3月~6月の「私立中のオンライン活用(授業やHRなどの学校活動)状況」についてのアンケート調査結果を公開!
首都圏模試センターが6月中旬に首都圏の私立中約200校を対象に実施した3月~6月の「オンライン活用(授業やHRなどの学校活動)」についてのアンケート結果の概要を公開します。
首都圏の私立中の3月~6月の「オンライン活用状況」は?
首都圏模試センターが6月中旬に首都圏の私立中約200校を対象に実施した「3月~6月のオンライン活用(授業やHRなどの学校活動)状況」についてのアンケート結果の概要を公開します(リンクをクリックすると公開画面が開きます)。
私立中高はオンライン対応で“生徒の学びを止めない”活動を実現...
今回のアンケート回答は、調査対象の約200校の半数に当たる94校からのサンプル回答という形になりますが、およその全体傾向をつかむ参考にはできると思います。
その回答を見てみると、私立中学校・私立中高一貫校のなかには、早い学校では政府からの休校要請が出された2月28日から土日を挟んだ3月2日から、すでにオンラインでの授業やHRを開始していた学校があり、そのほかにも3月上旬からオンライン対応を開始していた学校が10数校あり、3月下旬までには15校がオンライン対応を始めていました。
その後、新年度に入り、緊急事態宣言の発出による外出自粛要請が出された4月8日から急ピッチで準備を進めて、4月中旬から4月下旬までにオンラインでの授業動画の配信などの対応をスタートしていた学校が、回答校の50%以上に上り、合わせて約65%が4月中にオンラインでの学校活動を再開していたことが分かりました。
さらにその後、5月の連休明け5月7日(木)か、もしくは翌週の5月11日(月)からオンライン対応を開始した学校が23校(24.4%)加わり、その時点では回答校の約90%がオンラインでの学校再開を果たしていたことになります。
その後5月末までにオンライン対応を開始した数校を加えて推定すると、私立中高の約95%は、5月末までに何らかの形でオンラインでの学校活動(授業やHRなど)をスタートさせて、「生徒とのつながり」と「生徒の学びを止めない」活動を実現していたものと考えることができます。
今後の教育は、リアルな登校とオンライン授業のハイブリッドで!
一方の公立学校の状況はどうだったのでしょうか? ICT活用の推進モデルケースとして生徒に配布していたノートPCやタブレットを使って、5月中にはオンライン授業などを開始していた学校が80%だったという自治体もありましたし、自治体ぐるみでTV授業のコンテンツを配信したケースなども報道されました。またICT活用に力を入れている各地の公立中高一貫校の対応も早かったようです。しかし、おそらく全国的には、この「休校中の3か月間」にオンラインでの学校活動を実現できた公立中高は、先進的な地域を含めても2~3割に満たなかったのではないかと推定されます。
皮肉にもこのコロナ禍によって、日本の学校教育のICT化が進むことは確実で、自治体によっては生徒1人に1台のICT端末が使える地域も出てきそうですが、やはり全体として導入にあたっての障害(予算や通信環境など)も多い公立学校に比べ、今回のアンケート調査で分かった私立中高の素早いオンライン対応とは、現時点でかなり差があると考えて良いでしょう。
もともとICT活用に力を入れていた私立中高は、ほとんどスムースにオンライン授業を導入できたと回答していますし、今回の「休校中の3か月間」に急ピッチで準備や通信環境を整え、オンライン授業を開始した学校でも、徐々にそのためのノウハウが集積され、クオリティーの高いオンライン教育が実現され始めている様子です。
そして、コロナの「第2波、第3波」も心配される当分の間は、多くの私立中高では生徒の登校を再開しながらも、オンライン授業と併用することで、それぞれのメリットや良さを生かして、ハイブリッドな教育を進化させていくことが予想されています。
7/5(日)「合判模試」オンライン保護者会でもテーマに!
7/5(日)に行われた小6第2回・小5第1回「合判模試」のオンライン保護者会では、「しゅとcommu」学校サポーターの市川理香さんと、首都圏模試センター取締役教育研究所長の北一成とのZoomミーティングによる対話形式の動画を受験生の保護者向けにご紹介させていただきました。
【オンライン保護者会 私立中学校・私立中高一貫校の3月~6月のオンライン活用状況は?~withコロナ時代の新たな学校対応とは?~】
学校関係の皆さま(先生方)は、ぜひアンケートにご協力ください...
今回、ご紹介した「3月~6月の私立中の「オンライン活用(授業やHRなどの学校活動)」についてのアンケート調査の結果の(概要)は、首都圏模試センターが6月中旬に、当社が運営する「しゅとcommu-link for School」ご登録校の約200校(ご登録者約430名の先生方)を対象に実施したGoogleフォームによる緊急Webアンケートのご回答によるものです。
したがって、首都圏の中学受験生の志望校となる全ての学校を対象としたものではありません。もし、今回の記事をご覧いただき、今回の調査対象校以外もしくは未回答の学校で、アンケート調査にご協力をいただける学校がありましたら、下記のアンケートフォームから、ご回答のご協力をいただけると大変ありがたく思います。
【3月~6月の「オンライン活用(授業やHRなどの学校活動)」についてのアンケートご回答フォームはコチラ】
※なお、「しゅとcommu-link for School」ご登録は無料で、1校あたり最低お一人の先生のE-mailアドレスとお名前をお知らせいただければ(ご登録は1校あたり何名の先生でも可能です)、当社でご登録させていただき、アカウントを発行してお知らせします。j-sta@syutoken-mosi.co.jpまでご連絡をお待ちしております。
趣旨ご理解を賜り、1校でも多くの私立中学校・私立中高一貫校。、公立中高一貫校、国立大学附属中学校にご登録とご利用をいただきたくお願い申し上げます。