文京学院大学女子がインターナショナルスクールと提携。来年9月から駒込キャンパスで教育連携プログラム始動へ!
文京学院大学女子中学校・高等学校〈東京・文京区。女子校〉は、「アオバジャパン・インターナショナルスクール(AJIS)」と教育提携したことを、今年6月に公表しました。来年2021年9月からは、AJISが文京学院・駒込キャンパス内にて新たなスクールの開校が予定されています。
インターナショナルスクールを誘致し「未来創造教育」を開始!
文京学院大学女子中学校・高等学校〈東京・文京区。女子校〉は、「アオバジャパン・インターナショナルスクール(AJIS)」と教育提携したことを、今年6月に公表しました。来年2021年9月からは、AJISが文京学院・駒込キャンパス内にて新たなスクールの開校が予定されています。
この教育提携は、同校が教育目標に掲げる、国際人として必要とされる「他者への尊敬、探求心と理解力、コミュニケーション力」、さらに世界で通用する真の英語力を身につけ、生徒一人ひとりの未来の自分像を実現させるための国際人育成教育プログラム「未来創造教育」を導入していくためのものです。
現在の小学校6年生が来春入学して9月を迎えると、文京学院大学女子中・高の駒込キャンパス内の一角では「アオバジャパン・インターナショナルスクール(AJIS)」の授業と学校生活が始まり、同スクールとの教育連携を発展させた、新しい形態の中学・高等学校教育が本格始動することになります。
近年、多くの私立中高一貫校ではグローバル教育に力を入れるようになってきましたが、この同じキャンパスでのインターナショナルスクールとの教育連携によって、私学のなかでも破格のグローバル教育の展開が期待されます。
提携の背景となった文京学院大学女子の先進的な教育実践
文京学院大学女子中高では、これまで、英語力・理数力・生きる力を養うため、時代に合わせた様々な先進的教育プログラムを取り入れてきました。
2009年には、グローバル社会が求める英語力を獲得するための「国際塾」を設置し、授業外で英語を学ぶ、英語を使う時間を確保し、海外の大学に進学を希望する生徒の夢を実現してきました。
また、理数教育を、英語教育と並ぶもう一つの本校の柱と位置づけ、2012年には、都内女子校では初めてスーパーサイエンスハイスクール(SSH)およびコアスーパーサイエンスハイスクール(コアSSH)の指定を受け、タイのプリンセス・チュラポーン・カレッジ・ペッチャブリー高校との交流及び共同研究発表、提携大学や他のSSH校との共同実践等、多彩な英語での活動を生徒が行えるよう、オリジナル教育プログラムを構築してきました。
さらに2015年には、スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイトの指定を受け、更なる探究型教育プログラムを展開しています。
この度の「アオバジャパン・インターナショナルスクール(AJIS)」との教育提携の締結は、こうした文京学院大学女子中高のこれまでの教育実践を背景に実現したものです。
国内屈指のインター「AJIS」は国際バカロレア認定校
2021年9月から文京学院の駒込キャンパス内に誘致される「アオバジャパン・インターナショナル(AJIS)」は、1976年に設立されたインターナショナルスクールで、2015年に文部科学省が拡大推進をしている国際バカロレア認定校となり、幼少等部(PYP K2からGrade5)と、中等部(MYP Grade6から10)及び高等部(DP Grade11から12)から成る学級で構成されています。
Welcome Message from Aoba HoS from Aoba-Japan International School on Vimeo.
同スクールは、文部科学省が推進する「文部科学省IB教育推進コンソーシアム」の事務局を運営しており、同校の教育目標である「国際的な視野を持つ人間の育成」は、文京学院大学女子中高の教育目標と一致します。
教育提携による新しい教育手法「未来創造教育」
双方の持つ強みを活かすことで学校教育をより豊かにし社会的価値を高めることができるという考えと確信から、今回の教育提携の締結に至ったということです。
文京学院大学女子中高は、この教育提携により、生徒の未来の自分像を実現するための教育プログラム「未来創造教育」を新たに掲げ、4つのステップでプログラムを展開していきます。
全ての教員が、生徒一人ひとりと向き合い、生徒の未来の自分像を実現するため新たな教育手法を導入し支援していきます。そのために、現在地から積み上げるのでなく、まず自分の将来の目標を定め、その実現に向けて段階ごとに指標を定め目標を達成していきます。
STEP1:未来の自分像の設定
STEP1:未来の自分像の設定では、
一人ひとり将来の夢を描きます。
例:世界で活躍するジャーナリスト、研究開発者、アスリートを支える理学療法士 など
STEP2:将来の夢と現在地のギャップを把握
STEP2:将来の夢と現在地のギャップを把握では、
夢を実現するために各自に求められる力を把握します。
・世界標準の英語力を目標にする(例:CEFR B1)
・多様性(人種・民族宗教・文化・言語)の感覚を身につける。
・コミュニケーション能力を鍛える。(自分の意見の伝え方、周囲との良好な関係性の構築など)
・広い視野に立ち、真の国際人とは何かを考え、素養を身につける。
STEP3:夢を実現するためのシナリオ(計画)構築
STEP3:夢を実現するためのシナリオ(計画)構築では、
自ら仮説を立て探究活動による実践計画を立案します。
インターナショナルバカロレア(IB)教育本質の探究活動を加え、従来の教育を更にブラッシュアップする。
STEP4:夢の実現に向けてシナリオの実践行動
STEP4:夢の実現に向けてシナリオの実践行動では、
・英語弁論大会に出場
・海外プロジェクトの日本大会で優勝し、世界大会に出場
・探究活動をテーマとした国際シンポジウムに出場
など、行動実践します。
そして、夢の実現へ。
これまでも文京学院大学女子中高は、都内でも有数の多様性を誇る学校で、毎年様々な国からの留学生を迎え入れています。
また近年では、中国から入学してくる生徒も増えています。一方で、タイやニュージーランド、オーストラリアには姉妹校提携を締結している学校があり、語学研修や修学旅行ではこういった学校の生徒たちと様々な形の交流を行っています。
同校では、以前から様々な国籍や文化的背景を持つ生徒たちを受け入れてきました。近年では、ムスリムの生徒も増え、各ご家庭の事情に応じて、礼拝場所や制服の仕様など、柔軟に対応しています。
多様性のなかで「リーダーシップ」と「協働する力」を!
今回のアオバジャパン・インターナショナルスクールとの教育提携では、更に文京学院大学女子中高の多様性が推進されることになります。
アオバジャパン・インターナショナルスクールには、同校以上に多様な文化的背景を持っている生徒たちがいます。その中には、女子生徒だけでなく男子生徒も含まれています。
今後の文京学院大学女子中高では、女子校という枠組みを維持しつつ、国家や文化また性別、更に年齢の枠を超えた交流が可能になります。
日本に居ながらにして、中学時から段階を踏んで多様性教育を実体験として積み重ねていくことになります。この多様性こそが、教科教育以前に、生徒たちが「自立した学習者」として積極的に学びを深めていくための必要不可欠な要素となります。
アメリカ労働統計局の調査によると、雇用主が大学卒業段階の学生に対して最も求めるスキルとして「リーダーシップ」が挙げられています。それに次いで求められるのが「協働する力」とされています。
こういった力は、実生活の中で他者との協働によって身につく社会スキルです。多様性に富んだ文京学院大学女子中高の教育環境と学びの中で、生徒たちがこれらの力を着実に定着させていく、その成長の姿に期待したいと思います。