ミライ教育Watching第6回「光英VERITAS中学校」
答えのない世界・未来にむけて、先進的な教育に取り組んでいる私学を紹介するミライ教育Watching。第6回は「光英VERITAS中学校」(千葉県松戸市)です。
【ミライ教育①】生徒の、生徒による、生徒のための学校
光英VERITAS中学校高等学校は、2021年に共学化し、進化をつづけています。川並芳純校長にお話をうかがいました。
「光英VERITAS中学校高等学校は、『生徒の、生徒による、生徒のための学校』です。楽しい学校は誰かがつくるのではなく、生徒や教員一人ひとりがつくるものだと考えています。本当の楽しさとは『真剣に』、そして『全力で』で取り組む先に生まれるものです。『地球規模で考え人・社会・自然に貢献するリーダー』を育みます。光英VERITASは、ラテン語の「Optima est Veritas(真理こそ最上なり)」に由来しますが、「光」は「希望」や「光り輝く」、「英」は「英知」や「グローバル」、「VERITAS」は「真理」を意味しています。本校の特徴である探究的な学び、理数・サイエンス教育、英語・グローバル教育などのすべての土台には『小笠原礼法』があります。そして、それらを包括しているのが、「VERITAS(真理)」を追い求め続ける「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」です。例えば、争っている人は、どちらも自分が正しいと主張します。でも、争いを解決するのは『真実』です。ですから、生徒たちには真理を探し続けていく心持ち、態度、そして、それを見つけ出す力を身につけてほしいですし、それを以って『和』を達成できる人になってほしいと願っています。」
【ミライ教育②】認知能力・非認知能力を育てる
光英VERITAS中学校高等学校では、「答えを求める学び」から「問いを持つ学び」へを掲げて教育をしています。確かな学力や知識・技能、専門知識など数値化でき測ることができる『認知能力』を育むことはもちろんのこと、数値可しにくく、測ることが難しい『非認知能力』を育むことも大切にしています。「やる気」や「リーダーシップ」、「コミュニケーション能力」などは、これまでの学校教育で身につけるプログラムが少なかったといえます。光英VERITAS中学校高等学校は、ヴェリタス・トルネード・ラーニングや小笠原流礼法教育、共学化によって進化する部活動など『非認知能力』を育む環境が光英VERITAS中学校高等学校にはあります。
【ミライ教育③】小笠原流礼法教育
(写真)静謐な空気が流れる、礼法室「洗心の間」
1983年聖徳学園短期大学附属中学校・高等学校として開校以来、小笠原流礼法宗家監修によるカリキュラムに従い、正課として週一回、全校で礼法の授業が行われています。武家社会で実践されていた礼法から現代に生かせる理論と実践を中心に、中学生・高校生にわかりやすく指導、これからのグローバルな社会に通用する衣食住のマナーを学び、自国の文化を知ることを前提に理解を深めています。「相手を思いやる気持ちをかたちに表す」こころを磨く小笠原流礼法教育は、すべての教育の土台となり、生きていくために必要な能力である「非認知能力」を育みます。
【ミライ教育④】ヴェリタス・トルネード・ラーニング
光英VERITA中学校高等学校では、すべての教科で課題解決のプロセスをトルネードのように繰り返し、“ 答えを求める学び”ではなく、“ 問いを持つ学び” を習得します。ICTを活⽤してその学びをつないで広げ、上昇していくイメージから「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」と名づけています。
全学年で“探究⽅法”を学ぶ「探究科」の授業を週1回⾏っています。「課題を解決する」や「⼈に物事を伝える」、「協働する」といった社会⼈になっても必要な探究の軸となるスキルを、教科書を離れた話題や、複数教科横断プログラムの中から⾝につけます。6年間の授業を通して、⾃分の考えや知っていることだけに興味をもつのではなく、視野を広げていくことができるので思考も深まっていきます。
また、「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」が、部活動での男子の活躍を実現しています。例えば、野球部。野球部といえば丸刈りが一般的なイメージですが、髪型は自由で、長時間に及ぶ厳しい練習はしません。練習内容や戦術も、部員に考えさせます。試合後には、『なぜ負けたのか』を一人ひとりが考えるように促すなど、「命令しない指導」をしています。つまり、『答えを求める学び』から『問いを持つ学び』へのシフトチェンジし、「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」を部活動でも体現しています。
【ミライ教育⑤】ICTを活用する教育
光英VERITA中学校高等学校では、主体性・協働性を育む探究活動において、ICTをフル活用しています。例えば、ある問いに対して生徒全員の意見交換がスムーズにでき、多様な個性に出会い共に成長することができます。ICTはただの調べるだけの道具ではなく、考えを仲間と共有、学習を記録することなどを通じて、主体的な学びの力を育みます。
【ミライ教育⑥】英語・グローバル教育
光英VERITA中学校高等学校では、将来を見据え、人・社会・自然環境の保持に貢献できる「地球を守る次世代リーダー」を育成するため、豊かなプログラムを用意されています。
英語は、『読む』『書く』『聞く』『話す』の4技能に、『話す』を『コミュニケーション』と『プレゼンテーション』に分けた5領域の力の育成を目指しており、授業では4段階の習熟度別で、オンライン英会話はさらに細分化した5段階の習熟度に分かれています。また、毎週水曜日と土曜日には、iPadを用いて英語の多読も行っています。さらに2021年は、早稲田大学Intercultural Communication Centerとの連携がスタートしています。早稲田大学に通う世界各国からの留学生との協働学習をとおして国際理解を深めていきます。
光英VERITA中学校高等学校には、急速に発展するグローバル社会に対応できるよう、常にアンテナを高く張り、日本はもちろん、世界の文化や社会、歴史などの多様性を理解し、自ら発信する力を伸ばす環境があります。
【ミライ教育⑦】理数・サイエンス教育
光英VERITA中学校高等学校では、基本・基礎知識の習得とICT を効果的に使った探究的学びの繰り返しにより、課題発⾒⼒や発想⼒、論理的思考⼒、表現⼒などを育む理数・サイエンス教育があります。校舎の2階をサイエンスフロアとし、7室すべてを理科教室にするなど環境も整備されています。大学の教員を招き講演をいただくことで、学びを広げています。また、東京理科大学と教育連携協定も結んでいます。東京理科大の学生がインターンとして、授業や学習のサポートをしに来校しています。共学化したことで、いっそう力をいれていく教育といえるでしょう。
【ミライ教育⑧】充実した教育施設
東京ドーム2個分の敷地。ビブリオテーカ(図書館)は、蔵書が約65,000冊あり、Wi-Fi完備で自習やグループ学習ができます。サイエンスフロアやアクティブラーニングルームなど先進的な学びを促進します。2000名以上収容できるカフェテリアは、生徒には大人気です。屋内温水プールや広大なグラウンド、3うの体育室は、学校生活の充実にかかすことができない施設です。
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2023年度中学入試を紹介
① 【1月20日AM】第1回入試(国算または国算社理選択)
② 【1月20日AM】VERITAS英語入試(国算英)※英語は筆記+インタビューテスト
③ 【1月20日PM】VERITAS理数特待選抜入試(理数)
④ 【1月22日AM】特待選抜入試(国算または国算社理選択)
⑤ 【1月24日AM】第2回入試(国算または国算社理選択)
⑥ 【2月4日AM】第3回入試(国算)
※津田沼会場(千葉工業大学)は、①③④⑤を実施
※複数回入試受験者優遇あり、英語検定合格者優遇有
※受験料軽減制度あり