例えば、工学院大学を除く学部分野別の合格数をみると、文系も多いことがわかります。工学院大学が理系大学のため、中学校・高等学校も理系の学校と誤解をされていますが、実は文系や医歯薬系、海外大学へも進学していきます。多彩な進路選択ができる場が工学院大学附属中学校・高等学校にはあります。」(中野校長)
安心で安全のスクールバス
スクールバスは隣接する大学バスロータリーから発着します。八王子駅南口をはじめ、拝島駅、京王八王子駅、南大沢駅の多摩地区4駅からスクールバスを運行しているので、中央線や京王線はもちろん、青梅線、五日市線、横浜線、八高線、西武線など多くの路線から便利に通学することができます。また新宿からのシャトルバスも運行。新宿駅からわずか徒歩5分の工学院大学新宿キャンパスから配車されるので、23区や埼玉、千葉方面からの通学も可能です。高校入学生の通学エリアやスクールバスについて、中野由章校長は説明してくれました。
「八王子市から約25%、八王子市を除く多摩地区から約30%、神奈川県から10%弱となっております。特に神奈川県相模原市や川崎市からの入学者は、23年度大きく増えております。生徒はスクールバスについて、駅から徒歩15分の学校より、駅直結のバスにのったほうが快適だと思います。スクールバスの中の時間は、勉強や休憩、コミュニケーションなど自分の自由時間として活用し充実している様子です。安心で安全なスクールバスを活用して、広大な大学キャンパスの中にあるという充実した環境で学んでほしいと考えています。」(中野校長)
学校のご紹介
高校受験において、これまでは都立の併願として第2志望の受験生が多かったのですが、ここ2年間では第1志望の受験生が大幅に増えています。楽しくいきいきと学んでいる生徒や分かりやすく面白い授業をする先生、生徒とのコミュニケーションを大切にする中野校長の姿をみて志望する受験生が多いとのことです。自分に合った学校選びをするためにも、まずは学校に足を運んでみましょう。