9/8第3回小6統一合判『偏差値5上げる!この1問』
9月8日(日)実施の第3回小6統一合判。いよいよ入試本番に向けた実践的な対策が始まります。各教科担当が受験生に解いてほしい問題を1題ずつ選んでいます。そしてその問題はどのような力が必要なのか、弊社が考える思考スキルを使って解説しています。
各教科担当が選んだ問題は?
今回、各教科担当が選んだ問題は決して難しい問題ではありません。国語は理由を問う記述問題で「なぜなら」という接続語に注意すると本文の言葉を使って解ける問題、算数は問題文の「初めに」という部分を見落とさなかったか、社会はリード文に参勤交代のヒントがあったり、理科は「比」の計算を使うと簡単に解ける問題を選んでいます。
記述問題は得点源!!
今回の国語の記述問題は無回答が32.6%でした。時間がかかりそうということで後回しにしてしまいがちですが、記述問題は正答にならなくても部分点がもらえます。今回、大問2問4は言葉の意味を問う選択問題でしたが、正答率は25.8%でした。問題文を読むと簡単そうに見える選択問題なのですが、選択肢が微妙な表現になっていて本文の箇所に選んだ選択肢をあてはめてもそれが合っているのかどうか、判断するのが難しかった問題です。7割以上の受験生が間違ってしまいました。このように選択肢の問題は〇か×かしかないので、記述問題のほうが得点しやすかったりします。入試ではいかに『得点を重ねること』ができるかが、ポイントになります。入試に向けて記述問題に取り組むようにしていくことが大切です。
模試を見直してうっかりミスを見つけよう
今回の算数は大問2の割合の1行問題を選んでいます。正答率も60%以上の問題ですが、この問題は割合の基本問題なので、正答率80%以上という担当者の予想でした。誤答の答案用紙をみると「ともみさんの手元に残った金額」を答えていたものがほとんどでした。問題文の最後に書かれている「初めに持っていた金額」を求めればよいのを、読み落としてしまったようです。読み落としてしまった受験生は、できたと思っていたはずなので、成績結果を見て「えっ」と間違っていることに驚いたのではないでしょうか?
模試を見直すことによって、得点できた問題なのかどうか確認することが大事です。今回のような読み間違えや読み落としのうっかりミスは、問題文の最後に「何を求めればよいのか」が書かれているので、その部分だけ線を引く、〇で囲むなど工夫して「うっかりミス」を防ぐようにしていきましょう。