新渡戸文化中学校・高等学校2022 社会と連携した「未来を創造するプロジェクト」
「HappinessCreatorの育成を目指し、社会と連携した「未来を創造するプロジェクト」が生まれています
写真:「クロスカリキュラムday」プロジェクトについて、生徒と山藤先生の議論
すべての主語を生徒にする
新渡戸文化中学校・高等学校では、「自律型学習者の育成」を教育方針とし、それを実現するためのカリキュラム「3C Curriculum(3Cカリキュラム)」を実施している。 Core Learning :個別最適化学習、Cross Curriculum:教科を横断する学び、Challenge Based Learning:社会課題に挑戦する学び、この3つのCが相互に連携することで、社会が変遷しても、自分で考え、判断し、周囲を巻き込みながら変容を続けていける能力の育成をを目指している。そのためのキーワードとして、「すべての主語を生徒にする」を掲げていることも印象的である。コースは、「本物」が充実した学習環境として 自分のやりたいことをとことん極めるための4つのコースを設置。 3Cカリキュラムで、実習・体験・フィールドワークといった「本物」を軸にした教育活動を提供している。
写真:「クロスカリキュラムday」チームディスカッション
毎週水曜日は「クロスカリキュラムday」
毎週水曜日行われている「クロスカリキュラムday」は、教科横断の学びを丸一日かけて実施する。先生が教壇に立ち、生徒たちへのインプット中心の授業とは全く異なり、生徒一人ひとりの「好き」や「やりたいこと」を高められるよう、様々なプロジェクトを生徒主体で行う。月に一回フィールドワークの日を設けて、外に出て学習する日も設け、それぞれの「好き」を実社会とつながりながら探究している。クロスカリキュラムを一日見学させてもらって感じたのは、生徒たち一人ひとりが、学校生活の中でやりがいや、生きがいを感じているように見えたことだ。キラキラした笑顔でプロジェクトに取り組んでいる生徒たちもいれば、はたまた、プロジェクトをカタチにするため、企業と真剣な表情でオンライン会議をし、試行錯誤する生徒の姿もあった。成功や失敗を繰り返しながらも、どの生徒たちも自分達の「好き」や「やってみたい」という気持ちに向かって全力で楽しんでいる姿は本当に印象的だった。
写真:「リアルな社会を題材として学ぶスタディツアー」生徒発案企画について企業とオンライン打合せ
未来の自分をデザインする6年間
新渡戸文化中学校・高等学校副校長先生の山藤先生は、「プロジェクトの成功だけが学びではなく、失敗や試行錯誤することも大事な学びだと思う」と話す。「失敗も学びだ」とはっきり言い切れるその言葉に、生徒の成長を嘘なく本気で全教員が応援していること、また、学校としての「覚悟」を感じた。そしてさらに驚いたのは、生徒はもちろん、先生たちが常に子供たちの輪の中にいて、誰よりも真剣で、誰よりも楽しそうであるということだった。山藤先生は、学内の教員たち全員で、「生徒たちが常に主語であり、主役である。これからの時代で学校が向かうべき方向はどこなのか。」ということを、時期ごとに全教員で話し合い、そして見直し、学園全体で子供たち一人ひとりが「未来のビジョン持って卒業する」ことを目指している。学校や教員という職業を通して、持続可能な社会ってなんだろうと考えた時に、「あんな風な大人になりたい」と子供たちに思ってもらえるカッコイイ大人でいたいと思う。と語ってくれた。まさに、新渡戸文化中学校・高等学校が目指す「Happiness Creator(ハピネスクリエイター):幸せをつくり出せる若者」、自分と社会のしあわせのために行動を起こせる人材を、生徒と教員が一緒になって目指し行動しているのだろう。新渡戸文化中学校・高等学校の6年間は、「未来の自分をデザインする6年間」。他の学校では間違いなく味合うことのできない学校生活が新渡戸文化中学校・高等学校にはある。これからの未来を変えていきたいとか、つくっていく主体者になりたいと考える子供たちには、是非とも新渡戸文化中学校・高等学校のリアルな姿を見に行ってほしいと思う。