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受験情報ブログ

2023年2月3日AM 聖セシリア女子中学校 英語表現入試

「実践的な英語」を入試から体験する

2月3日AM、神奈川県大和市にある聖セシリア女子中学校では英語表現入試が行われました。

こちらの入試は今年で2年目の始まったばかりの入試です。「英会話力を鍛えたい」という意思を持つ生徒を求めて始めました、と担当の先生がおっしゃっていました。

聖セシリア女子中学校では、前日の2月2日に筆記型の英語入試を行っています。同校の本格的な英語教育に共感した受験生は、ほとんどが2日の入試も受験します。

よってこの日は、2日の入試で合格した場合来る必要はありません。しかし、この日は英語表現入試のみ受ける人も含めて去年の1.5倍以上の受験生が集まりました。

英検2次面接との違い

集合時間は朝930分。9時少し前ぐらいから、受験生が集まってきました。この日出迎えてくれるのは英語担当の先生がほとんどとのこと、受け入れ体制は完璧に整えています。


945分になると、生徒たちは保護者と離れ、控室に集められます。やや緊張している生徒たちを、校長の森永浩司先生を始め、先生方が気さくに話しかけてほぐしていきます。

その後、1人ずつ別室に呼ばれて1対1の英語面接が行われます。時間はおよそ5分、英検の2次面接試験のような日常会話のやり取りが主なのですが、1分程度の自己紹介と、自分で事前準備してくる英文暗唱(歌詞、名文、著名人スピーチ、絵本、自作話など)が英検とは異なる部分です。

特に英文暗唱は十人十色で、中には振り付きで歌う受験生もいれば、1人芝居をする受験生もいました。会話力も優れている人が多く、この力をさらに引き上げてくれる同校を本気で志望しているのだろうという気持ちが見て取れました。

協調性、表現力、意欲もチェック

全員の面接が終わると、いよいよ英語表現のパートが始まります。バレエの練習場として普段使われているトリニティホールに全員集め、テンポの良いBGMをかけながら、試験官の先生のかけ声のもとゲーム性のある軽い運動をします。もちろん最初から最後まで全て英語で行われます。

その後、2グループに分けて、セリフのやり取りのある寸劇が始まります。受験生たちは、時にはお互いにコミュニケーションを取りながら表現をしていきます。最後に2人1組ずつの演技を行い終了になりました。

終始一貫して、受験生たちの楽しい表情と、温かい雰囲気のある試験でした。しかしただ楽しいだけの時間ではなく、初めの運動やその後の演技も、協調性や表現力、意欲をしっかりとチェックしているであろう場面が随所に含まれていました。

聖セシリア女子中学校では、「イングリッシュ エクスプレス」というプログラムを開講しています。英語芸術学校マーブルズとの連携により、「英語で自分を表現する」ことを目標に英語の歌を歌い、英語の台詞を覚え、ダンスも加えて、仲間とともに年2回、英語でのミュージカル発表を行います。語学とともに、表現力や協調性を育むプログラムです。まさにこの英語表現入試の到達地点のようなものですが、「実践的な英語」を学ばせるという聖セシリア女子中学校の英語教育に対する強い気持ちが表れており、また同校を志望する受験生も「読み書きリスニング」だけではない英語力をつけたい人たちが集まっているのだと思いました。